気弱令嬢の悪役令嬢化計画

みおな

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こ、これが転生チート!

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 満足の誕生日の翌日。

 私は教会に魔力測定に来ていた。

 魔力測定は、十一歳の誕生日から十二歳の誕生日までの間に、教会にて行われる。

 魔力測定を受けないと魔法を使うことはできなくて、何だっけな、そうそうストッパーみたいなものが効いてるらしい。

 そのストッパーを、測定後に魔導士の方が外してくれるそうだ。

 ちなみにこの測定で、エリーゼは聖女と認定された。

 そして測定の日。
何故か、お父様お母様兄ズエリーゼの全員が教会までついて来た。

 いや。どうせ風の魔力だからね?
小説でもそうだったし、お父様たちの魔力も小説通りだったから、変わることはないと思う。

 まぁ公爵家の令嬢だから、そこそこの魔力量だったけど、やっぱり聖女のエリーゼと比べたら見劣りした。

 兄ズよりは魔力量も少なかったし。

「ひとりで大丈夫なのに」

「いいじゃないか。帰りにみんなでお茶でもしに行こう?」

「ん」

 それならいいか。
家族みんなでお出かけなんて、普段は出来ないし。

 魔力測定は、教会に設置されている水晶柱に手をかざすことで、魔力の種類と量がわかるようになっている。

 例えば風の魔力なら、水晶柱が緑色に変わり、その光り具合で魔力量がわかるらしい。

 ちなみに二つの魔力持ちなら、半分ずつとかに色が変わるそうだ。

 イグニス兄は、火と風の魔力持ちだから、赤色と緑色に変わったということだ。

 ちなみに聖女のエリーゼは、キンキラキンだったとか。

 見てみたかった。

「アイリーン・フィラデルフィア嬢、ここに手を当ててください」

「はい」

「アイリーン、がんばれ!」

「え、と、イグニスお兄様、何を頑張るの?」

 水晶に手をあてるだけだよ?
頑張りようがないんだけど。

 何故にみんな、応援してるような感じなの?

 頑張っても魔力量は増えないし、魔力の種類も変わらないよ?

 と思っていたんだけど・・・

 私が手をあてた途端、水晶柱がいろんな色に点滅した後眩しいくらいの光を放ってピシリと音を立てた。

 げ。なにこれ。

 そして何かに耐えきれなかったように、水晶柱は真っ二つに割れてしまった。

「・・・」

「・・・」

「・・・」

 私も、教会関係者の人も、お父様たち家族も、その様子に言葉が出ない。

 割れた水晶柱を指差して、私はオズオズと言ってみる。

「劣化してた・・・とか?」

「・・・昨日まで普通に使えていました」

「ほら、昨日までの疲労が今日限界を超えたとか」

 とりあえず、私が悪いのではないことにしたい。

 こんな水晶柱、どうやって弁償するのよ!

 神様!私、別に転生チートなんてお願いしてないんだけど!
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