はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第三十三話

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 イーサン様がどなたと仲睦まじくなろうとどうでもいいことですが、他国の王太子殿下と婚約している王女殿下に妙な噂が出るのは問題です。

 なので、学園から戻ってすぐにお父様とお母様にお話したのですが・・・

「気にしなくて良いって・・・え?クシュリナ王国の王太子殿下もご存知なのですか?」

「ああ。あの双子はクシュリナ王国の人間なんだよ」
 
 え、ええと、それはもしかして・・・

「エリザベスの想像通りだ。だから気にすることはない。カタロニア公爵家にもその旨知らせてあるし、第一王子殿下と第二王子殿下にもだ。変に関わられると予定通りに事が進まないからな。エリザベスはしばらく学園には通わないから大丈夫だとは思うが、外出する際は気をつけなさい」

「はい、お父様」

 そうですね。
今日みたいに訳の分からないことを言われると、反論したくなりますもの。

 会わないのが一番ですわね。

 ちなみに今日の学園での、私に対する冤罪ですが、学園長が治めて下さいました。

 クラスメイトの方々がイーサン様に「クラスも違う、会ってもいない相手にどうやって発言するのか』と言って下さいまして。

 ええ。
クラスメイトの方々は、私が一週間ぶりに登校したことをご存知ですから。

 それに、当の男爵令嬢様が「その方ではありません」とおっしゃって。

 ふふっ。
そこへ学園長が現れて、イーサン様は反省文提出となりました。

 罰が軽すぎるとダイアナ様たちはおっしゃっていましたけど、双子の立ち位置を理解した今なら納得ですわ。

 学園をお休みされて、断罪に支障が出たら困りますものね。

 ということは、学園長もご存知ということですね。

 なら、私にも先に教えて下さっていれば言い返したりしなかったのですが・・・

「ああ。別に、エリザベスが言い返しても問題はないんだ。むしろ言い返さなければならんだろう?冤罪なのだから。周囲に冤罪をかけられそうになっていた、と認識させることも大切だ。月に一度しか通わないのに、クラスメイトといい関係を築けているのもいい方向に転んだな。双子は、適度なところで『ある人』とはエリザベスでないと発言することになっていたしな」

 まぁ!
それではあのイーサン様の発言は、私が言ったと勘違いさせるように誘導した結果ということかしら?

 はぁ。確かに深く物事を考えないイーサン様なら、その発言はと思い込むでしょうね。

 彼、嫡男でしたわよね?
でブレンディ侯爵家を継げましたの?

 簡単に家が傾く姿が、想像できるのですけど。
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