冤罪で断罪されたら、魔王の娘に生まれ変わりました〜今度はやりたい放題します

みおな

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真相解明の時間です

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 パパのお膝の上にヨジヨジと上り、イモムシさんたちの縄を解くようにサウロン様に伝えた。

 このまま置いといても人間と違って窒息したりはしないらしいけど、目障りなんだもの。

 パパたちといて私が危害を加えられることなんてカケラもないけど、お膝に座ったのはパパの精神安定のため・・・というかパパがやり過ぎるのを防ぐためよ。

 詳細を聞く前に消し炭にされちゃ、困るもの。

 それに、見せしめというのは、生かしておかなきゃね。

 消し炭にしちゃえば、その時は皆恐れるけど、そのうち忘れちゃうのよ。
 喉元すぎればってやつね。

「ぐっ・・・!は、放せッ!我らが何をしたと言うのだ!」

「サウロン様ッ!お父様を離して下さいませっ!」

「サウロン殿!仮にも悪魔族長老会の儂にこんな真似をしてただで済むと・・・」

「うるさいよ」

 顔を覆う縄が解かれた途端に、わめき出すイモムシたち。

 あれ?ドレスを着た女の子がいる。
お父様とか言ってるから、あのイモムシの娘なのね。

 というか、悪魔族の長老会ってのがあるの?

 魔族も人間世界と変わらないんだなぁ。

 サウロン様が腕に縋りつこうとする女の子をヒョイと避けると、セージ様が女の子を縄で縛って、イモムシたちの横に転がした。

 えーと。
扱い、雑じゃない?

 さすがに女の子にその扱いは、ちょっと引くわ。

「む、娘に何をするッ!ルシナはサウロン殿の妻となり、いずれ王妃となるのだぞ!不敬だろう!」

「聞こえなかったの?うるさいよ」

「サウロ・・・ヒッ!」

 何か言いかけたイモムシがサウロン様を見て、ひきつった声をあげた。

 私には背中を見せているから表情はわからないけど、よほど怖い顔したのかな?

 私、別に怖くないけどね。
だって、頭の上のパパはすっごい怒ってますオーラ出してるし、隣のノインは黒い笑みを浮かべてて、笑ってても怖いやつだし。

「サウロン様。その長老会ってなぁに?」

「うん?ああ、悪魔族に限らずだけど、そういう族内の権力をひけらかす集団のことだよ」

「ふぅん。パパ、神魔族にもいるの?」

「いや、神魔族は個体数が他の魔族に比べて格段に少ないからな」

 確かに私が知ってる神魔族は、パパにノイン、あとは私とお祖父様とお祖母様だけ。

 他にもいるのかもだけど、会ったことはない。

「で、その長老さんたちは、なんの根拠があって私とサウロン様がそういう関係だって言ってるの?お世話になったとは思うけど、私はそんな目でサウロン様を見たことないし、サウロン様も私のことを単なる子供としてしか見てないよね?」

「あー。それは・・・」

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