82 / 120
公爵令嬢のひとり言15
しおりを挟む
国王陛下が、ライアン殿下とリリアナ様に想う相手がいるか聞いたのですって。
聞いてどうするつもり?
もし二人ともが相応しくない相手を選んでも、許可できるの?
まぁ・・・うちのお母様のせいっていうのもあるけど、王妃様の好き勝手にさせすぎだと思うわ。
最終的に決定権は国王陛下にしかないんだから、あまり王太子妃の人選に口を出させるべきじゃないのよ。
もちろん、王妃教育とかは王妃様が関わるんだろうけど、あの人私にこだわりすぎてるというか、自分の見る目にこだわりすぎてるというか。
大体、自分は国王陛下のことお好きなのよね?
一応は政略結婚だったらしいけど。
自分が政略結婚の相手でも、想い想われてるから、息子もそうなると?
確かに乙女ゲームや漫画を知らなくて、カイルの存在がなかったなら、もしかしたら婚約者になったかもしれない。
シシリーにのぼせ上がってたときは、コイツ大丈夫か?とか思っちゃったけど、地頭は悪くないし、性格も悪くはない。
この世界は、乙女ゲームでも漫画でもなくて、単に似たような世界でしかないから、漫画の中でルーナが断罪されたからってライアンを敵視するつもりはないわ。
そもそも私、乙女ゲームのヒロインは嫌いだけど、アナ様は好きだもの。
カイルは前世の推しで、似たような世界なら好きにならない可能性もあった。
でも、会って、話して、カイルが頑張ってるのを見て、やっぱり好きになった。
カイルは推しだけど、今のルーナにとっては好きな人なの。
本当は、ずっとそばにいて欲しいし、恋愛的な好きになって欲しいけど、カイルにとって私は「ルーナお嬢様」だから、恋愛対象として受け入れてもらえない気がする。
だからといって、他の人と婚約する気になれない。
月子の時も恋人なんていなかった。
だから、別に一生独り身でもいいわ。
フィオレンサ公爵家はランス兄様が継いでくれる。
もし兄様が王配になるとしても、お父様とお母様は私に政略結婚を求めない。
リリアナ様もライアン殿下も、誰の名前も出さなかったらしい。
リリアナ様は、ランス兄様が王配になるのに気が進まないのを理解しているから言わなかったのよね。
ライアン殿下が、アナ様の名前を出さなかったのは意外だったわ。
本気で・・・アナ様のことを好ましく思い始めているということ?
アナ様のお気持ちにもよるけど、ライアン殿下を応援してあげてもいいかな、という程度にはその対応は好ましいのよね。
となると、やっぱり王妃様をどうにかするべきかしらね。
聞いてどうするつもり?
もし二人ともが相応しくない相手を選んでも、許可できるの?
まぁ・・・うちのお母様のせいっていうのもあるけど、王妃様の好き勝手にさせすぎだと思うわ。
最終的に決定権は国王陛下にしかないんだから、あまり王太子妃の人選に口を出させるべきじゃないのよ。
もちろん、王妃教育とかは王妃様が関わるんだろうけど、あの人私にこだわりすぎてるというか、自分の見る目にこだわりすぎてるというか。
大体、自分は国王陛下のことお好きなのよね?
一応は政略結婚だったらしいけど。
自分が政略結婚の相手でも、想い想われてるから、息子もそうなると?
確かに乙女ゲームや漫画を知らなくて、カイルの存在がなかったなら、もしかしたら婚約者になったかもしれない。
シシリーにのぼせ上がってたときは、コイツ大丈夫か?とか思っちゃったけど、地頭は悪くないし、性格も悪くはない。
この世界は、乙女ゲームでも漫画でもなくて、単に似たような世界でしかないから、漫画の中でルーナが断罪されたからってライアンを敵視するつもりはないわ。
そもそも私、乙女ゲームのヒロインは嫌いだけど、アナ様は好きだもの。
カイルは前世の推しで、似たような世界なら好きにならない可能性もあった。
でも、会って、話して、カイルが頑張ってるのを見て、やっぱり好きになった。
カイルは推しだけど、今のルーナにとっては好きな人なの。
本当は、ずっとそばにいて欲しいし、恋愛的な好きになって欲しいけど、カイルにとって私は「ルーナお嬢様」だから、恋愛対象として受け入れてもらえない気がする。
だからといって、他の人と婚約する気になれない。
月子の時も恋人なんていなかった。
だから、別に一生独り身でもいいわ。
フィオレンサ公爵家はランス兄様が継いでくれる。
もし兄様が王配になるとしても、お父様とお母様は私に政略結婚を求めない。
リリアナ様もライアン殿下も、誰の名前も出さなかったらしい。
リリアナ様は、ランス兄様が王配になるのに気が進まないのを理解しているから言わなかったのよね。
ライアン殿下が、アナ様の名前を出さなかったのは意外だったわ。
本気で・・・アナ様のことを好ましく思い始めているということ?
アナ様のお気持ちにもよるけど、ライアン殿下を応援してあげてもいいかな、という程度にはその対応は好ましいのよね。
となると、やっぱり王妃様をどうにかするべきかしらね。
67
お気に入りに追加
654
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
虐げられた人生に疲れたので本物の悪女に私はなります
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
伯爵家である私の家には両親を亡くして一緒に暮らす同い年の従妹のカサンドラがいる。当主である父はカサンドラばかりを溺愛し、何故か実の娘である私を虐げる。その為に母も、使用人も、屋敷に出入りする人達までもが皆私を馬鹿にし、時には罠を這って陥れ、その度に私は叱責される。どんなに自分の仕業では無いと訴えても、謝罪しても許されないなら、いっそ本当の悪女になることにした。その矢先に私の婚約者候補を名乗る人物が現れて、話は思わぬ方向へ・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
麗しの王子殿下は今日も私を睨みつける。
スズキアカネ
恋愛
「王子殿下の運命の相手を占いで決めるそうだから、レオーネ、あなたが選ばれるかもしれないわよ」
伯母の一声で連れて行かれた王宮広場にはたくさんの若い女の子たちで溢れかえっていた。
そしてバルコニーに立つのは麗しい王子様。
──あの、王子様……何故睨むんですか?
人違いに決まってるからそんなに怒らないでよぉ!
◇◆◇
無断転載・転用禁止。
Do not repost.
殿下が恋をしたいと言うのでさせてみる事にしました。婚約者候補からは外れますね
さこの
恋愛
恋がしたい。
ウィルフレッド殿下が言った…
それではどうぞ、美しい恋をしてください。
婚約者候補から外れるようにと同じく婚約者候補のマドレーヌ様が話をつけてくださりました!
話の視点が回毎に変わることがあります。
緩い設定です。二十話程です。
本編+番外編の別視点
【コミカライズ決定】地味令嬢は冤罪で処刑されて逆行転生したので、華麗な悪女を目指します!~目隠れ美形の天才王子に溺愛されまして~
胡蝶乃夢
恋愛
婚約者である王太子の望む通り『理想の淑女』として尽くしてきたにも関わらず、婚約破棄された挙句に冤罪で処刑されてしまった公爵令嬢ガーネット。
時間が遡り目覚めたガーネットは、二度と自分を犠牲にして尽くしたりしないと怒り、今度は自分勝手に生きる『華麗な悪女』になると決意する。
王太子の弟であるルベリウス王子にガーネットは留学をやめて傍にいて欲しいと願う。
処刑された時、留学中でいなかった彼がガーネットの傍にいることで運命は大きく変わっていく。
これは、不憫な地味令嬢が華麗な悪女へと変貌して周囲を魅了し、幼馴染の天才王子にも溺愛され、ざまぁして幸せになる物語です。
悪役令嬢、猛省中!!
***あかしえ
恋愛
「君との婚約は破棄させてもらう!」
――この国の王妃となるべく、幼少の頃から悪事に悪事を重ねてきた公爵令嬢ミーシャは、狂おしいまでに愛していた己の婚約者である第二王子に、全ての罪を暴かれ断頭台へと送られてしまう。
処刑される寸前――己の前世とこの世界が少女漫画の世界であることを思い出すが、全ては遅すぎた。
今度生まれ変わるなら、ミーシャ以外のなにかがいい……と思っていたのに、気付いたら幼少期へと時間が巻き戻っていた!?
己の罪を悔い、今度こそ善行を積み、彼らとは関わらず静かにひっそりと生きていこうと決意を新たにしていた彼女の下に現れたのは……?!
襲い来るかもしれないシナリオの強制力、叶わない恋、
誰からも愛されるあの子に対する狂い出しそうな程の憎しみへの恐怖、
誰にもきっと分からない……でも、これの全ては自業自得。
今度こそ、私は私が傷つけてきた全ての人々を…………救うために頑張ります!
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる