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第1章
攻略対象騎士団長子息次男
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あの日から、ラグヌスは私の姿を見ると、ビクッと体を強張らせるようになった。
うん。何かいじめてるみたいだから、やめてくれるかな?
視線でそう言うと、ラグヌスはもう一度ビクッとした後に、いそいそと私の元に近づいて来て、ペコリと頭を下げる。
「おはようございます。ヴィヴィ・ヴァレリア公爵令嬢様」
「おはようございます、フリーレ様。そんなに畏まられなくても、私なにも致しませんわよ?」
「いえっ!美しき女神であり、強き戦神であるヴァレリア様に失礼があってはいけませんから!!」
うん?女神にして戦神って、私はギリシャ神話のアテナ神じゃないからね?
鼻っ柱をへし折ろうとは思った。だけど、思ってたのと何か違うような・・・
まぁ、いいか。
これなら、ヒロインに誑かされることもないだろう。
あの日。
私は仕掛けておいた魔法を使い、植物を魔物化させた。
本当は、動物とか意思のある者を魔物化させる方が簡単なんだけど、こちらの都合で罪のない動物を傷つけたくはない。
そこで、植物を凶暴化させて私たちを襲わせるようにしたのだ。
これが中々に大変で、本来そんな魔法はない。
植物を活性化させる魔法と、人間や動物の持っている本来の欲望を増す魔法の掛け合わせのようなものなのだ。
まぁ、そのあたりは、転生前の情報が役に立った。
実はこの活性化魔法や、欲望を増す魔法は、魔術師団長官子息ルートで出てくるのだ。
それを、掛け合わせれる魔力がヴィヴィにあったから、思い付いた作戦だった。
元々ヴィヴィにはそんな知識はないから、私が怪しまれることもない。
突然魔物化し、暴れ始めた目の前の樹木に、ラグヌスは騎士らしく私を背に庇った。
「一体、何が・・・ヴァレリア公爵令嬢、俺の後ろから出ないで下さいっ!!」
そこまでは格好良かった。
だが、鞭のようにしなる枝に剣を弾き飛ばされ、ラグヌスはぺたりと尻餅をつく。
やれやれ。
確かに魔物化はしているけど、あの程度の単純な動きを見極めきれないでどうするんだか。
私は自分の手にある模擬刀に、炎の魔法を纏わせ、そのまま魔物化した木へと駆け寄る。
ちなみに魔物化していれば、生きた樹木でも燃えることは確認済みだ。
「あっ!?危ないっ、ヴァレリ・・・あ?」
ラグヌスは尻もちをついたまま、私に手を伸ばすが、届くわけはない。
迫り来る枝を軽く避けて、木を切りつけた私に、手を伸ばしたままポカンと静止した。
私は、コテ打ちの要領で枝を打ち払うと、相手に胴打ちを決めた。
まぁ、木相手に胴っていうのもあれだけど。
剣に炎の魔法を纏わせていたのと魔物化していたことで、相手は簡単に真っ二つになり、そのまま灰と化した。
「大丈夫ですか?フリーレ様」
私がラグヌスの、女神であり戦神になった瞬間である。
うん。何かいじめてるみたいだから、やめてくれるかな?
視線でそう言うと、ラグヌスはもう一度ビクッとした後に、いそいそと私の元に近づいて来て、ペコリと頭を下げる。
「おはようございます。ヴィヴィ・ヴァレリア公爵令嬢様」
「おはようございます、フリーレ様。そんなに畏まられなくても、私なにも致しませんわよ?」
「いえっ!美しき女神であり、強き戦神であるヴァレリア様に失礼があってはいけませんから!!」
うん?女神にして戦神って、私はギリシャ神話のアテナ神じゃないからね?
鼻っ柱をへし折ろうとは思った。だけど、思ってたのと何か違うような・・・
まぁ、いいか。
これなら、ヒロインに誑かされることもないだろう。
あの日。
私は仕掛けておいた魔法を使い、植物を魔物化させた。
本当は、動物とか意思のある者を魔物化させる方が簡単なんだけど、こちらの都合で罪のない動物を傷つけたくはない。
そこで、植物を凶暴化させて私たちを襲わせるようにしたのだ。
これが中々に大変で、本来そんな魔法はない。
植物を活性化させる魔法と、人間や動物の持っている本来の欲望を増す魔法の掛け合わせのようなものなのだ。
まぁ、そのあたりは、転生前の情報が役に立った。
実はこの活性化魔法や、欲望を増す魔法は、魔術師団長官子息ルートで出てくるのだ。
それを、掛け合わせれる魔力がヴィヴィにあったから、思い付いた作戦だった。
元々ヴィヴィにはそんな知識はないから、私が怪しまれることもない。
突然魔物化し、暴れ始めた目の前の樹木に、ラグヌスは騎士らしく私を背に庇った。
「一体、何が・・・ヴァレリア公爵令嬢、俺の後ろから出ないで下さいっ!!」
そこまでは格好良かった。
だが、鞭のようにしなる枝に剣を弾き飛ばされ、ラグヌスはぺたりと尻餅をつく。
やれやれ。
確かに魔物化はしているけど、あの程度の単純な動きを見極めきれないでどうするんだか。
私は自分の手にある模擬刀に、炎の魔法を纏わせ、そのまま魔物化した木へと駆け寄る。
ちなみに魔物化していれば、生きた樹木でも燃えることは確認済みだ。
「あっ!?危ないっ、ヴァレリ・・・あ?」
ラグヌスは尻もちをついたまま、私に手を伸ばすが、届くわけはない。
迫り来る枝を軽く避けて、木を切りつけた私に、手を伸ばしたままポカンと静止した。
私は、コテ打ちの要領で枝を打ち払うと、相手に胴打ちを決めた。
まぁ、木相手に胴っていうのもあれだけど。
剣に炎の魔法を纏わせていたのと魔物化していたことで、相手は簡単に真っ二つになり、そのまま灰と化した。
「大丈夫ですか?フリーレ様」
私がラグヌスの、女神であり戦神になった瞬間である。
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