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ザマアミロ

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 レオナルドの件は、国王陛下にお任せしても大丈夫だろうと思う。

 それに今回の婚約は、オズワルド公爵令嬢であるリリーシアとの婚約を撤回し、改めて王家からレグルス公爵令嬢のフローレンス様へ婚約を申し込んだ形だ。

 フローレンス様から婚約の解消を願わない限り、王家からの解消は出来ない。

 もちろん、何かレグルス側に問題があれば別だけど。

 どちらにしろ、となった私とレオナルドが婚約することはない。

 婚約を回避しているということが、周囲にも知れ渡った形になるからだ。

 ロイドとの婚約の件もある。

 タチアナの件さえ片づけば、ロイドはラーナと婚約できるだろうし、そうすれば私との偽装婚約は必要なくなる。

 その件が片付けばザハード王国とも、良い関係を築けるだろう。

 レーチェル王女とクリストフお兄様の婚約は、サリフィルの方が片付いてからになる。

 あっちはホリック公爵、つまりサリフィルの両親がネックだからサリフィルが家を出る時期が来るのを待つしかない。

 王太子殿下たちが協力してくれるらしいから大丈夫だとは思うけど、どうしても子供は親には振り回されてしまう。

 私はお祖母様という味方がいたのと、前世の記憶があったから逃げることが出来たけど、サリフィルは大変だろうなって思う。

 別にホリック公爵たちは、サリフィルを虐待しているわけでもないので、公爵たちを処罰するわけにもいかない。

 彼らは本気で、そうすることがホリック公爵家の、そしてサリフィルたち子供のためになると心から思っているのだから。

 まぁどちらにしろ、レーチェル様が年頃になるまではまだ時間があるから、こちらは焦らなくても良いだろう。

 お兄様が我慢出来ればいいけど。

 となると目下の問題は、タチアナの件と・・・リリーシアの行方だ。

 ここはゲームの世界ではないから、リリーシアがレオナルドを好きにならなくても仕方ないのかもしれないけど、それにしてもリリーシアはどこに行ったの?

 オズワルドの両親にとって、リリーシアだけが大切な娘だった。

 だからリリーシアの言うことはなんでも叶えていたし、なんでも買い与えていた。

 そのリリーシアの今回の行動は、あの両親にとって青天の霹靂だったのではないだろうか。

 ま、私からしたら、ザマアミロって気持ちだけど。

 これでオズワルド公爵家は、今世代王家との縁を結ぶことはできなくなった。

 リリーシアの子供が次代の王族と婚約できるかどうかも微妙だ。

 次代は、セニヨンとレグルスそしてオズワルド以外の、残り二家との婚約の可能性が高いからだ。

 うん。やっぱりザマアミロだわ。

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