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王太子夫妻のある日(シオンside)
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僕の女神は、本当に愛らしい。
王太子妃として、公務は完璧にこなし、息子アランの母親として愛を注いでいる。
結婚して5年ー
20歳になった僕のレティシアは、艶やかな美貌に磨きをかけ、完全なる『女神』となった。
大人の色気が溢れているレティシアは、微笑むだけで護衛の騎士すらメロメロにしている。
「シオン様?どうかされまして?」
僕の隣で、紅茶を飲んでいたレティシアが、僕の感情の変化に気づいたのだろう。
カップをテーブルに戻し、僕を覗き込んでくる。
僕は何も言わずに、レティシアの唇にキスを落とす。
「んっ・・・」
最初は、微笑ましそうにキスを受け入れてくれたレティシアが、徐々に深くなる口づけに、僕の胸元を叩く。
「んんんんっ・・シオン、様!まだ朝です・・・わ」
口づけの合間に、抗議の声を上げる。
まだ、抵抗するんだ。もっと、蕩けさせなければならないな。
僕は、レティシアを抱き寄せると、再度口づけを深くする。
今日は、アランは、祖父母になる父上と母上のもとに遊びに行っている。
父上たちは、初孫にメロメロだ。夕方まで返してくれないだろう。
「んっ・・・ふぅ・・・」
レティシアから、甘い声が漏れたことに満足した僕は、彼女を抱き上げた。
「愛しい僕の女神、アランが戻るまで、僕を愛して?」
「!!」
さっさと寝室へと移動し、ベッドへ彼女を横たえる。
「し、シオン様、愛していますわ。だ、だから・・・」
可愛いレティシアは、相変わらず迂闊だ。そんなことを言ったら、止められるわけないのに。
「そろそろ、アランに弟が妹を作ろうか」
出来るまで頑張るよ、と言う、声にしない僕の声に、レティシアが目を見開く。
レティシアの抵抗なんて可愛いものだ。
僕は彼女を組み敷くと、愛しい妻を快楽の海へと落として行ったー
王太子妃として、公務は完璧にこなし、息子アランの母親として愛を注いでいる。
結婚して5年ー
20歳になった僕のレティシアは、艶やかな美貌に磨きをかけ、完全なる『女神』となった。
大人の色気が溢れているレティシアは、微笑むだけで護衛の騎士すらメロメロにしている。
「シオン様?どうかされまして?」
僕の隣で、紅茶を飲んでいたレティシアが、僕の感情の変化に気づいたのだろう。
カップをテーブルに戻し、僕を覗き込んでくる。
僕は何も言わずに、レティシアの唇にキスを落とす。
「んっ・・・」
最初は、微笑ましそうにキスを受け入れてくれたレティシアが、徐々に深くなる口づけに、僕の胸元を叩く。
「んんんんっ・・シオン、様!まだ朝です・・・わ」
口づけの合間に、抗議の声を上げる。
まだ、抵抗するんだ。もっと、蕩けさせなければならないな。
僕は、レティシアを抱き寄せると、再度口づけを深くする。
今日は、アランは、祖父母になる父上と母上のもとに遊びに行っている。
父上たちは、初孫にメロメロだ。夕方まで返してくれないだろう。
「んっ・・・ふぅ・・・」
レティシアから、甘い声が漏れたことに満足した僕は、彼女を抱き上げた。
「愛しい僕の女神、アランが戻るまで、僕を愛して?」
「!!」
さっさと寝室へと移動し、ベッドへ彼女を横たえる。
「し、シオン様、愛していますわ。だ、だから・・・」
可愛いレティシアは、相変わらず迂闊だ。そんなことを言ったら、止められるわけないのに。
「そろそろ、アランに弟が妹を作ろうか」
出来るまで頑張るよ、と言う、声にしない僕の声に、レティシアが目を見開く。
レティシアの抵抗なんて可愛いものだ。
僕は彼女を組み敷くと、愛しい妻を快楽の海へと落として行ったー
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