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ゲームの舞台の学園へ
どうやら転生チートのようです
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プリシア様と2人、別室へと連れて来られました。
おかしいですわ。いえ、プリシア様はいいのです。ゲームでは、光属性のプリシア様は教皇様に聖女認定されるために別室に連れて来られるのです。
ですが、何故私まで・・・
「きっと、転生チートってやつです!絶対そうです」
プリシア様・・・
どうしてそんなに嬉しそうなんですか?
「プリシア様。よーくお考え下さい。私がもし聖女だったりしたら、エルンスト様ルートでライバルになってしまいますわよ?」
「えっ、えっと、でもアリス様はセシル様とお付き合いされてますよね?」
ええ。私からエルンスト様にどうこうするつもりはありませんけど、こういう転生モノの場合、攻略対象側から寄ってきたりするじゃないですか。
「まぁ、何でもない話かもしれませんわね。取らぬ狸の皮算用ですわ」
「なんですか?それ」
「あら?ご存知ない?まだ手に入れる前からそれを当てにして、あれこれ計画を立てることの例えですわ」
そんなことを小声で話していたら、教皇様が入っていらっしゃいました。教皇様は、教会の最高位聖職者です。
魔力鑑定は、教会の人間が学園に赴いてやっているのです。
「お待たせしました。ビスクランド伯爵令嬢様と、ダウニー男爵令嬢様ですな」
「はい」
「鑑定の結果をお話しましょう。まずは、プリシア・ダウニー男爵令嬢様ですが、稀なる光属性の魔力の持ち主でした。新たなる聖女様と認定させていただきます」
ああ。やっぱり、聖女でした。
これで、エルンスト様攻略ルートには入れるみたいですね。
王子ルートとエルンスト様ルートの場合は必ず聖女でないと攻略できないそうです。
入学時に選ぶ選択により、聖女でない場合もあるのだとか。その場合は他の攻略者のルートに進むことになるそうです。
どうやらあの乙女ゲームは、逆ハーレムなどはできないタイプらしく、聖女になれば逆に攻略できない対象もいるのだとか。
シークレットのセシル様相手だと、レイモンド王子とハロルド公爵子息の好感度をマックスまであげないといけないそうです。
この場合、聖女であっても違ってもいいそうですが、聖女だとハロルドが、違うとレイモンド王子がマックスにしにくいのだとか。
何だかめんどくさいですわね。途中でやめて正解でしたわ。
ちょっとゲーム内のセシル様を見てみたかった気はしますけど、ハロルドの好感度マックスとかあり得ないですわ。
「そして、アリス・ビスクランド伯爵令嬢様ですがー」
おかしいですわ。いえ、プリシア様はいいのです。ゲームでは、光属性のプリシア様は教皇様に聖女認定されるために別室に連れて来られるのです。
ですが、何故私まで・・・
「きっと、転生チートってやつです!絶対そうです」
プリシア様・・・
どうしてそんなに嬉しそうなんですか?
「プリシア様。よーくお考え下さい。私がもし聖女だったりしたら、エルンスト様ルートでライバルになってしまいますわよ?」
「えっ、えっと、でもアリス様はセシル様とお付き合いされてますよね?」
ええ。私からエルンスト様にどうこうするつもりはありませんけど、こういう転生モノの場合、攻略対象側から寄ってきたりするじゃないですか。
「まぁ、何でもない話かもしれませんわね。取らぬ狸の皮算用ですわ」
「なんですか?それ」
「あら?ご存知ない?まだ手に入れる前からそれを当てにして、あれこれ計画を立てることの例えですわ」
そんなことを小声で話していたら、教皇様が入っていらっしゃいました。教皇様は、教会の最高位聖職者です。
魔力鑑定は、教会の人間が学園に赴いてやっているのです。
「お待たせしました。ビスクランド伯爵令嬢様と、ダウニー男爵令嬢様ですな」
「はい」
「鑑定の結果をお話しましょう。まずは、プリシア・ダウニー男爵令嬢様ですが、稀なる光属性の魔力の持ち主でした。新たなる聖女様と認定させていただきます」
ああ。やっぱり、聖女でした。
これで、エルンスト様攻略ルートには入れるみたいですね。
王子ルートとエルンスト様ルートの場合は必ず聖女でないと攻略できないそうです。
入学時に選ぶ選択により、聖女でない場合もあるのだとか。その場合は他の攻略者のルートに進むことになるそうです。
どうやらあの乙女ゲームは、逆ハーレムなどはできないタイプらしく、聖女になれば逆に攻略できない対象もいるのだとか。
シークレットのセシル様相手だと、レイモンド王子とハロルド公爵子息の好感度をマックスまであげないといけないそうです。
この場合、聖女であっても違ってもいいそうですが、聖女だとハロルドが、違うとレイモンド王子がマックスにしにくいのだとか。
何だかめんどくさいですわね。途中でやめて正解でしたわ。
ちょっとゲーム内のセシル様を見てみたかった気はしますけど、ハロルドの好感度マックスとかあり得ないですわ。
「そして、アリス・ビスクランド伯爵令嬢様ですがー」
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