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私は大丈夫
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「すごいなぁ、姫様は。なんかワクワクするなぁ」
満面の笑みのザギの褒め言葉だけど、何故か私には「良い実験台が見つかったなぁ」と聞こえた。
このマッドサイエンスめっ!
でも、ちょっと気持ちが分かるのよね。
魔術師って、実験とか研究とか好きな人間が多い。
魔法って、そうやって構造を理解するものだから。
そんな人だけど、ザギが護衛で来てくれるのは心強い。
私は圧倒的に、人と戦う経験値が少ない。
孤児で、魔法ばっかり極めてて、準男爵だったけど社交なんてしてなくて、王太子の婚約者になったけど、結局その彼に殺されて。
うん。
駄目だ。また騙されかねない。
別に人を疑わないとか、そういうじゃないけど、アゼリアは人付き合いが苦手だった。
シアンとしては人付き合いは大丈夫だけど、私を大切にしてくれる人たちばかりに囲まれてるからなぁ。
あの上から王子?のように、文句言ってくる相手って会ったことがなかった。
多分・・・
魔王城の外には、半分人間の私を傷つけようとする人たちは多いんだろう。
だから、パパは私を外には出さなかった。
魔法がそれなりに使えることが分かっても、きっと心配している。
私はパパの手をぎゅっと握った。
「パパ。大丈夫。何かあったらパパのところへ転移するから」
「・・・ああ。分かってる。だが、もしこれが普通の見合いで、シアンが相手を気に入ったらと思うと!」
「え?相手が私を気にいるんじゃなくて?」
「シアンを気に入らないなど、そんなことを言う奴がいたら、そんな国滅ぼしてしまえ」
いや、人には好みというものがあるし、私を気に入らない人もいると思うよ?
しかも、半分人間で半分魔族だし。
容姿は可愛いと自分でも思ってるけど。
それに、多分というかほぼ確定で、普通の見合いではないと思う。
人間って、自分より優れている存在を嫌う生き物なの。
そんな人ばかりじゃないと思うけど、アゼリアの知ってる人間は、そんな人が多かった。
孤児院のみんなは違ったけど、王族や高位貴族の人たちはそんな感じだったわ。
「ザギ、アマリア。頼んだぞ」
「了解」
「メフィスト。パパを守ってね」
「かしこまりました」
パパは間違いなく最強らしいから、私は人質にならないように気をつけなきゃ。
ザギが作った、魔法無効化のブレスレットを付ける。
これを付けてると、ザギたちの魔法も弾いちゃうんだけど、その代わり人間たちが私たちの魔法を妨害する魔道具を準備しててもそれを無効化出来る。
まぁ魔法というものは、より強い魔法が勝るから・・・人間が作った魔道具でザギや私の魔法を妨害は出来ないと思うけどね。
満面の笑みのザギの褒め言葉だけど、何故か私には「良い実験台が見つかったなぁ」と聞こえた。
このマッドサイエンスめっ!
でも、ちょっと気持ちが分かるのよね。
魔術師って、実験とか研究とか好きな人間が多い。
魔法って、そうやって構造を理解するものだから。
そんな人だけど、ザギが護衛で来てくれるのは心強い。
私は圧倒的に、人と戦う経験値が少ない。
孤児で、魔法ばっかり極めてて、準男爵だったけど社交なんてしてなくて、王太子の婚約者になったけど、結局その彼に殺されて。
うん。
駄目だ。また騙されかねない。
別に人を疑わないとか、そういうじゃないけど、アゼリアは人付き合いが苦手だった。
シアンとしては人付き合いは大丈夫だけど、私を大切にしてくれる人たちばかりに囲まれてるからなぁ。
あの上から王子?のように、文句言ってくる相手って会ったことがなかった。
多分・・・
魔王城の外には、半分人間の私を傷つけようとする人たちは多いんだろう。
だから、パパは私を外には出さなかった。
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私はパパの手をぎゅっと握った。
「パパ。大丈夫。何かあったらパパのところへ転移するから」
「・・・ああ。分かってる。だが、もしこれが普通の見合いで、シアンが相手を気に入ったらと思うと!」
「え?相手が私を気にいるんじゃなくて?」
「シアンを気に入らないなど、そんなことを言う奴がいたら、そんな国滅ぼしてしまえ」
いや、人には好みというものがあるし、私を気に入らない人もいると思うよ?
しかも、半分人間で半分魔族だし。
容姿は可愛いと自分でも思ってるけど。
それに、多分というかほぼ確定で、普通の見合いではないと思う。
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そんな人ばかりじゃないと思うけど、アゼリアの知ってる人間は、そんな人が多かった。
孤児院のみんなは違ったけど、王族や高位貴族の人たちはそんな感じだったわ。
「ザギ、アマリア。頼んだぞ」
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「かしこまりました」
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これを付けてると、ザギたちの魔法も弾いちゃうんだけど、その代わり人間たちが私たちの魔法を妨害する魔道具を準備しててもそれを無効化出来る。
まぁ魔法というものは、より強い魔法が勝るから・・・人間が作った魔道具でザギや私の魔法を妨害は出来ないと思うけどね。
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