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後始末

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 私は七歳になった。

 サウロン様が開発した録音機なるモノで、セドリック様の部屋でローズリッテの恨み節が聞こえるという悪戯をした結果。

 セドリック様は王太子から廃嫡された。

 一年ほどは、王太子は病のために静養中で誤魔化して来た国王夫妻だけど、王太子妃が出産し、その子供が真っ赤な髪と瞳だったことで、セドリック様の生殖機能が調べられた。

 結果。
当然のことながらセドリック様には子を為す機能は失われており、それ以前にそういう行為をしようとすると激痛が走るために、行為自体が出来ない。

 国王夫妻は、セドリック様を切り捨てるしかなくなった。

 これで王家の血を繋ぐには、国王陛下が王妃様との間に新たに子をもうけるか、もしくは愛妾にでも子を産ませるか、どちらかしか選択肢はなくなった。

 王家の正当な血を引いているのは、国王陛下とセドリック様だけだったから。

 先代様の子供は国王陛下だけで、ご兄弟がいらっしゃったけど、事故で亡くなられているの。

 別に王家の血がなくても、優秀な方を養子に迎えれば良いのだけど、国王陛下は王家の血にこだわっていた。

 当然、正当な王太子であるセドリック様以外と不貞行為をしたフランカ様は、極刑に処された。

 生まれた子供は孤児院に預けられ、王家を裏切ったとして、トゥーン公爵夫妻つまりはローズリッテの父親とアデリーン元子爵夫人は爵位剥奪の上、奴隷落ちで国外追放になった。

 まぁ、それはそうよね。
娘が、王家の血にどこの誰やら分からない血を入れようとしたんだもの。

 金髪碧眼が継がれているから分かったけど、そんな継承がなくて、フランカ様の色を持って生まれてたら分からなかったところよ。

 本人はもちろんのこと、両親も罰せられるわよね、

 大体、何もしていないローズリッテが処刑されたのよ。

 もし、セドリック様の言ったように、聖女に虐めをしていたとしても、命にかかわるようなこと以外だったなら、婚約破棄とせいぜい国外追放が妥当のはず。

 ローズリッテを処刑しておいて、父親が降爵だけで済んだことがおかしかったの。

 最初から、ローズリッテを処刑するのが目的だったみたいじゃない。

 セドリック様は、王宮の北の塔に幽閉された。

 北の塔は、罪を犯した王族が幽閉される場所。

 食事は与えられるけど、外に出ることは叶わない。

 多分、多分だけど、国王陛下に子が出来れば、毒杯を賜ることになるんだと思う。

 となると、あとは国王陛下に子が出来ないようにするだけね。

 セドリック様と同じ薬がいいかしら?

 あんな国、滅んでしまえばいいのよ。
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