はっきり言ってカケラも興味はございません

みおな

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第四話

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 びっくりです。

 学園のスキップ制度がお母様のために作られたものだなんて!

 お母様は今現在でも、とても愛らしく男女問わず人気があります。

 その人気が・・・
当時はもっとそうで、授業もマトモに出来ないほどだったそうです。

 そんなことがあって、スキップ制度ができたのだとお聞きしました。

 幸いにもお母様はとても優秀だったのと、すでにお父様と婚約することが決まっていたから、学園に通う意義を感じなかったのですって。

 婚約者を学園入学より早く決めるようになったのは、その時の経験からだそうです。

 まぁ、お父様は伯爵令息だったから、婚約していても高位貴族の方々は圧力をかけて来たかもしれません。

 お父様がそのようなことに負けるとは思いませんが。

 経緯はともかく、そういう理由でスキップ制度ができたのだそうです。

「スキップ制度を使いたいと思いますわ。その分、領地の経営なども学べますし」

 元々、領地経営の勉強は始めていましたけど、学園に通わなくて済むなら実地経験も積めますわ。

 それに、何度も言いますけど、絡まれると面倒なのですわ。

 私望んだわけでもないのに、まるで我が家が望んだみたいに言われるのは不本意ですもの。

 いえ、ご本人たちは絡んでこないかもしれませんけど、周囲は私とイーサン様が婚約していることはご存知ですし、ご存知の上で王女殿下の方が相応しいとおっしゃってくる方がいると思いますのよ。

 私もその点は同意いたしますし、なんなら婚約を解消するとおっしゃって下されば喜んで解消いたしますのに。

「そうね、その方がいいわね。旦那様に伝えて、学園に連絡してもらうわ。入学前に、クラス分け用の試験も受ける必要もあるし、登校日の打ち合わせもしなきゃいけないから」

「そうなのですね。クラス分けは爵位順ですか?それとも成績順?」

「成績順よ。特AクラスからDクラスまでに分かれるの。学期末で成績が下がれば、クラス落ちするのよ。学園では、爵位の忖度は一切ないから、リズが頑張ればお馬鹿さんたちとは同じクラスにならなくて済むわよ」

 私はイーサン様たちのオツムの出来は知りませんが、お母様がそう断言されるのなら、私が頑張って特Aクラス入りすれば、試験日などの登校日にも顔を合わせなくて済みそうです。

 早速、今日から勉強ですわ。

 スキップ制度を使う生徒は、成績も素行も優秀であることが第一条件です。

 制度利用の試験は、普通の試験よりも難しいらしいですし、頑張らなければいけませんわ。

 

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