はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第七十九話

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「お医者様をお呼びしましょうか?」

 思わずため息を吐いてしまったら、ミリアとセイラに心配されてしまいました。

 実は今朝から少し、気持ちが悪いのですわ。

 ここ数日、気候の変化が激しかったので風邪をひいてしまったのかもしれません。

 熱はなさそうですけど少しだるさがありますし、アルバート様にうつしては大変です。

「そうね、お願い」

 伯爵令嬢の時でも、商会の話し合いなどに参加する時は相手のあることでしたので、体調管理は怠りませんでした。

 王太子妃になって、今まで以上に気をつけていたつもりですけど、気負いすぎていたのかしら。

 そう思っていたのですけど・・・

「妃殿下。今月の月のものはいつでしたか?」

「今月は、一週間ほど遅れております」

 お医者様の問いに、ミリアが答えてくれます。

 そういえば遅れていますね。

「あと一週間ほど様子を見て、月のものが来ないようでしたらお子を授かっているとみていいでしょう」

「お子が・・・」

「はい。体調の関係で遅れる場合もありますから、絶対とは言えませんが。一週間は安静にお過ごしください。お薬なども口にされませんよう」

「ええ」

 王太子妃として、お子を授かることは大切な役目です。

 そしてそれ以上に、愛するアルバート様とのお子を授かることは私にとって何よりも嬉しいことです。

 本当にお子を授かっているのなら、絶対に安静にしますわ。

 妊娠初期は、お子が流れやすいと聞きますもの。

「リズ。医者を呼んだって?体調が悪い?」

「アルバート様」

 執務の合間に、アルバート様が訪れてくださいました。

 お子を授かったかも?とお伝えして、もし体調不良だったらがっかりさせてしまうかしら?

 でも、誤魔化したくないですわ。

 私たちはすれ違って、ずいぶん遠回りしたのですもの。

「あの、確定ではないのです」

「うん?」

「月のものが遅れていて。体調不良のせいかもしれないので、あと半月もすればはっきりするのですけど・・・」

「それって・・・」

 期待させ過ぎないように、はっきりとはお伝えできませんでしたけど、アルバート様は理解してくださったようです。

「子が・・・そうか」

「一週間後にまた、診察していただきますわ。それまでに月のものが来れば・・・」

「うん、分かってる。父上たちにははっきり分かってから知らせるようにするから。リズは、少し疲れが出たということにして、公務を休むといい。今のところ、大きな公務もないし、大抵のことは僕一人でどうにかなるから」

「はい。お医者様にも安静にと言われていますので、そうさせていただきますね」

 アルバート様は私を優しく抱きしめて、そっと私の腹部に手を触れました。

「授かっていると・・・いいな」
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