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めんどくさいですね。潰すべきでしょうか
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「僕という者がありながら、兄様に色目を使うとは!この悪女めっ!」
ええと、この人は何を言っているんでしょうか。
前触れもなく、いきなり公爵家にやってきて、人を呼びつけたと思ったら、玄関で喚き散らすとは。
お義父様は仕事で王宮に行かれていて留守ですが、お母様もアルク兄様も何事かと玄関にやって来ました。
ああ、ちなみにお義父様は宰相閣下といって、国王陛下の、今で言う秘書みたいなものです。
え?私の口調が丁寧になった?
ええ。シルヴィア様の淑女教育の賜物です。頭の中でも丁寧に考えていないと、ついポロッと出てしまうんです。
そして、シルヴィア様の氷点下のお怒りが・・・ブルブル。
私の淑女教育の先生であるシルヴィア様は、とてもとてもとてもとても・・・
いえ、こんなことを考えてはいけません。きっと察せられて・・・ブルブル。
さて、そんなことはさておき、目の前の馬鹿をどうしましょうか。
第2王子であり、シルヴィア様の婚約者。徹底的に潰すわけにも・・・
「レオンハルト第2王子殿下!我が妹に対して何という侮辱発言。許せるものではありません!!お覚悟はおありですね?」
ひえっ。アルク兄様が潰す気満々です。あ。お母様も目が、目が座ってますっ。
ま、マズイです。レオンハルト殿下自体はどうでもいいですが、シルヴィア様はこの馬鹿の婚約者なんです。シルヴィア様が嫌な思いをするのは困ります。
ど、ど、どうしましょう。
言ってることは基本的に間違ってるので、突っ込みどころ満載ですし、レオンハルト殿下を潰すのは簡単ですが。
いや、一度潰した方がいいのでしょうか?そしたら、ちょっとはまともになってシルヴィア様の為になるのでは?
花の記憶の中の、ゲーム内のレオンハルト殿下はもっと好感を持てる人だったんですけど、これはあと3年のうちにシルヴィア様に矯正されたということなのでしょうか?
ああ、それでも、ヒロインに攻略されて、あのシルヴィア様を婚約破棄するくらいだから、根本的には馬鹿なままなんでしょうね。
「あ、アルクは黙っていろ!僕は、ローズに話しているんだ!!」
あら?
私が色々考えているうちに、レオンハルト殿下が立て直したようです。
ですけど、まぁ、公爵家の嫡男ですから身分は下ですが年上のアルク兄様に黙っていろですか。そして、誰の許可を得て私の名を呼び捨てにしているんでしょうか?
ほら、お母様とアルク兄様だけでなく、公爵家の奉公人まで顔に青筋が・・・
「レオンハルト殿下。どなたの許可を得て、ローズ様のお名前を呼び捨てになさっていますの?」
その時ー
鈴のような澄んだ声が響きました。
「シ、シルヴィア!?」
レオンハルト殿下は、真っ青になって後ずさっています。
まぁ!矯正は既に始まっているようですね。
ええと、この人は何を言っているんでしょうか。
前触れもなく、いきなり公爵家にやってきて、人を呼びつけたと思ったら、玄関で喚き散らすとは。
お義父様は仕事で王宮に行かれていて留守ですが、お母様もアルク兄様も何事かと玄関にやって来ました。
ああ、ちなみにお義父様は宰相閣下といって、国王陛下の、今で言う秘書みたいなものです。
え?私の口調が丁寧になった?
ええ。シルヴィア様の淑女教育の賜物です。頭の中でも丁寧に考えていないと、ついポロッと出てしまうんです。
そして、シルヴィア様の氷点下のお怒りが・・・ブルブル。
私の淑女教育の先生であるシルヴィア様は、とてもとてもとてもとても・・・
いえ、こんなことを考えてはいけません。きっと察せられて・・・ブルブル。
さて、そんなことはさておき、目の前の馬鹿をどうしましょうか。
第2王子であり、シルヴィア様の婚約者。徹底的に潰すわけにも・・・
「レオンハルト第2王子殿下!我が妹に対して何という侮辱発言。許せるものではありません!!お覚悟はおありですね?」
ひえっ。アルク兄様が潰す気満々です。あ。お母様も目が、目が座ってますっ。
ま、マズイです。レオンハルト殿下自体はどうでもいいですが、シルヴィア様はこの馬鹿の婚約者なんです。シルヴィア様が嫌な思いをするのは困ります。
ど、ど、どうしましょう。
言ってることは基本的に間違ってるので、突っ込みどころ満載ですし、レオンハルト殿下を潰すのは簡単ですが。
いや、一度潰した方がいいのでしょうか?そしたら、ちょっとはまともになってシルヴィア様の為になるのでは?
花の記憶の中の、ゲーム内のレオンハルト殿下はもっと好感を持てる人だったんですけど、これはあと3年のうちにシルヴィア様に矯正されたということなのでしょうか?
ああ、それでも、ヒロインに攻略されて、あのシルヴィア様を婚約破棄するくらいだから、根本的には馬鹿なままなんでしょうね。
「あ、アルクは黙っていろ!僕は、ローズに話しているんだ!!」
あら?
私が色々考えているうちに、レオンハルト殿下が立て直したようです。
ですけど、まぁ、公爵家の嫡男ですから身分は下ですが年上のアルク兄様に黙っていろですか。そして、誰の許可を得て私の名を呼び捨てにしているんでしょうか?
ほら、お母様とアルク兄様だけでなく、公爵家の奉公人まで顔に青筋が・・・
「レオンハルト殿下。どなたの許可を得て、ローズ様のお名前を呼び捨てになさっていますの?」
その時ー
鈴のような澄んだ声が響きました。
「シ、シルヴィア!?」
レオンハルト殿下は、真っ青になって後ずさっています。
まぁ!矯正は既に始まっているようですね。
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