3 / 88
アメジストの姫君
お兄様がシスコンです
しおりを挟む
今日も元気に5歳児やってます、アリス・ビスクランドです。
今日はお母様・・・ヴィオラ・ビスクランド伯爵夫人25歳とお出かけする予定です。
前世の私より若いお母様です。しかも美人です。緩やかに波を描く金髪に、青い瞳の、絵本の中のお姫様です。なんだか凹みます。
まぁ、こんな美人さんから生まれたのでアリスも超絶美少女ですけどね。
そのお出かけ前に、2歳年上のお兄様ルイスが僕も行くとごねています。
子供ですか。・・・いや、子供でしたね。まだ7歳でした。
7歳というと、前世でいうところの小学1年生です。これは、ママを取られたくないとかいうやつでしょうか?
「お母様!アリスが行くなら僕も行く!」
「アリスちゃんのドレスを買いに行くのよ?ルイスが来てもつまらないでしょう?」
そうです。今日はお母様ブランドのお店に、ドレスを買いに行くのです。
オーダーメイドで作ってくれると言われましたが、普段着はそんなの必要ないです。既製品でいいと思います。
なので、お店に行くことになったのです。
そんなところに7歳の男の子が来てもつまらないと思います。
だけど、お兄様は譲りません。そんなにお母様ラブなのでしょうか?マザコンというやつですか?
「つまらないなどと言わないから、一緒に連れてって下さい」
「お母さま、お兄さまも一緒でいいと思います」
何だかかわいそうになったので、アシストしてあげることにしました。
「ルイスも行くのかい?なら、お父様も一緒に行きたいな」
お父様が割り込んできます。
女性向けのブティックに27歳の美形男性がいたら、周囲が居た堪れないと思います。
前世でもそうでした。
イチャイチャと服を選ぶカップル。本人たちはいいのでしょうが、他所でやってくれと言いたくなりました。
あと、服を選んでる彼女をポツネンと待つ彼氏。かわいそうでした。せめて、他のところで待っていてもらえばいいのに。
大体、似合う?とか聞いても似合うしか言わないんです。いる意味ありません。
話がそれてしまいました。
イケメン父のイヴァク・ビスクランドはニコニコと笑っています。
お父様は宰相ですよね?しかも伯爵家当主。お仕事はどうしたのです?
お母様が商才あって伯爵家の財政が潤っているからといって、お仕事しないのはダメです。
「お父さま、お仕事は?お城へは行かなくていいのですか?」
「アリスは賢いね~。お父様がお城で働いていることを分かっているんだね」
ええ。中身がアラサーですから。というか、5歳になればそのくらいは分かりますよ?
「お父様はダメっ!僕がアリスをエスコートするんだからっ!!」
ルイスお兄様がお父様と私の前に割り込みます。
あれ?マザコンじゃなくて、シスコンですか?
今日はお母様・・・ヴィオラ・ビスクランド伯爵夫人25歳とお出かけする予定です。
前世の私より若いお母様です。しかも美人です。緩やかに波を描く金髪に、青い瞳の、絵本の中のお姫様です。なんだか凹みます。
まぁ、こんな美人さんから生まれたのでアリスも超絶美少女ですけどね。
そのお出かけ前に、2歳年上のお兄様ルイスが僕も行くとごねています。
子供ですか。・・・いや、子供でしたね。まだ7歳でした。
7歳というと、前世でいうところの小学1年生です。これは、ママを取られたくないとかいうやつでしょうか?
「お母様!アリスが行くなら僕も行く!」
「アリスちゃんのドレスを買いに行くのよ?ルイスが来てもつまらないでしょう?」
そうです。今日はお母様ブランドのお店に、ドレスを買いに行くのです。
オーダーメイドで作ってくれると言われましたが、普段着はそんなの必要ないです。既製品でいいと思います。
なので、お店に行くことになったのです。
そんなところに7歳の男の子が来てもつまらないと思います。
だけど、お兄様は譲りません。そんなにお母様ラブなのでしょうか?マザコンというやつですか?
「つまらないなどと言わないから、一緒に連れてって下さい」
「お母さま、お兄さまも一緒でいいと思います」
何だかかわいそうになったので、アシストしてあげることにしました。
「ルイスも行くのかい?なら、お父様も一緒に行きたいな」
お父様が割り込んできます。
女性向けのブティックに27歳の美形男性がいたら、周囲が居た堪れないと思います。
前世でもそうでした。
イチャイチャと服を選ぶカップル。本人たちはいいのでしょうが、他所でやってくれと言いたくなりました。
あと、服を選んでる彼女をポツネンと待つ彼氏。かわいそうでした。せめて、他のところで待っていてもらえばいいのに。
大体、似合う?とか聞いても似合うしか言わないんです。いる意味ありません。
話がそれてしまいました。
イケメン父のイヴァク・ビスクランドはニコニコと笑っています。
お父様は宰相ですよね?しかも伯爵家当主。お仕事はどうしたのです?
お母様が商才あって伯爵家の財政が潤っているからといって、お仕事しないのはダメです。
「お父さま、お仕事は?お城へは行かなくていいのですか?」
「アリスは賢いね~。お父様がお城で働いていることを分かっているんだね」
ええ。中身がアラサーですから。というか、5歳になればそのくらいは分かりますよ?
「お父様はダメっ!僕がアリスをエスコートするんだからっ!!」
ルイスお兄様がお父様と私の前に割り込みます。
あれ?マザコンじゃなくて、シスコンですか?
80
お気に入りに追加
1,183
あなたにおすすめの小説
婚約破棄?王子様の婚約者は私ではなく檻の中にいますよ?
荷居人(にいと)
恋愛
「貴様とは婚約破棄だ!」
そうかっこつけ王子に言われたのは私でした。しかし、そう言われるのは想定済み……というより、前世の記憶で知ってましたのですでに婚約者は代えてあります。
「殿下、お言葉ですが、貴方の婚約者は私の妹であって私ではありませんよ?」
「妹……?何を言うかと思えば貴様にいるのは兄ひとりだろう!」
「いいえ?実は父が養女にした妹がいるのです。今は檻の中ですから殿下が知らないのも無理はありません」
「は?」
さあ、初めての感動のご対面の日です。婚約破棄するなら勝手にどうぞ?妹は今日のために頑張ってきましたからね、気持ちが変わるかもしれませんし。
荷居人の婚約破棄シリーズ第八弾!今回もギャグ寄りです。個性な作品を目指して今回も完結向けて頑張ります!
第七弾まで完結済み(番外編は生涯連載中)!荷居人タグで検索!どれも繋がりのない短編集となります。
表紙に特に意味はありません。お疲れの方、猫で癒されてねというだけです。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
未来の記憶を手に入れて~婚約破棄された瞬間に未来を知った私は、受け入れて逃げ出したのだが~
キョウキョウ
恋愛
リムピンゼル公爵家の令嬢であるコルネリアはある日突然、ヘルベルト王子から婚約を破棄すると告げられた。
その瞬間にコルネリアは、処刑されてしまった数々の未来を見る。
絶対に死にたくないと思った彼女は、婚約破棄を快く受け入れた。
今後は彼らに目をつけられないよう、田舎に引きこもって地味に暮らすことを決意する。
それなのに、王子の周りに居た人達が次々と私に求婚してきた!?
※カクヨムにも掲載中の作品です。
転生悪役令嬢は婚約破棄で逆ハーに?!
アイリス
恋愛
公爵令嬢ブリジットは、ある日突然王太子に婚約破棄を言い渡された。
その瞬間、ここが前世でプレイした乙女ゲームの世界で、自分が火あぶりになる運命の悪役令嬢だと気付く。
絶対火あぶりは回避します!
そのためには地味に田舎に引きこもって……って、どうして攻略対象が次々に求婚しに来るの?!
そして乙女ゲームは始まらなかった
お好み焼き
恋愛
気付いたら9歳の悪役令嬢に転生してました。前世でプレイした乙女ゲームの悪役キャラです。悪役令嬢なのでなにか悪さをしないといけないのでしょうか?しかし私には誰かをいじめる趣味も性癖もありません。むしろ苦しんでいる人を見ると胸が重くなります。
一体私は何をしたらいいのでしょうか?
全ては望んだ結末の為に
皐月乃 彩月
恋愛
ループする世界で、何度も何度も悲惨な目に遭う悪役令嬢。
愛しの婚約者や仲の良かった弟や友人達に裏切られ、彼女は絶望して壊れてしまった。
何故、自分がこんな目に遇わなければならないのか。
「貴方が私を殺し続けるなら、私も貴方を殺し続ける事にするわ」
壊れてしまったが故に、悪役令嬢はヒロインを殺し続ける事にした。
全ては望んだ結末を迎える為に──
※主人公が闇落ち?してます。
※カクヨムやなろうでも連載しています作:皐月乃 彩月
【完結】私ですか?ただの令嬢です。
凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!?
バッドエンドだらけの悪役令嬢。
しかし、
「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」
そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。
運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語!
※完結済です。
※作者がシステムに不慣れな時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる