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モブ、納得する。
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「君が、ローラン伯爵令嬢か」
そう言って声をかけて来たエドワードに、ピシリと衝撃が走る。
どうして新入生しかいない階に、1学年上のエドワードがいるの!
学園は、学年ごとに階が違っている。
つまりは周囲は新入生ばかりで、入学式の挨拶に立った生徒会長の出現に、みんなが興味津々で私たちを見ている。
婚約者のカレリアは?
助けを求めるものの、カレリアの姿はない。
ちなみに、ヴェルハルト、イレーヌ、カレリアは私と同じクラスである。
クラスは、基本的に身分で振り分けられる。
つまりは王族であるヴェルハルト、公爵家や侯爵家が同じクラスとなる。
そこに、入学試験の成績優秀者が入る。
私が転生した時点で、入学試験は終わっていた。
アイルはどうやら、優秀だったようで、見事に攻略対象たちと同じクラスになってしまっていた。
私が転生した後だったら、手加減したのにぃ!
お父様やお母様を落胆させたくないから、ギリギリのラインは狙うつもりだけど、せめて別クラスの中での上位程度に手加減したのに。
「カレリアは今日は風邪で休みだ」
エドワードの言葉に、納得する。
なんだ。休みの伝言か。というか、そんなの教師がイレーヌとかにして欲しい。
「かしこまりました。お大事にとお伝えください」
「・・・君は大丈夫そうだな」
「・・・・・・ええ。丈夫に出来ておりますので」
嫌味か?嫌味を言うために、わざわざ私に話しかけてきたのか?
実は昨日、花壇の花に水やりをしていたカレリアと私は、ホースが外れて思い切り水を被ってしまったのだ。
あ。ちなみに水やりは交代制である。
当然、王族であるヴェルハルトもやらなければならない。
2人1組で、同性同士。毎回くじ引きでペアが変わるようになっている。
話を戻すと、その際にどうやらホースの留め具が壊れていたらしく、見事に私とカレリアはびしょ濡れになってしまったのだ。
可憐なカレリアが、まさに水もしたたる・・・になったわけだが、風邪でもひいたら大変である。
私は後始末はするからと、急いでカレリアをコモンズ侯爵家の侍女に預けて、帰らせたのだ。
ちなみに後片付けは、すぐに現れたシキがしてくれた。
水やりは放課後にすることになっていたので、帰らせることには問題がなかったのだが、やっぱり風邪ひいちゃったか。
春先だから、冷えるからなぁ。
現代みたいに、温暖化が進んでいるわけではないこの世界。
春は花冷えってくらいに、冷える。
服、魔法で乾かせてから帰らせた方が良かったかな。
この世界、魔法省長官の子息が攻略対象だということで分かるように、魔法というものが存在する。
貴族は、大なり小なりの魔法が使える。
平民の中にもたまに使える人間がいるが、それは貴族の血が入っている庶子である。
貴族のみに魔法が使える。
私が作った設定がそれだ。だから、似て非なる世界だとしても、そのあたりは同じだと思う。
そう言って声をかけて来たエドワードに、ピシリと衝撃が走る。
どうして新入生しかいない階に、1学年上のエドワードがいるの!
学園は、学年ごとに階が違っている。
つまりは周囲は新入生ばかりで、入学式の挨拶に立った生徒会長の出現に、みんなが興味津々で私たちを見ている。
婚約者のカレリアは?
助けを求めるものの、カレリアの姿はない。
ちなみに、ヴェルハルト、イレーヌ、カレリアは私と同じクラスである。
クラスは、基本的に身分で振り分けられる。
つまりは王族であるヴェルハルト、公爵家や侯爵家が同じクラスとなる。
そこに、入学試験の成績優秀者が入る。
私が転生した時点で、入学試験は終わっていた。
アイルはどうやら、優秀だったようで、見事に攻略対象たちと同じクラスになってしまっていた。
私が転生した後だったら、手加減したのにぃ!
お父様やお母様を落胆させたくないから、ギリギリのラインは狙うつもりだけど、せめて別クラスの中での上位程度に手加減したのに。
「カレリアは今日は風邪で休みだ」
エドワードの言葉に、納得する。
なんだ。休みの伝言か。というか、そんなの教師がイレーヌとかにして欲しい。
「かしこまりました。お大事にとお伝えください」
「・・・君は大丈夫そうだな」
「・・・・・・ええ。丈夫に出来ておりますので」
嫌味か?嫌味を言うために、わざわざ私に話しかけてきたのか?
実は昨日、花壇の花に水やりをしていたカレリアと私は、ホースが外れて思い切り水を被ってしまったのだ。
あ。ちなみに水やりは交代制である。
当然、王族であるヴェルハルトもやらなければならない。
2人1組で、同性同士。毎回くじ引きでペアが変わるようになっている。
話を戻すと、その際にどうやらホースの留め具が壊れていたらしく、見事に私とカレリアはびしょ濡れになってしまったのだ。
可憐なカレリアが、まさに水もしたたる・・・になったわけだが、風邪でもひいたら大変である。
私は後始末はするからと、急いでカレリアをコモンズ侯爵家の侍女に預けて、帰らせたのだ。
ちなみに後片付けは、すぐに現れたシキがしてくれた。
水やりは放課後にすることになっていたので、帰らせることには問題がなかったのだが、やっぱり風邪ひいちゃったか。
春先だから、冷えるからなぁ。
現代みたいに、温暖化が進んでいるわけではないこの世界。
春は花冷えってくらいに、冷える。
服、魔法で乾かせてから帰らせた方が良かったかな。
この世界、魔法省長官の子息が攻略対象だということで分かるように、魔法というものが存在する。
貴族は、大なり小なりの魔法が使える。
平民の中にもたまに使える人間がいるが、それは貴族の血が入っている庶子である。
貴族のみに魔法が使える。
私が作った設定がそれだ。だから、似て非なる世界だとしても、そのあたりは同じだと思う。
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