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私ってバレバレなんでしょうか
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「お、お兄様!どうして婚約決定なんて・・・」
セルフィー皇太子殿下の時は、殿下に失礼なくらいあっさりとお断りになったのに。
私の問いに、お兄様は不思議そうな表情をされました。
くっ!
我が兄ながらお顔が良すぎですわ。
「どうしても何も、ミリムお前、閣下に一目惚れしただろう」
「!」
「お前が気に入った様子だったから、話を進めたんだ。政略結婚相手ではないからな、この先ずっと一緒にいたいと思える相手を選べるなら、その方がいいだろう。婚姻までの期間が短いのは、閣下のご都合もある」
私ってそんなに、バレバレなんですか?
た、確かに、辺境伯様のことを素敵な方だなぁとは思いましたわ。
だって仕方ないじゃないですか。
辺境伯様のお顔が、私の好みドンピシャだったのですもの。
性格は分かりませんけど、私はお兄様の腹黒に慣れていますし、デルモンド様との婚約期間に散々放置されてきましたから、大抵のことは大丈夫だと思います。
「明日、王家に報告に行く。ラナリス殿下には、ミリムからお話しておきなさい」
「はい。あの・・・お兄様。アデライン子爵家の後継は、どうなるのでしょうか?」
「父上たちの話では、遠縁の子息を養子に迎える考えらしい。まぁ、父上たちはまだお若い。僕かミリムの第二子か第三子を後継にすることもできる。ミリムが心配することはないさ」
そうはおっしゃいましても、今まで子爵家を継ぐために、デルモンド様との婚約も我慢して来ましたのよ。
それをいきなり、気にせず嫁に行けと言われましても。
そもそも、紹介してくださる方がおかしいんですわ。
何故、隣国の皇太子殿下や辺境伯ご当主様ですの?
「そりゃあ、アレよりも身分が上の相手でないと、な。ミリムを守り切れる相手を選ぶのは当然だろう」
アレ・・・アレってもしかしてデルモンド侯爵子息様のことでしょうか?
守り切れるとはどういうことかしら?
だってデルモンド様は、ご自分から婚約破棄を宣言されましたのよ。
言った相手は間違っていましたけど。
ラナリス様もノリノリでしたから良かったですけど、本来なら処罰ものですわ。
デルモンド侯爵様ともお話は済んでいますし、あの方が私に関わってくることはもうないと思うのですが。
「デルモンド侯爵家には嫡男がいる。つまりは、ミリムと婚約破棄したことで、アレは継ぐ家がない。高位貴族のご令嬢方は馬鹿ではない。婚約者を蔑ろにしていたアレと婚約などするわけがない。それと引き換えにしても優秀ならともかく、な」
お兄様。お名前すら呼びたくないんですのね。
セルフィー皇太子殿下の時は、殿下に失礼なくらいあっさりとお断りになったのに。
私の問いに、お兄様は不思議そうな表情をされました。
くっ!
我が兄ながらお顔が良すぎですわ。
「どうしても何も、ミリムお前、閣下に一目惚れしただろう」
「!」
「お前が気に入った様子だったから、話を進めたんだ。政略結婚相手ではないからな、この先ずっと一緒にいたいと思える相手を選べるなら、その方がいいだろう。婚姻までの期間が短いのは、閣下のご都合もある」
私ってそんなに、バレバレなんですか?
た、確かに、辺境伯様のことを素敵な方だなぁとは思いましたわ。
だって仕方ないじゃないですか。
辺境伯様のお顔が、私の好みドンピシャだったのですもの。
性格は分かりませんけど、私はお兄様の腹黒に慣れていますし、デルモンド様との婚約期間に散々放置されてきましたから、大抵のことは大丈夫だと思います。
「明日、王家に報告に行く。ラナリス殿下には、ミリムからお話しておきなさい」
「はい。あの・・・お兄様。アデライン子爵家の後継は、どうなるのでしょうか?」
「父上たちの話では、遠縁の子息を養子に迎える考えらしい。まぁ、父上たちはまだお若い。僕かミリムの第二子か第三子を後継にすることもできる。ミリムが心配することはないさ」
そうはおっしゃいましても、今まで子爵家を継ぐために、デルモンド様との婚約も我慢して来ましたのよ。
それをいきなり、気にせず嫁に行けと言われましても。
そもそも、紹介してくださる方がおかしいんですわ。
何故、隣国の皇太子殿下や辺境伯ご当主様ですの?
「そりゃあ、アレよりも身分が上の相手でないと、な。ミリムを守り切れる相手を選ぶのは当然だろう」
アレ・・・アレってもしかしてデルモンド侯爵子息様のことでしょうか?
守り切れるとはどういうことかしら?
だってデルモンド様は、ご自分から婚約破棄を宣言されましたのよ。
言った相手は間違っていましたけど。
ラナリス様もノリノリでしたから良かったですけど、本来なら処罰ものですわ。
デルモンド侯爵様ともお話は済んでいますし、あの方が私に関わってくることはもうないと思うのですが。
「デルモンド侯爵家には嫡男がいる。つまりは、ミリムと婚約破棄したことで、アレは継ぐ家がない。高位貴族のご令嬢方は馬鹿ではない。婚約者を蔑ろにしていたアレと婚約などするわけがない。それと引き換えにしても優秀ならともかく、な」
お兄様。お名前すら呼びたくないんですのね。
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