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結果と・・・予想外の求愛
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結論として、リオルド王子は処刑や国外追放は免れたけど、王家から廃籍され母親である王妃様の親戚に預けられることになった。
王妃様は公爵家の出だけど、妹様が辺境伯に嫁がれていて、旦那様である辺境伯が鍛え直してやると息巻いていらっしゃるのだとか。
まぁ成人前だし、エリィさんの嘘に踊らされていたとはいえヴァイオレット様に被害もなかったので、妥当な案ではないかと思う。
廃籍しておかないと、後々にリオルド王子を担ぎ上げようとする輩が現れたり、子供が生まれた時に王家の血筋ということで跡目争いが起きるから、仕方ないと思う。
自分の言動の愚かさを、辺境伯領で痛感するのも元王子としての務めではないだろうか。
教皇子息であるフェリクス・ラヴァル公爵子息は、公爵家から廃籍されこれまた公爵夫人の遠縁である子爵家の養子となった。
そこでも態度が改まらなかったら、養子縁組は解消され、平民になるしかないのだそう。
二人とも手痛い授業料になったけど、本来の小説だと、ヒロインに傾倒した攻略対象のせいでヴァイオレット様は命を落とすわけだし、生きてるだけでありがたいと思ってもらおう。
エリィさんは、罰として厳しいと噂の修道院に送られることになった。
そこでは、自由もないし監視もつく。
国王陛下や教皇閣下いわく、本当の聖女になるくらい身も心も清めてこい、ということらしい。
まぁ、さすがに聖女が作った治療薬を盗んだのはまずかったと思う。
聖女って言わなきゃ王子たちと結ばれないと思ったんだろうけど、魅了魔法でも使えるならともかく、薬の盗難はバレるでしょ。
ティラー様は、やっとお役御免でラティエラ様をエスコート出来て、めっちゃご機嫌だった。
うん。良かった、良かった。
ラティエラ様はティラー様のこと好きだって言ってたから、婚約解消にならなくて本当に良かった。
で、クライブ・ハベリア公爵令息と、ハベリア宰相様だけど・・・
何故私は、氷の貴公子様に両手を握られてるのかしら?
「あの・・・」
「好きです。僕と結婚して下さい!」
「・・・は?」
土下座する勢いで、いやこんなとこで土下座しないで。
土下座で求婚って、何の罰ゲームなの?
いや、やめて。まだここパーティー会場なんだから。
私が土下座させてるみたいじゃない!
「あらあら、クライブ様ってば」
「なかなかに熱烈だな」
おーい。ヴァイオレット様にマディソン公爵!
呑気に感想言い合ってないで、助けてよ。
「あ、あのっ、とにかく立って下さい」
「結婚してくれるだろうか?」
「とーにーかーくー、立ってからです!」
王妃様は公爵家の出だけど、妹様が辺境伯に嫁がれていて、旦那様である辺境伯が鍛え直してやると息巻いていらっしゃるのだとか。
まぁ成人前だし、エリィさんの嘘に踊らされていたとはいえヴァイオレット様に被害もなかったので、妥当な案ではないかと思う。
廃籍しておかないと、後々にリオルド王子を担ぎ上げようとする輩が現れたり、子供が生まれた時に王家の血筋ということで跡目争いが起きるから、仕方ないと思う。
自分の言動の愚かさを、辺境伯領で痛感するのも元王子としての務めではないだろうか。
教皇子息であるフェリクス・ラヴァル公爵子息は、公爵家から廃籍されこれまた公爵夫人の遠縁である子爵家の養子となった。
そこでも態度が改まらなかったら、養子縁組は解消され、平民になるしかないのだそう。
二人とも手痛い授業料になったけど、本来の小説だと、ヒロインに傾倒した攻略対象のせいでヴァイオレット様は命を落とすわけだし、生きてるだけでありがたいと思ってもらおう。
エリィさんは、罰として厳しいと噂の修道院に送られることになった。
そこでは、自由もないし監視もつく。
国王陛下や教皇閣下いわく、本当の聖女になるくらい身も心も清めてこい、ということらしい。
まぁ、さすがに聖女が作った治療薬を盗んだのはまずかったと思う。
聖女って言わなきゃ王子たちと結ばれないと思ったんだろうけど、魅了魔法でも使えるならともかく、薬の盗難はバレるでしょ。
ティラー様は、やっとお役御免でラティエラ様をエスコート出来て、めっちゃご機嫌だった。
うん。良かった、良かった。
ラティエラ様はティラー様のこと好きだって言ってたから、婚約解消にならなくて本当に良かった。
で、クライブ・ハベリア公爵令息と、ハベリア宰相様だけど・・・
何故私は、氷の貴公子様に両手を握られてるのかしら?
「あの・・・」
「好きです。僕と結婚して下さい!」
「・・・は?」
土下座する勢いで、いやこんなとこで土下座しないで。
土下座で求婚って、何の罰ゲームなの?
いや、やめて。まだここパーティー会場なんだから。
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「あらあら、クライブ様ってば」
「なかなかに熱烈だな」
おーい。ヴァイオレット様にマディソン公爵!
呑気に感想言い合ってないで、助けてよ。
「あ、あのっ、とにかく立って下さい」
「結婚してくれるだろうか?」
「とーにーかーくー、立ってからです!」
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