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お出かけすると言ったら付いてくるそうです
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アルフレッド様に、お出かけのお誘いに了承のお返事をしました。どうやって出かけるのかはわかりませんが、そこはお任せしてもいいのでしょう。
私は、お義父様たちにアルフレッド様からお誘いを受けたのでお出かけする旨を伝えます。
勝手にお屋敷から出て行ってはいけません。シルヴィア様の教えです。貴族のご令嬢とはそういうものだそうです。
めんどくさいですね。平民なら、勝手にお出かけできるのですが。
お出かけすると言ったら、お母様が何を着せようかとワクワクしています。
お母様は私を着飾るのが大好きです。ああ。お義父様もです。
私はまだ12歳ですから、夜会やお茶会にも出ませんし、着飾る機会はほとんどないのですが、お義父様もお母様も私にたくさんドレスやらを買ってきます。
やめて下さい。成長期なんですから、お茶会に出る頃には合わなくなってしまうじゃないですか。
そう言ったら、お茶会や夜会用はちゃんとオーダーメイドで作ろうと、満面の笑みで言われました。
いや、そんな無駄遣い結構です。
でも、私の合わなくなったドレスは、ドレスを頻繁には買えない子爵家や男爵家のご令嬢たちに譲ったりするそうです。
リサイクルされるなら、いいですかね。
「僕も一緒に行くから」
「アルク兄様もご一緒するのですか?私は構いませんが、アルフレッド様にはアルク兄様がご了承を得て下さいね」
「ゔっ、わ、わかった」
付いてくるのは構いませんよ。でも、相手は王太子殿下ですからね。ご自分で了解を得て下さい。
しかし、婚約者同士のお出かけに1人で付いてきてもつまらなくないですか?
「アルク。アルフレッド殿下には私からお願いしてあげても構わないわよ?」
「いいのですか?母上」
「ええ。ただし、ルフィーナさんをアルクがお誘いするのならですけど」
お母様の言葉に、アルク兄様が迷っています。誘う勇気がないんですかね?
そうそう。ルフィーナ・ハワード侯爵令嬢様は、先日アルク兄様の婚約者に決まりました。
侯爵家のご令嬢ですから、もちろん魔力はお持ちで、風の魔力です。お母様と同じです。
お母様は若草色の髪をされているので、どちらかと言えば緑色の髪のルフィーナ様と親娘のようです。
私の平民の父親はありふれた茶色の髪でしたから、私は何故こんなピンク頭なんでしょうか?
貴族の場合、瞳の色と髪色は魔力の色を濃く示していると言われています。
お義父様やアルク兄様は、水の魔力持ちですから、水色の髪をされています。お義父様の方が魔力が強いのかアルク兄様より青みの強い水色です。
私は、父親は平民ですが母親であるお母様は伯爵家の令嬢だったので、魔力があってもおかしくないのですが、ピンク色の魔力なんてものはありません。
赤系統ということで火の魔力も調べてみましたがありませんでした。
実はー
ピンク色の魔力というと、ゲーム知識としてあるのはあるんです。魅了というものが。でも、それは魔法具と組み合わせないと発動しないものの上、禁呪なのです。
大体、私はそんなもの、たとえ持っていても使うつもりはありません。
あんなもの使って、手に入れたものに何の価値があるというのでしょうか。
私には、乙女ゲームのヒロインの気持ちがさっぱりわかりません。
確かに、好きな人に好きになって貰いたいとは思いますが、術や薬で操っても、それはあくまでも操っていることに過ぎなくて、心は手に入れることができないのではないでしょうか。
私は、そう思っていました。実際、私が魅了の術を使うことはありませんでした。私が持っていたのは、魅了の魔力などではなかったのです。
私は、お義父様たちにアルフレッド様からお誘いを受けたのでお出かけする旨を伝えます。
勝手にお屋敷から出て行ってはいけません。シルヴィア様の教えです。貴族のご令嬢とはそういうものだそうです。
めんどくさいですね。平民なら、勝手にお出かけできるのですが。
お出かけすると言ったら、お母様が何を着せようかとワクワクしています。
お母様は私を着飾るのが大好きです。ああ。お義父様もです。
私はまだ12歳ですから、夜会やお茶会にも出ませんし、着飾る機会はほとんどないのですが、お義父様もお母様も私にたくさんドレスやらを買ってきます。
やめて下さい。成長期なんですから、お茶会に出る頃には合わなくなってしまうじゃないですか。
そう言ったら、お茶会や夜会用はちゃんとオーダーメイドで作ろうと、満面の笑みで言われました。
いや、そんな無駄遣い結構です。
でも、私の合わなくなったドレスは、ドレスを頻繁には買えない子爵家や男爵家のご令嬢たちに譲ったりするそうです。
リサイクルされるなら、いいですかね。
「僕も一緒に行くから」
「アルク兄様もご一緒するのですか?私は構いませんが、アルフレッド様にはアルク兄様がご了承を得て下さいね」
「ゔっ、わ、わかった」
付いてくるのは構いませんよ。でも、相手は王太子殿下ですからね。ご自分で了解を得て下さい。
しかし、婚約者同士のお出かけに1人で付いてきてもつまらなくないですか?
「アルク。アルフレッド殿下には私からお願いしてあげても構わないわよ?」
「いいのですか?母上」
「ええ。ただし、ルフィーナさんをアルクがお誘いするのならですけど」
お母様の言葉に、アルク兄様が迷っています。誘う勇気がないんですかね?
そうそう。ルフィーナ・ハワード侯爵令嬢様は、先日アルク兄様の婚約者に決まりました。
侯爵家のご令嬢ですから、もちろん魔力はお持ちで、風の魔力です。お母様と同じです。
お母様は若草色の髪をされているので、どちらかと言えば緑色の髪のルフィーナ様と親娘のようです。
私の平民の父親はありふれた茶色の髪でしたから、私は何故こんなピンク頭なんでしょうか?
貴族の場合、瞳の色と髪色は魔力の色を濃く示していると言われています。
お義父様やアルク兄様は、水の魔力持ちですから、水色の髪をされています。お義父様の方が魔力が強いのかアルク兄様より青みの強い水色です。
私は、父親は平民ですが母親であるお母様は伯爵家の令嬢だったので、魔力があってもおかしくないのですが、ピンク色の魔力なんてものはありません。
赤系統ということで火の魔力も調べてみましたがありませんでした。
実はー
ピンク色の魔力というと、ゲーム知識としてあるのはあるんです。魅了というものが。でも、それは魔法具と組み合わせないと発動しないものの上、禁呪なのです。
大体、私はそんなもの、たとえ持っていても使うつもりはありません。
あんなもの使って、手に入れたものに何の価値があるというのでしょうか。
私には、乙女ゲームのヒロインの気持ちがさっぱりわかりません。
確かに、好きな人に好きになって貰いたいとは思いますが、術や薬で操っても、それはあくまでも操っていることに過ぎなくて、心は手に入れることができないのではないでしょうか。
私は、そう思っていました。実際、私が魅了の術を使うことはありませんでした。私が持っていたのは、魅了の魔力などではなかったのです。
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