【R18】聖女様は自分の性欲を天からの啓示か何かと勘違いしている

橋立 きょも~

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第三章 第四の女

5.心の傷は消えないと仰っています

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「というわけでね。心に深い傷を負っておちんちんが立たなくなってしまったんですよ」

ベッドに寝そべったまま、真面目な顔でソフィアは言った。
言い終えてから悲しくなったのかシクシクと嗚咽する。
アリスンはソフィアの頭をよしよしと撫でながら疑問に思った。

「?? しかし、それはソフィア様にとっていい事なのでは?」

元々、ソフィア様はそれの呪いによって御身を振り回されている身。
勃起しなくなったというのはいい事なのではないか?とアリスンは首を傾げた。
ソフィアは考えるように押し黙った後、口を開いた。

「……何言ってるんですか。例えそれが呪いだったとしてもアリスンを抱けないというのは悲しいじゃないですか。愛してるよアリスン」

真顔で言い放ったソフィアに、アリスンは真っ赤になって俯いた。

「……勿体なきお言葉です……」

呟くアリスンに、ソフィアはやっと理解できましたかと、ウンウンと頷く。


「で、ですねぇ。アリスン。このインポの呪い…通称カースインポを解消する為にアリスンにはパイズリをしてほしいわけですね」
「はい。…え? …なんです?」

聞きなれない単語を耳にしてアリスンは顔をあげた。

「カースインポですか?」
「いえ、パイズリとは…?」

アリスンにも語感から何となく想像はついたが、ソフィアのあまりの突拍子のない発言にアリスンは聞き返した。

「おっぱいでこう…、おちんちんをしごくヤツです…こう…こう」

ソフィアは良く分からないジェスチャーをして、大方予想通りの事を言った。
それが終わるとニヤニヤしながら、アリスンを見る。

「それをすれば呪いが――」
「カースインポですね」

「…。…カースインポが解けると?」

アリスンは謎の造語に拘るソフィアに若干のいら立ちを覚えた。

「まあ、失うものはアリスンの乳の処女くらいなので試す価値はあると思うんです」

ソフィアは他人事の様にヘラヘラと言った。





アリスンが衣服を脱ぎ、上体を露出する。
飾り気のないブラジャーを外すと、
普段鎧に隠れていた形のいい美しい乳房が露になった。

ソフィアのものは、それを見て当然の様にムクムクと勃起した。

「あ、普通に立ちましたね。 よかった~」
「え、それでは……」

「ささ、パイズリしましょう。せっかく立ったんだから、このまま終わったらおちんちんに失礼ですよ」
「……。はい」

アリスンは納得のいかない部分もあったが、急かすような態度のソフィアに負けて頷いた。


「こう…でしょうか」

アリスンが胸を寄せ、谷間を作る。
ゆっくりとソフィアの勃起を押し付けると、それは飲み込まれるようにアリスンの乳房に埋もれた。

「ふわふわです♥ 柔らかくて、あったかい…♥」

ソフィアはトロンとした表情で呟く。
アリスンはそんなソフィアの表情を見て嬉しくなった。

(気持ち…いいんですね)

アリスンは胸の中の、熱くて硬い物が余計に恋しくなった。
もっと、気持ちよくなって欲しい。

「これ…たらしますね」

アリスンが谷間に、ソフィアの私物のローションを垂らす。
馴染ませるように胸を動かすと、ちゅくちゅくと音がなった。

「ん♥ つめた♥」

気持ちよさそうにソフィアが声をあげる。

「今温めますので、少々お待ちくださいね」

言いながらアリスンは胸の中のものを揉む様に動かした。

「ん♥ ぁ♥」

ちゅくちゅくとなる音と共に、ソフィアが喘ぐ。
アリスンの体温と柔らかな刺激に、ソフィアは口を開いたままビクンと跳ねた。

「アリスン…♥ 温かくなってきましたよ♥」

物欲しそうなソフィアの視線を感じ、
アリスンは胸の動きを上下に揺らすものに変えていく。
せわしなく動く胸の中で、その中でアリスンは反り返ったそれが膨らむのを感じていた。

「……ぁ。…ふふ♡ もう…ソフィア様…」

アリスンから与えられる、柔らかな刺激だけでは満足できなくなったソフィアは、自ら腰を動かし始める。
だらしなく口を開けて、ヘコヘコと腰を振るソフィアを見てアリスンは微笑んだ。

(なんだか…おかわいい)

夢中になって、自分の胸に腰を振るソフィアがアリスンは可愛くてしょうがなくなる。
母親のようなまなざしで行為を見つめるアリスンを気にも留めず、ソフィアは欲望の為に腰を振る。

胸の谷間と、ソフィアのものが奏でる水音はぐちゅぐちゅと大げさなものに変わっていた。

「アリスン♥ アリスン♥ 出しますよ♥ おっぱいで妊娠してください♥」

熱にうなされた様に言ったソフィアにアリスンは可笑しくて笑ってしまう。

「はい…♡ どうぞ♡ アリスンを孕ませてください♡」

言ってみると、考えていた以上のゾクゾクとした快感がアリスンを包んだ。
ソフィアが、恍惚の中でぎらついた視線をアリスンに送る。

「ぅ♥ ぁ♥ ぁぁあ♥」
ソフィアは呻きながら、ぶるると震える。

ドッピュ♥ ドピュルル♥ ドピュルルル♥

ピュッ♥ ピュクク♥ ピュ~♥

「あっ……」

アリスンは胸の隙間に、熱いドロドロとしたものが流し込まれているのを感じた。
見上げると、気持ちよさそうにソフィアが肩で息をしている。
その胸の、ソフィアの体温より少し暖かい熱の温度に、アリスンは幸福になった。




「そういえば、ヒマリちゃんはどうしたんですか?」

アリスンに精液にまみれた物を掃除させながら、例の伝説の剣をソフィアは思い出していた。
あれで、遺跡の仕掛けが動くハズだ。

「リリカと剣を使った仕掛けを解きに行ったとか。…なんでも―――」





隠し部屋の台座には青く輝く宝石のあしらわれたペンダントが安置されていた。

「清き乙女にのみ、蒼穹の輝きは保たれる」

台座に刻まれた文章をリリカが読み上げる。
清き乙女が指すものが何にせよ、適任者はヒマリ以外に居ないとリリカは即断した。

「ほら、ヒマリちゃん。とりなよ」
「…はい」

リリカが言うと、ヒマリは頷いてそれに手を伸ばした。

「うおおおおお!!!!!私に任せろ!!!!!!!」

突然現れたソフィアはヒマリを押しのけてペンダントを奪い取った。
ソフィアの突然の行動に、リリカとヒマリは目を見開く。

「…え?何?」
「…ソフィアさん…?」

二人の困惑の視線に、ソフィアは冷や汗をかきながら不敵に笑った。
その笑いに、リリカは何かに気づき青ざめた顔でソフィアとヒマリを見比べた。

「世界を!!!!!守りたい!!!!!!!」

ソフィアの力強い宣言に、追ってきたアリスンは目のふちを拭った。
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