14 / 108
7歳
13ページ目:チート魔法は秘密にすべき
しおりを挟む
魔力の隠し方は、想像通り、魔法具を装着することだった。
前世の記憶から、多分そうだろうなぁと思っていたけどね。
ロイ叔父様にバレないためにも、複数の魔法具を装着することにした。
魔法具も手作りだ。
ただ・・・その部品というか材料を集めることから始めなきゃだった。
だって、魔法石は普通に手に入らない。
魔物を退治したら、魔石という形の石が手に入る。そして、それを魔法を使って加工すれば魔法石になるのである。
と、本に書いてあった。
丁寧に、この魔物を倒せばこの魔石が手に入って、どの魔法を使えばどんな魔法石になるとか。
なにこのハウツー本。
子供でもできる魔法石の作り方!ってヤツかい!
どうやら、学園でそういうのを学ぶらしい。なるほど。学校の教本か。
何故、こんな本が・・・と思ったら、兄様のやつだった。
兄様、何で学校の教科書を図書室になんか置いてるの?
エミリーに聞いたところによると、王宮の図書室にある本のうち、一部は期間ごとに平民の学校に寄付されるのだとか。
どうやら私は、その寄付用の本を読んだみたいだ。
どちらにせよ、普通の学生や子供は、まず魔物を倒すことが出来ないから、魔石を手に入れることが出来ない。
学園で教材とする分は、ちゃんとそういうのを生業とする人間から購入しているのである。
現在、私が身につけている魔法具は5つ。ピアスにネックレス、ブレスレットに指輪に髪飾り。
一応、魔法具と見えないように認識障害の魔法もかけてある。
・・・そう。
私の魔力は規格外だった。
確かに私は「同じチートなら、スッゴイ魔法とか使えるといいなぁ」なんて言った。
言ったことは認める。
だけど、それが規格外となると「なにコレ?嫌がらせ?」レベルである。
まず、前世のファンタジー小説やアニメでいうところの、4大精霊魔法というものは、普通に使える。
すでにこの時点で、チートである。
これでも叔父様にバレたら面倒事になるレベルだ。
そして、光魔法と言われる癒し治癒の魔法と、闇魔法と言われる破壊魔法、聖魔法と言われる浄化魔法その他まで使えた。
いやいやいやいや。全属性とかありえないでしょ。
しかも、レベルがすでに300って。上限いくらよ?
まぁ、そのチートのおかげで、誰にもバレずに転移して、魔物をあっさり倒して、魔石集めて、魔力込めて魔法石作ったんだけど。
あのね、神様。
今さら普通の子でいたいとか言わないし、チートの力があったら、私を溺愛してくれるお父様やお母様たちを危険に晒さないで済むだろうけど、ちょーっと行き過ぎでないかな?
前世の記憶から、多分そうだろうなぁと思っていたけどね。
ロイ叔父様にバレないためにも、複数の魔法具を装着することにした。
魔法具も手作りだ。
ただ・・・その部品というか材料を集めることから始めなきゃだった。
だって、魔法石は普通に手に入らない。
魔物を退治したら、魔石という形の石が手に入る。そして、それを魔法を使って加工すれば魔法石になるのである。
と、本に書いてあった。
丁寧に、この魔物を倒せばこの魔石が手に入って、どの魔法を使えばどんな魔法石になるとか。
なにこのハウツー本。
子供でもできる魔法石の作り方!ってヤツかい!
どうやら、学園でそういうのを学ぶらしい。なるほど。学校の教本か。
何故、こんな本が・・・と思ったら、兄様のやつだった。
兄様、何で学校の教科書を図書室になんか置いてるの?
エミリーに聞いたところによると、王宮の図書室にある本のうち、一部は期間ごとに平民の学校に寄付されるのだとか。
どうやら私は、その寄付用の本を読んだみたいだ。
どちらにせよ、普通の学生や子供は、まず魔物を倒すことが出来ないから、魔石を手に入れることが出来ない。
学園で教材とする分は、ちゃんとそういうのを生業とする人間から購入しているのである。
現在、私が身につけている魔法具は5つ。ピアスにネックレス、ブレスレットに指輪に髪飾り。
一応、魔法具と見えないように認識障害の魔法もかけてある。
・・・そう。
私の魔力は規格外だった。
確かに私は「同じチートなら、スッゴイ魔法とか使えるといいなぁ」なんて言った。
言ったことは認める。
だけど、それが規格外となると「なにコレ?嫌がらせ?」レベルである。
まず、前世のファンタジー小説やアニメでいうところの、4大精霊魔法というものは、普通に使える。
すでにこの時点で、チートである。
これでも叔父様にバレたら面倒事になるレベルだ。
そして、光魔法と言われる癒し治癒の魔法と、闇魔法と言われる破壊魔法、聖魔法と言われる浄化魔法その他まで使えた。
いやいやいやいや。全属性とかありえないでしょ。
しかも、レベルがすでに300って。上限いくらよ?
まぁ、そのチートのおかげで、誰にもバレずに転移して、魔物をあっさり倒して、魔石集めて、魔力込めて魔法石作ったんだけど。
あのね、神様。
今さら普通の子でいたいとか言わないし、チートの力があったら、私を溺愛してくれるお父様やお母様たちを危険に晒さないで済むだろうけど、ちょーっと行き過ぎでないかな?
230
お気に入りに追加
3,351
あなたにおすすめの小説
王太子様に婚約破棄されましたので、辺境の地でモフモフな動物達と幸せなスローライフをいたします。
なつめ猫
ファンタジー
公爵令嬢のエリーゼは、婚約者であるレオン王太子に婚約破棄を言い渡されてしまう。
二人は、一年後に、国を挙げての結婚を控えていたが、それが全て無駄に終わってしまう。
失意の内にエリーゼは、公爵家が管理している辺境の地へ引き篭もるようにして王都を去ってしまうのであった。
――そう、引き篭もるようにして……。
表向きは失意の内に辺境の地へ篭ったエリーゼは、多くの貴族から同情されていたが……。
じつは公爵令嬢のエリーゼは、本当は、貴族には向かない性格だった。
ギスギスしている貴族の社交の場が苦手だったエリーゼは、辺境の地で、モフモフな動物とスローライフを楽しむことにしたのだった。
ただ一つ、エリーゼには稀有な才能があり、それは王国で随一の回復魔法の使い手であり、唯一精霊に愛される存在であった。

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。

【完結】平凡な容姿の召喚聖女はそろそろ貴方達を捨てさせてもらいます
ユユ
ファンタジー
“美少女だね”
“可愛いね”
“天使みたい”
知ってる。そう言われ続けてきたから。
だけど…
“なんだコレは。
こんなモノを私は妻にしなければならないのか”
召喚(誘拐)された世界では平凡だった。
私は言われた言葉を忘れたりはしない。
* さらっとファンタジー系程度
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。

【本編完結】ただの平凡令嬢なので、姉に婚約者を取られました。
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「誰にも出来ないような事は求めないから、せめて人並みになってくれ」
お父様にそう言われ、平凡になるためにたゆまぬ努力をしたつもりです。
賢者様が使ったとされる神級魔法を会得し、復活した魔王をかつての勇者様のように倒し、領民に慕われた名領主のように領地を治めました。
誰にも出来ないような事は、私には出来ません。私に出来るのは、誰かがやれる事を平凡に努めてきただけ。
そんな平凡な私だから、非凡な姉に婚約者を奪われてしまうのは、仕方がない事なのです。
諦めきれない私は、せめて平凡なりに仕返しをしてみようと思います。
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる