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第三章 第四の女
2.女は誰しもが女優であると仰っています
しおりを挟むヒマリたち四人は、ナァキの動物たちに迎えられ、あっさりと、世界樹にたどり着いていた。
「すごい…森の中にこんな場所があるなんて!」
世界樹の根に寄り添うツリーハウスや、近くの遺跡群を見て、ヒマリが感嘆の声をあげる。
「お一人なんですか?」
アリスンの言葉に、ナァキは頷いた。
リリカはめんどくさそうに、鹿の背中にぶらんとかけられたソフィアを眺める。
「まったくこの方は。まるで酔っ払いですね」
顔をしかめながらナァキが、涎を垂らしながら爆睡するソフィアを抱き上げる。
「…うわっ……精液ついたしぃ……最悪なんですケド……」
ナァキの心底嫌そうな呟きは、ヒマリたちには聞こえなかった。
「では、ご案内しましょう。この子は客間に寝かせておきますね」
ナァキが言うと、小鳥たちが先導を始めた。
「あいた…!」
額に強烈な痛みを感じ、ソフィアは飛び起きる。
目の前で、ナァキがデコピンの動作をしている。
ナァキは気だるそうに頬杖をつき、ソフィアを眺めていた。
「あれ……あれ……」
ソフィアは慌てて周りを見渡す。
木でできた奇麗な内装の部屋に、ソフィアは落ち着きをなくした。
「もしかして…まだ…夢……?」
「盛ンな!」
ニヤニヤし、ナァキの胸を揉みしだこうしたソフィアの手はピシャリと迎撃され、デコピンがもう一発入った。
ソフィアが短い悲鳴をあげる。
「んぁ……久しぶりですね…ナァキ…」
「二時間ぶり~!夢で会って以来だね」
夢と聞いてボーっと考えていたソフィアだったが、
しばらくしてその顔がサァと青くなる。
「いや、あれは事故と言うか…未必の故意…いや……」
オロオロしだしたソフィアを見て、ナァキは掛布団がこんもりとテントを張っているのに気が付いた。
ナァキはため息をついて笑う。
「たっちゃったんだ?」
「ナァキの匂い嗅いだら…」
「ヘンタイ」
ナァキが表情を変えずに言うと、ソフィアは恥ずかしそうに目線を逸らした。
「あたしにちんちん抜いて欲しいときはどうすんだっけ?」
「…おねがいします…」
そっぽを向いたまま、顔を赤くしてソフィアが言う。
「よろしい」
ナァキの手がソフィアの胸を触れる。
「んぁ……」
「まだ胸弱いんだ。あんなにドスケベキャラなのにね。ウケる~」
恨めしそうな目でソフィアがナァキを見る。
「反抗的な目ですなぁ 嫌ならやめるけど」
ソフィアは目線をそらし、受け入れた
ナァキは悪戯っぽく笑い、ソフィアの胸を愛撫する。
「う……あ……」
「…そっちは、いいですから…」
ソフィアの抗議と懇願の目を受けて、ナァキの手がソフィアの女陰に触れた。
「…ぁっ!」
ソフィアがビクンと反応し、再び恨めしそうな眼を浮かべる。
「女の子なんだから、ちゃんとこっちで気持ちよくならないとね」
悪戯っぽく笑ったナァキは優しく擦るように割れ目を撫でる。
ソフィアのガチガチに勃起した物はビクビクと痙攣し、涎を垂らしていた。
「こっちはそんなに使わないんだ♡」
目を瞑って、ナァキを無視するソフィアを詰問する様に、ナァキの指は、ソフィアの秘部を撫でる。
「こんなにエッチなのに、もったいないねぇ♡」
ナァキはソフィアが吐息を漏らしたところを狙い、重点的に愛撫する。
ナァキの指は、直ぐに水気を帯びて来た。
ちゅく ちゅく ちゅくちゅくちゅく
ナァキの指が速くなる。
「…あ、だめ♥ こわいです… やめて… きちゃう♥」
ソフィア身体が弓反りになり、がくがくと痙攣する。
深く息を吐いたと思うと、荒い吐息のまま、切なそうな目でナァキを見た。
はち切れんばかりのそれが、トロトロと涎を垂らしソフィアの白い肌を汚している。
「じゃ、ソフィアもイったし終わろか」
「……ぇ……あの………やだよ………」
ナァキがニヤッとして言うと、ソフィアは涙目になって慌てる。
ナァキの手のひらがソフィアの勃起に触れる。
優しく包むと、ゆっくりと扱き始めた。
「ちゃんとしてやるって。優しいナァキお姉ちゃんだぞ」
「ナァキ……♥」
意地悪されたことも忘れ、ソフィアは目の前の快感に尻尾を振る。
ナァキと目が合うと、ソフィアは目を閉じ快楽に集中した。
ナァキは自分の唾をソフィアの物に垂らすと、ソフィアのカウパーと混ぜるようにして勃起を扱き始めた。
クチュクチュと嫌らしい音が鳴り始める。
「ガチガチじゃん……そんなに触って欲しかったんだ♡」
「ナァキが…♥…ん♥いじわるするから…♥」
「はいはい。ごめんね♡ 責任とっていっぱいきもちいくあげるからね~♡」
ナァキの手が逆手になり、しごく速度が上がる。
ソフィアが恍惚の声をあげると、ナァキは満足そうにそれを見守った。
「ソフィアはちんちん弄られるの大好きだねぇ~♡」
からかう様にナァキが言う。
ちゅこちゅこと淫らな音が鳴る。
「…好き♥ ……好き♥」
恍惚の顔をしたソフィアには、既に揶揄が分かる程の理性は残っていなかった。
垂れて来た自分の髪を咥えながら、ナァキが与えてくれる快楽にソフィアは溺れる。
ソフィアの鼻息が更に荒くなる。
ソフィアは人見知りの子供のように、私の状態に気が付いてとナァキを切なそうな目で見る。
「飲んでほしい?」
ナァキのぷっくりした唇が動く。ソフィアは食いつくように頷いた。
「じゃ、かわぃ~くお願いできたら……いいよ♡」
「おねがいします♥ ナァキ、のんで♥」
ソフィアは余裕なく、少なくなった語彙をそのまま吐き出す。
「ふふ♡ いーよ…♡」
ナァキがソフィアの先端を口に含む。
待っていたように白濁が爆ぜる。
ブピュ♡ ブッピュ♡ ピュ~♡
ピュルル♡ ピュクッ♡ プッピュ~♡
「ふふ…♡ んく…んく…」
ナァキはソフィアの恍惚の表情を見ながら口の中の白濁を飲み干していく。
ソフィアの管に残ったものをちゅると吸い上げると、ソフィアは気持ちよさそうな声をあげた。
「…はい、ごちそうさまでした♡」
ナァキが悪戯っぽく笑うと、ソフィアは気恥ずかしそうに眼をそらした。
「もしかして、このことだったんですか?」
「なにが」
急に切り出したソフィアに、ナァキは聞き返す。
ソフィアの目は、遠い昔を見ていた。
「昔言ってたこと」
「そうかもね」
ソフィアの懐かしい匂いを感じながら、ナァキは曖昧に濁す。
「かもって……」
ソフィアは上体を起こして抗議した。
「リザネに会いに行きなよ。そしたら、あんたの呪いもとけるかもね」
「リザネちゃんに…」
魔王リザネ。
勇者と旅をする以上明確だったその目標を告げられ、ソフィアは押し黙る。
「ン゛ン……この世界樹には、古代文明の残した遺跡がある。仲間たち探検してみるとよいぞ」
ナァキが急に賢者っぽい喋り方になる。
ソフィアの目が覚めたと効いた三人が丁度部屋に入ってきたところだった。
三人はナァキに会釈し、ソフィアの周りに集まる。
「良かった。目が覚めたんですね」
アリスンがホッとしたようにいう。
「いや、私は悪くないよ。全部アンタのせいだからね」
リリカが距離を取って言った。
「なんか…意味ありげな石板があったんです。ソフィアさんの意見が聞きたくて…」
ヒマリがソフィアの手をひっぱる。
ナァキは独りぼっちだったソフィアを思い出して、優し気に微笑んだ。
「よかったね。ソフィア」
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