26 / 55
お手伝いをしてお小遣いをもらう
しおりを挟む
「欲しい物があるならパパが買ってあげるのに」
というパパを説得して、みんなのお手伝いを始めた。
パパの場合は、書類のハンコ押し。
魔王閣下の印鑑、玉璽というやつをパパのサインの横に押す。
これが結構重くて、五歳のシアンにはなかなかの重労働だった。
次に、メフィスト。
パパにサインをもらった書類を各部署に振り分けたり、指示を出すのがメフィストのお仕事。
その振り分けた書類を揃えて、振り分け先ごとの箱に入れるのが、私の仕事。
アマリアやナーガ、ラグムは自分の部下たちを鍛えてたりしてて、基本的には護衛やちょうほう?のお仕事をしてるらしくて、シアンに手伝えることはほとんどなかった。
なので、訓練?してる時にタオル持ってったり、飲み物を運んだりした。
ザギは研究好きで、研究室から出てこないので、食事を運んだりする。
アマリアたちもそうだけど、彼らには彼らの部下がいるので、それ以上のお手伝いは越権行為になる、とかなんとか?
よくわかんないけど、そういうことらしい。
一番忙しく働いてるのはフラウだ。
私の食事やお茶の世話から、服を着せたり選んだり。リネンの洗濯から私のお風呂まで、とにかく忙しそう。
でも、私の世話をしているフラウのお手伝いを私がするのは、フラウ的には大変恐れ多いこと、らしい。
なので、私のお手伝いはほとんどがパパのお手伝いだった。
みんなが言うには、私がパパのそばにいて甘えてあげると、パパのごきげんが大層良くてお仕事も捗る、らしい。
なので、大変ありがたいとメフィストをはじめみんなから感謝されてお小遣いが貰えた。
なんかちょっと納得いかない。
お小遣いは今は貯めてる。
みんなにそれなりのものを贈ろうと思ったら、多分だけど、もらったお小遣いじゃ足りない。
今回考えなしに指輪とかピアスとか片眼鏡とか買ったけど、あれものすごく高いと思う。
だから、みんなにあげるのは私が作ったものにすることにした。
例えば、ちょっと良い絹のハンカチにちょっと良い刺繍糸を買って刺繍するとか。
それならみんなにあげることができる。
ちなみに刺繍の先生は、ナーガ。
すっごい上手なの。
教わる時、ちょーっとおっきなお胸が邪魔だけど。
女性陣には、リボンに刺繍してあげることにした。
アマリアとナーガは金髪に赤い瞳だから、アマリアはベルベット生地の赤。ナーガは黒にした。
フラウは緑色の髪だから、レモンイエロー。
ちなみにミィには、金色のリボンをプレゼントした。
私は黒髪に金の瞳だから、黒猫のミィには私の瞳の色のリボン。ちなみに、シアンと名前を刺繍してある。
居住区からは出さないけど、誰かにいじめられないように、念のためにね。
というパパを説得して、みんなのお手伝いを始めた。
パパの場合は、書類のハンコ押し。
魔王閣下の印鑑、玉璽というやつをパパのサインの横に押す。
これが結構重くて、五歳のシアンにはなかなかの重労働だった。
次に、メフィスト。
パパにサインをもらった書類を各部署に振り分けたり、指示を出すのがメフィストのお仕事。
その振り分けた書類を揃えて、振り分け先ごとの箱に入れるのが、私の仕事。
アマリアやナーガ、ラグムは自分の部下たちを鍛えてたりしてて、基本的には護衛やちょうほう?のお仕事をしてるらしくて、シアンに手伝えることはほとんどなかった。
なので、訓練?してる時にタオル持ってったり、飲み物を運んだりした。
ザギは研究好きで、研究室から出てこないので、食事を運んだりする。
アマリアたちもそうだけど、彼らには彼らの部下がいるので、それ以上のお手伝いは越権行為になる、とかなんとか?
よくわかんないけど、そういうことらしい。
一番忙しく働いてるのはフラウだ。
私の食事やお茶の世話から、服を着せたり選んだり。リネンの洗濯から私のお風呂まで、とにかく忙しそう。
でも、私の世話をしているフラウのお手伝いを私がするのは、フラウ的には大変恐れ多いこと、らしい。
なので、私のお手伝いはほとんどがパパのお手伝いだった。
みんなが言うには、私がパパのそばにいて甘えてあげると、パパのごきげんが大層良くてお仕事も捗る、らしい。
なので、大変ありがたいとメフィストをはじめみんなから感謝されてお小遣いが貰えた。
なんかちょっと納得いかない。
お小遣いは今は貯めてる。
みんなにそれなりのものを贈ろうと思ったら、多分だけど、もらったお小遣いじゃ足りない。
今回考えなしに指輪とかピアスとか片眼鏡とか買ったけど、あれものすごく高いと思う。
だから、みんなにあげるのは私が作ったものにすることにした。
例えば、ちょっと良い絹のハンカチにちょっと良い刺繍糸を買って刺繍するとか。
それならみんなにあげることができる。
ちなみに刺繍の先生は、ナーガ。
すっごい上手なの。
教わる時、ちょーっとおっきなお胸が邪魔だけど。
女性陣には、リボンに刺繍してあげることにした。
アマリアとナーガは金髪に赤い瞳だから、アマリアはベルベット生地の赤。ナーガは黒にした。
フラウは緑色の髪だから、レモンイエロー。
ちなみにミィには、金色のリボンをプレゼントした。
私は黒髪に金の瞳だから、黒猫のミィには私の瞳の色のリボン。ちなみに、シアンと名前を刺繍してある。
居住区からは出さないけど、誰かにいじめられないように、念のためにね。
31
お気に入りに追加
673
あなたにおすすめの小説
公爵家の半端者~悪役令嬢なんてやるよりも、隣国で冒険する方がいい~
石動なつめ
ファンタジー
半端者の公爵令嬢ベリル・ミスリルハンドは、王立学院の休日を利用して隣国のダンジョンに潜ったりと冒険者生活を満喫していた。
しかしある日、王様から『悪役令嬢役』を押し付けられる。何でも王妃様が最近悪役令嬢を主人公とした小説にはまっているのだとか。
冗談ではないと断りたいが権力には逆らえず、残念な演技力と棒読みで悪役令嬢役をこなしていく。
自分からは率先して何もする気はないベリルだったが、その『役』のせいでだんだんとおかしな状況になっていき……。
※小説家になろうにも掲載しています。
ドアマットヒロインはごめん被るので、元凶を蹴落とすことにした
月白ヤトヒコ
ファンタジー
お母様が亡くなった。
それから程なくして――――
お父様が屋敷に見知らぬ母子を連れて来た。
「はじめまして! あなたが、あたしのおねえちゃんになるの?」
にっこりとわたくしを見やるその瞳と髪は、お父様とそっくりな色をしている。
「わ~、おねえちゃんキレイなブローチしてるのね! いいなぁ」
そう、新しい妹? が、言った瞬間・・・
頭の中を、凄まじい情報が巡った。
これ、なんでも奪って行く異母妹と家族に虐げられるドアマット主人公の話じゃね?
ドアマットヒロイン……物語の主人公としての、奪われる人生の、最初の一手。
だから、わたしは・・・よし、とりあえず馬鹿なことを言い出したこのアホをぶん殴っておこう。
ドアマットヒロインはごめん被るので、これからビシバシ躾けてやるか。
ついでに、「政略に使うための駒として娘を必要とし、そのついでに母親を、娘の世話係としてただで扱き使える女として連れて来たものかと」
そう言って、ヒロインのクズ親父と異母妹の母親との間に亀裂を入れることにする。
フハハハハハハハ! これで、異母妹の母親とこの男が仲良くわたしを虐げることはないだろう。ドアマットフラグを一つ折ってやったわっ!
うん? ドアマットヒロインを拾って溺愛するヒーローはどうなったかって?
そんなの知らん。
設定はふわっと。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
元聖女だった少女は我が道を往く
春の小径
ファンタジー
突然入ってきた王子や取り巻きたちに聖室を荒らされた。
彼らは先代聖女様の棺を蹴り倒し、聖石まで蹴り倒した。
「聖女は必要がない」と言われた新たな聖女になるはずだったわたし。
その言葉は取り返しのつかない事態を招く。
でも、もうわたしには関係ない。
だって神に見捨てられたこの世界に聖女は二度と現れない。
わたしが聖女となることもない。
─── それは誓約だったから
☆これは聖女物ではありません
☆他社でも公開はじめました
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。
まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」
そう、第二王子に言われました。
そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…!
でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!?
☆★☆★
全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。
読んでいただけると嬉しいです。
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる