【R18】聖女様は自分の性欲を天からの啓示か何かと勘違いしている

橋立 きょも~

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第一章 聖女の旅立ち

01.手でしてほしいと仰っています

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カカウタ村に向かう馬車。
麻の幌の中で、アリスンは肩で息をするソフィアの背中をさすっていた。
「ソフィア様…」
「アリスン、様はつけないでください。この旅の間、二人は只の旅人なのですから」
ソフィアは上気した顔で言った。
荒い息遣いも、甘えるような目も、どこか艶を帯びている。
(…邪なことを考えるな。アリスン。今、ソフィア様は呪いと戦っておられるのだ)

アリスンは身分を隠すために白い鎧は聖地に置いてきて、代わりに軽装の帷子を身に着けていた。
(これで道行く人がみれば、冒険者の二人組に見えるはずだ)
二人の美貌を考慮せずに、アリスンは思った。

「ソフィア、…やはり聖剣が…?」
ソフィアは頷く。白いローブは、股間の部分で膨れてしまっていた。
「どうすれば、楽になれますか…?」
アリスンの言葉に、ソフィアは迷ったように視線を動かす。
「遠慮しないで仰ってください」
アリスンはソフィアの目を見て言った。

「手で…してもらってもいいですか」
ソフィアはアリスンの手をとって言った。
「…失礼致します」
アリスンは頷いて、ソフィアのローブをまくる。既にギンギンに勃起したものがショーツから飛び出ていた。
「…これは、苦しそうですね…痛むのですか?」
「…はい♥すごく痛いので、アリスンにさすって貰いたいんです♥」
(おいたわしい…)
アリスンは手袋を外し、それに優しく手を沿えた。
「あっ…♥」
ソフィアの上げた声にアリスンは驚いて手を離した。
「申し訳ありません、痛かったですか?」
「いえ、とても気持ちよく良くて」
恥ずかしそうに言うソフィアに、アリスンは嬉しくなった。
「では…」
再び手をそれに戻し、両手で優しく握る。
「…ん♥」
ピクッとソフィアが反応した。
アリスンは自分の手の一挙一動に気持ちよさそうに反応するソフィアが愛しくてたまらなくなってきていた。
「…ぁ♥手ぉ…♥上下に、動かしてください♥」
ソフィアの指示に従い、アリスンは両手を使い、勃起したものをさする。
「…ん…しょ……気持ちいいですか?」

「はい♥おちんちん、ぁ♥きもちいーよって、仰ってます♥」
上気した顔で、絶え絶えにソフィアは言った。
(ソフィア様のこんな顔を見れるのは、世界に私しか居ないのだろう)
アリスンは誇らしく思い。同時にだからこそ自分が彼女を守らなくてはと思った。
「手袋の中に♥ピュ~♥♥♥って出したい…♥」
アリスンの脱いだ手袋を見ながら、ソフィアがうっとりと言う。
「てぶ…くろ…?」
扱きながら、アリスンはポカンとする。
「あ、いえ。そのように聖剣の声が聞こえて」
取り繕うようにソフィアは続けた。
「構いません。私の剣も、身体も、……手袋も。私の全てはソフィア様…ソフィアのもの。気に病むことなどありません」
ソフィアは嬉しそうに頷くと、早く早くと催促した。
「ぁ♥ぁ♥出ちゃう♥アリスン♥♥私、アリスンの手袋に射精しちゃいます♥♥♥」
「いいですよ。だしてください…。ぁっ……」

ビュクッ♡ ビュクッ♡ ビュクッ♡

手袋の指が射精の勢いで踊り、やがてじわりと濃い色に滲んだ。
「どうですか?楽になりましたか?」
射精の余韻に浸るソフィアに、アリスンは優しく語り掛ける。

「ええ… すいません……とりあえず、もう一度♥してもらってもいいですか?」
ソフィアは一瞬考えて、ねだる様に言った。
憧れる人が自分に無防備に甘える様に、アリスンは嬉しくてしょうがなくなる。
「喜んでお相手いたします」
アリスンは微笑んで言った。


「ん♥射精のあとは敏感なので、優しく触って勃たせてください…と仰っています」
それに触れたアリスンにソフィアがビクッと反応して言った。
アリスンは頷き、刺激しないように優しく触っていく。
「あの…胸を見たいと、聖剣の声が…♥」
ソフィアは甘える様に言う。
「…わかりました」
アリスンは胸元をはだけ、胸を露出する。少し迷って、下着もずらした。
(自分が恥ずかしがってどうするんだ。ソフィア様はもっと恥ずかしいんだぞ)
アリシアは心の中で、ピシャリと自分の頬を叩いて気合を入れた。

アリスンの控えめな胸を見て、ソフィアの物が固くなっていく。
「ぁ♥おちんちん♥とっても喜んでます♥♥」
(ソフィア様の胸の方が大きいだろうに。私等の胸を見て喜んでくれるなんて。)
嬉しそうにするソフィアを見て、アリスンも自分の事の様に嬉しくなった。

「…もう少し強く扱いてください♥」
優しく触っていたアリスンに声がかけられる。
アリスンは頷いて、握る力を強め、手のスピードを速めた。

ちゅこ ちゅこ ちゅこ

ソフィアの精液にまみれたそれは、淫猥なリズムをかなで出す。
「はい…♥いい感じです…♥」
恍惚の表情でソフィアは言った。
「射精されるのは、また、手袋でいいですか?」
アリシアは先程、精を受け止めた手袋を取った。
「あの♥逆の手の方も汚した…、逆の手でも♥受け止めて欲しいと♥仰っています♥♥♥」
アリシアは慌てて反対の手袋を取ると、アリシアのものに添えた。
「どうぞ…!」
「あ♥でる♥♥♥」

ビュッ♡ ビュュ♡ ビューーッ♡

手袋から精液が滴る。
(ソフィア様…そんなに気持ちよかったんだ…)
アリシアは放心するソフィアの精液に塗れた陰部を、持ってきた布切れで拭き始めた。




馬が鳴き声を上げ、グンという衝撃と共に馬車は急停止した。

アリスンははだけた胸を整えると、手袋をはめ、剣をとった。
ヌメッとした感触が掌に伝わる。
最初は気持ち悪いと思ったが、
直ぐにその感触もソフィアのものと思えば愛おしく思えた。
(ソフィア様のぬくもりが私を守ってくれる)
「どうした?」
麻の幌を開き、馬をなだめる御者に尋ねる。
答えを聞く前に、馬車が山賊たちに囲まれている事に気が付いた。
「…あっ…」
横で覗いていたソフィアが青ざめた声を上げる。

「ヒュー!大当たりですぜぇ!頭!」
粗暴そうな男が斧を構えて言う。
「上玉が居たと思ったら、二人もか!こりゃあ、売るのが惜しくなるな」

「ソフィア、馬車の中に居てください」
心配そうにする、ソフィアを落ち着かせ、アリスンは車外に躍り出た。

「痴れ者め。切り捨ててくれよう」
鞘から抜かれた細身の長剣は美しい音を立てた。

「高そうな剣を持ってるじゃないか。どうだ?その剣と馬車の女を譲るんだったらお前は生かしてやってもいいぞ」
頭と言われた男が槍を構えて言った。
「お前は、殺すのはもったいない」
舌なめずりしながら、山賊の頭は顎で、離れた場所で弓を引く男を顎で指した。
アリスンは大きく踏み込み、一番近くの斧の男の胸を長剣で突き刺した。
「…そうか。お前らは聖女様の馬車を襲ったんだ。万に一つも生きて帰れるとは思うなよ」
「撃て!」
号令と同時に3本の矢が違う方向からアリスンに打ち込まれる。
アリスンはそれを長剣の一振りで切り払った。
山賊達がその剣の裁きに目を見開く。
鉈の男が慌てて、大振りに鉈を振り降ろす。
それをアリスンは身軽に躱した。

「頭、…この女、白の騎士だ!」
弓兵の一人が言う。それを聞いて我先にと走り出した男の背中に、斧が突き立った。
アリスンが、山賊の斧を投擲したのだ。
「逃がさんと言った」
再びアリスンは剣を構える。
「待て、知らなかったんだ。許してくれ」
頭が後ずさりしながら言った。
「貴様、聖女様の顔を見て何と言った?それを思い返しても尚、貴様は自分が生きてられると思うのか」

「逃がしてあげなさい。アリスン」
馬車の中から、凛とした声が響く。
「…ですが」
アリスンは戸惑い抗議する。
「今までの行いを悔い改め、生まれ変わりなさい。…できますね」
ソフィアの声に、山賊たちは地に頭をつけて肯定した。
(これが…聖女ソフィア様…)
目の前で行われる深い慈悲に、アリスンは言葉を失った。
「さあ、お仲間を弔ってあげなさい。彼等の生きられなかった明日を彼らの分も精一杯に生きるのですよ」
感謝の言葉を述べながら、山賊たちは仲間の亡骸を抱き、茂みへと消えて言った。
(ソフィア様、貴女は必ず。この身に変えてでもお守りします)
アリスンは空を仰ぎ、剣の血を拭いながら改めて誓った。

「アリスン?山賊さんは行きましたか? そしたら♥もう一回だけ♥とりあえずもう一度だけ♥お手々ピュッピュ♥♥お願いします♥♥♥」
ソフィアは馬車の中からアリスンを急かす様に言った。
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