転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜

みおな

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10歳

33ページ:理事長就任の背景

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「それで、どうしてシャンティーヌ様が理事長なのですか?」

 当然、帰る前にクラウディアの王宮に寄った。

 ジト目で見る私に、王太子妃様は顔を青くした。

「え、えっと、それはね、そ、そう、ちょうど理事長をする人間がいなくって・・・」

「本当のところは?」

「・・・アレクセイ王太子殿下から、シエルちゃんが入学するから、何か起きた時に対応して欲しいってお願いされました」

 やっぱり兄様か。
お父様かお母様、アル兄様の誰かだと思ったのよね。

 シャンティーヌ様は確かに私を可愛がってくれてるけど、王太子妃が学園の理事長をするほど暇だとは思えないもの。

「アル兄様でしたか」

「あ、でも、途中の列車でもトラブルがあったのでしょう?だから、この先のことを考えても、わたくしが理事長なのはいいことだと思うの」

「どうしてそれをご存知なのですか?」

「うちの系列の貴族が乗っていたのよ。手は出さないように伝えていたのだけれど」

 うーん。
結局、クラウディア王国の学園に通うことは認められたけど、それなりの監視下にあるということね。

 まぁ、仕方ないか。
あの私至上主義の家族が、昼間だけとはいえ、私が他国にいることを認めてくれてるんだから。このくらいの過保護は我慢するべきだろう。

「では、相手が誰かもご存知なのですね」

「ええ。サンスクリーン公爵家の次男、スコンブ君よね。サンスクリーン公爵はしっかりとした方なんだけど、彼は後妻の子供で、後妻が甘やかしてるみたいなのよね」

 へぇ。後妻の子供なのか。
そして甘やかした結果が、あの我儘で権力を笠に着る性格になったと。

「なるほど。納得しました」

「溺愛されてても、シエルちゃんのように良識ある子供だっているんだから、後妻が甘やかすのがいけないとは言い切れないけど、彼はちょっと勘違いをし過ぎね。公爵家ののに、父親の権力をかざすなんて」

「長男の方は?」

「すでに学園を卒業していて、ジョシュア様の側近をされているわ。いずれは公爵家を継がれるけど、まだまだ公爵は現役だから、もうしばらくは自由にされるのですって」

 なるほど?
嫡男である兄が王太子殿下の側近をし始めたから、自分が公爵家を継ぐのだと勘違いした?

 それとも周囲がそう言ってそそのかしたのかな?

 まぁ別に、私は、私や私の大切な人たちに何かしてこなければ、酢昆布をどうこうするつもりはない。

 他国のことだし、兄様に暴言を吐いた屑のように、危険なところへ赴かせるつもりもない。

 そう。
何もしなければ。

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