はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第80.5話〜カリスタ伯爵夫人視点〜

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 わたくしの可愛い可愛い娘、エリザベスが身籠った。

 そしてそれと同時に、周囲の異常なまでの過保護が発動されているらしいわ。

 元々義父母にあたるクシュリナ王国の国王陛下夫妻には大切にされていたし、アルバート王太子殿下の寵愛はものすごかったから想像できたけど。

 でも、側近の二人まで過保護になっているそうだわ。

 ミリアの報告では「私もつい・・・」と言っていたから、これもあの子の人望ゆえかしらね。

 なんにしても、妊娠初期は安静にしている方がいいから、もう少し様子見ね。

 あまり酷いようなら、わたくしがすればいい話だし、それにあの子もカリスタ家の娘。

 おとなしそうに見えて、しっかりしているわ。

 夫や臣下の舵取りくらい、しっかりするでしょう。

「母上、楽しそうですね?」

「ふふっ、そう見える?ジェレミー。エリザベスが周囲から甘やかされているらしいわ」

「姉上は・・・きっと困ってらっしゃるでしょうね。過剰だと言って。でも、大切なお体ですから、皆さんの気持ちもわかります」

「そうね。あの子は少しくらい過剰に甘やかされて、幸せを噛み締めるといいのだわ。どうせ子供を産めば、忙しくなるのだもの。今のうちにのんびりすればいいのよ。性格的に無理かもしれないけれどね」

 エリザベスは、見た目から大人しく何でも言うことを聞くように見えるけど、商会の仕事にも関わっているから、意外と冷静に物事を判断するわ。

 切り捨てる時は、容赦なく切り捨てることも出来る子よ。

 それに好きな相手だからといって、何でも言うことを聞く真似もしないし。

 困ったら連絡してくるでしょ。

「エリザベスのことはともかくとして、ジェレミー、誰か気になる人はいた?」

 先日、ジェレミーの側近のラリー・セルコム伯爵令息にはようやく婚約者ができた。

 彼は人としては優れているから、伯爵家の三男であってもそれなりの縁談はあったらしいけど、本人が気にいる縁談ではなかったらしい。

 カリスタ伯爵家の後継であるジェレミーの側近になったことで、申し込みは増えたみたいだけど、本人は独り身でもいいという気持ちらしかった。

 元々、文官になるつもりだったらしいし、婿入り先を探していたわけでもなかったみたいだから本人の気持ちに任せていたけど、うちの侍女と想いを交わすとは思わなかったわ。

 うちに仕える子は、みんな良い子ばかりだから問題ないけど。

「僕はまだ・・・ラリーに聞いたんですけど、って思うみたいなんです。僕もそういう出会いを待とうと思って」

 あらあら。
でもそうね。わたくしも旦那様と出会った時に「この方だ!」と思ったもの。

 それに、まだまだ時間はあるものね。

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