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10歳
30ページ:プチっと潰されたいですか?
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血管が切れそうなくらい、顔が赤い。
うん。脳梗塞起こすんでない?
どうやら私は、この類の屑を煽るのがうまいみたいだ。
周囲の乗客たちは・・・多分関わりたくないんだろうな。
私を睨んでいる人間たちは、もしかしたら公爵家の縁の人間なのかもしれない。
まぁ、あの横入りの屑は伯爵子息だったから、確かに公爵家の分だけこのガキの方が身分は上だろう。
だけど、他国だとしても、王族である私の方が身分は上だし、魔法を含めて能力も上だ。
「土下座して詫びるなら、許してやらないこともない!頭を擦り付けて謝れ!!」
「人のチケットを破り捨てといて、言うことがそれですか。サンスクリーン公爵家というのは、子供の教育もろくに出来ないのですか?それとも、ちゃんと教育されていても、それを理解できないガキなんですか?それから、鼻血は上を向くと血液が気管に流れ込みますよ?鼻を摘んでジッとしていなさい」
私はカバンからタオルを取り出すと、屑の顔へと投げつけた。
破かれたチケットを拾っていた女の子に手を差し出す。
「立てますか?」
「は、はい・・・あの、ありがとう」
「いいえ。さてとそのチケット、貸してください。ちょーっとした手品をお見せします」
ビリビリに破かれたチケットを両手で受け取り、ハンカチで見えないように包む。
脳内で呪文を唱えれば、淡い光の後ハンカチの中でチケットが元に戻ったのが分かった。
手品というか魔法なんだけど、復元魔法なんてそうポピュラーじゃないから、手品って言ってみたんだけど、変に思われないかな?
「はい、コレ」
「え?あ・・・どうして・・・」
「ですから、手品です。私、得意なので。これで列車乗れますね?先程、入学式とおっしゃられていましたが、クラウディア王国の学園に入学されるのですか?」
だとしたら、同級生になるのよね?友達になれるかな。
「はい。あっ、あのっ、あなたも・・・?」
「ええ。あ、お名前お聞きしていませんでしたね。私はシエルと言います」
「私、レノアって言います」
ちなみに、この会話、あのガキを放置したまま続けている。
ガキは私に投げつけられたタオルをそのまま鼻に当てて、立ち尽くしていた。
ジッとしてろと言ったから?
変なとこ素直だな。
「さて、と。それでは、どこかに座りましょうか」
「まっ、待てっ!ここは、サンスクリーン公爵家のっ・・・」
「この車両に座っている全員が、サンスクリーン公爵家の人間だとでも言うつもりですか?喧嘩を売るなら、弱い者にだけでなく、大人にも売ってみなさい」
「くそっ!俺は公爵令息だぞっ!へっ、平民風情がこんなことをして、タダで済むと思うなよ!」
やれやれ。
あの屑といい、そんなに貴族が偉いんですかね。
私の方が、実力も身分も上なんですけどね。プチっと潰されたいですか?
うん。脳梗塞起こすんでない?
どうやら私は、この類の屑を煽るのがうまいみたいだ。
周囲の乗客たちは・・・多分関わりたくないんだろうな。
私を睨んでいる人間たちは、もしかしたら公爵家の縁の人間なのかもしれない。
まぁ、あの横入りの屑は伯爵子息だったから、確かに公爵家の分だけこのガキの方が身分は上だろう。
だけど、他国だとしても、王族である私の方が身分は上だし、魔法を含めて能力も上だ。
「土下座して詫びるなら、許してやらないこともない!頭を擦り付けて謝れ!!」
「人のチケットを破り捨てといて、言うことがそれですか。サンスクリーン公爵家というのは、子供の教育もろくに出来ないのですか?それとも、ちゃんと教育されていても、それを理解できないガキなんですか?それから、鼻血は上を向くと血液が気管に流れ込みますよ?鼻を摘んでジッとしていなさい」
私はカバンからタオルを取り出すと、屑の顔へと投げつけた。
破かれたチケットを拾っていた女の子に手を差し出す。
「立てますか?」
「は、はい・・・あの、ありがとう」
「いいえ。さてとそのチケット、貸してください。ちょーっとした手品をお見せします」
ビリビリに破かれたチケットを両手で受け取り、ハンカチで見えないように包む。
脳内で呪文を唱えれば、淡い光の後ハンカチの中でチケットが元に戻ったのが分かった。
手品というか魔法なんだけど、復元魔法なんてそうポピュラーじゃないから、手品って言ってみたんだけど、変に思われないかな?
「はい、コレ」
「え?あ・・・どうして・・・」
「ですから、手品です。私、得意なので。これで列車乗れますね?先程、入学式とおっしゃられていましたが、クラウディア王国の学園に入学されるのですか?」
だとしたら、同級生になるのよね?友達になれるかな。
「はい。あっ、あのっ、あなたも・・・?」
「ええ。あ、お名前お聞きしていませんでしたね。私はシエルと言います」
「私、レノアって言います」
ちなみに、この会話、あのガキを放置したまま続けている。
ガキは私に投げつけられたタオルをそのまま鼻に当てて、立ち尽くしていた。
ジッとしてろと言ったから?
変なとこ素直だな。
「さて、と。それでは、どこかに座りましょうか」
「まっ、待てっ!ここは、サンスクリーン公爵家のっ・・・」
「この車両に座っている全員が、サンスクリーン公爵家の人間だとでも言うつもりですか?喧嘩を売るなら、弱い者にだけでなく、大人にも売ってみなさい」
「くそっ!俺は公爵令息だぞっ!へっ、平民風情がこんなことをして、タダで済むと思うなよ!」
やれやれ。
あの屑といい、そんなに貴族が偉いんですかね。
私の方が、実力も身分も上なんですけどね。プチっと潰されたいですか?
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