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78.近衛?いきなり何ですか?
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顔合わせも無事に終わり、現在王太子殿下はアンブレラ王国の国王陛下を筆頭に王太子殿下や王子殿下たち男性陣、私やエヴァリーナ殿下は王妃様や王太子妃殿下たち女性陣に捕まっている。
いや。
本当に、お茶会とかって可愛いレベルじゃないのよ。
質問攻めなんだもの。
ちなみにリュカも、殿下と一緒に王太子殿下たちに捕まっているわ。
まぁ、王宮で他国の公爵令嬢に何かしてくることはないと思うからいいけれど。
エヴァリーナ殿下のご兄弟は、二十三歳の王太子殿下を筆頭に、二十歳の王子、十八歳の王女、十五歳の王子、十歳の王子、八歳の双子の王女だそうだ。
二十歳の王子は公爵家に婿入り、十八歳の王女は他国に嫁入りしていて不在だけど、なんていうか・・・仲良し家族って感じがするわ。
だって質問が、クライゼンの王太子殿下のことなんだもの。
その関係で、私の婚約のことも話す羽目になってしまったけど、ご家族の皆さんは十三歳のエヴァリーナ殿下が遠く離れたクライゼン王国に嫁ぐことが気がかりなのね。
自国なら、虐げられたりしていたらすぐに分かるし、顔もマメに見れるけれど、遠い他国だと心配よね。
でも、あの王太子殿下と国王陛下や王妃様なら、きっとエヴァリーナ殿下を大切にして下さると思うわ。
「クライゼン王国の国王陛下と王妃殿下、レオナルド王太子殿下は、王族としても人としても、尊敬できる方々ですわ。私と第二王子殿下の婚約解消に、とても誠実に対処して下さいました。それに、この婚約が決まった時、アンブレラ王国の皆様からだけでなく、クライゼン王国からもたくさんのお礼が送られて来たんです。それは、クライゼン王国がこの婚約を心から喜んでいる証拠だと思いますわ」
クライゼン王国の王太子殿下は本当に素晴らしい方だけど、ご年齢と家格の合うご令嬢がいなくて、困ってらしたのよね。
だから、フランチェスカ様が婚約者になったと聞いたもの。
エヴァリーナ殿下は年齢がだいぶ離れているけど、とてもしっかりしていて、サウスフォード王国があの女好きを支える役目をさせようとしてたくらいだもの。
きっとご成婚できる年齢になる頃には、歳の差なんか気にならないくらいの、お似合いの二人になると思うわ。
「残念だわ。うちの王子たちは全員婚約者がいるのだもの。フローレンス様のように気遣いのできる優秀でお優しいご令嬢に娘になって欲しかったわ」
「駄目ですわ、お母様。フローレンス様はイルヴァレーノ様と結婚なさるのです!」
「イルヴァレーノ様って、あの騎士の?まぁぁ!素敵!確か男爵家の出とおっしゃっていましたわね。公爵令嬢であるフローレンス様と結婚なさるなら・・・そうですわ!うちの王太子の近衛になりませんこと?一ヶ月ほど滞在してくだされば、近衛の称号を与えますわ。王族の近衛なら、身分不相応と言われませんでしょう?」
えええ?
王妃様、いきなり何を言い出すの?
いや。
本当に、お茶会とかって可愛いレベルじゃないのよ。
質問攻めなんだもの。
ちなみにリュカも、殿下と一緒に王太子殿下たちに捕まっているわ。
まぁ、王宮で他国の公爵令嬢に何かしてくることはないと思うからいいけれど。
エヴァリーナ殿下のご兄弟は、二十三歳の王太子殿下を筆頭に、二十歳の王子、十八歳の王女、十五歳の王子、十歳の王子、八歳の双子の王女だそうだ。
二十歳の王子は公爵家に婿入り、十八歳の王女は他国に嫁入りしていて不在だけど、なんていうか・・・仲良し家族って感じがするわ。
だって質問が、クライゼンの王太子殿下のことなんだもの。
その関係で、私の婚約のことも話す羽目になってしまったけど、ご家族の皆さんは十三歳のエヴァリーナ殿下が遠く離れたクライゼン王国に嫁ぐことが気がかりなのね。
自国なら、虐げられたりしていたらすぐに分かるし、顔もマメに見れるけれど、遠い他国だと心配よね。
でも、あの王太子殿下と国王陛下や王妃様なら、きっとエヴァリーナ殿下を大切にして下さると思うわ。
「クライゼン王国の国王陛下と王妃殿下、レオナルド王太子殿下は、王族としても人としても、尊敬できる方々ですわ。私と第二王子殿下の婚約解消に、とても誠実に対処して下さいました。それに、この婚約が決まった時、アンブレラ王国の皆様からだけでなく、クライゼン王国からもたくさんのお礼が送られて来たんです。それは、クライゼン王国がこの婚約を心から喜んでいる証拠だと思いますわ」
クライゼン王国の王太子殿下は本当に素晴らしい方だけど、ご年齢と家格の合うご令嬢がいなくて、困ってらしたのよね。
だから、フランチェスカ様が婚約者になったと聞いたもの。
エヴァリーナ殿下は年齢がだいぶ離れているけど、とてもしっかりしていて、サウスフォード王国があの女好きを支える役目をさせようとしてたくらいだもの。
きっとご成婚できる年齢になる頃には、歳の差なんか気にならないくらいの、お似合いの二人になると思うわ。
「残念だわ。うちの王子たちは全員婚約者がいるのだもの。フローレンス様のように気遣いのできる優秀でお優しいご令嬢に娘になって欲しかったわ」
「駄目ですわ、お母様。フローレンス様はイルヴァレーノ様と結婚なさるのです!」
「イルヴァレーノ様って、あの騎士の?まぁぁ!素敵!確か男爵家の出とおっしゃっていましたわね。公爵令嬢であるフローレンス様と結婚なさるなら・・・そうですわ!うちの王太子の近衛になりませんこと?一ヶ月ほど滞在してくだされば、近衛の称号を与えますわ。王族の近衛なら、身分不相応と言われませんでしょう?」
えええ?
王妃様、いきなり何を言い出すの?
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