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公爵家への断罪《ジルベルト視点》
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オベウス王国シャロン公爵家の人間に、レイとシャーリーの血を飲ませる。
それは、いくら首を刎ねても死ねない体と、精神操作された脳を持つということだ。
ずっと、シャーミアの心を傷つけていた公爵家の人間たち。
実の娘でありながら、どうして無関心などでいられたのか。いや、過去形ではない。今現在も、奴らは無関心だ。
それが、シャーミアの心をどれだけ傷つけたのかも分からずに。
もちろん、それは私にも言えることだ。
私はラーミアをずっと傷つけていた。
あの子の気持ちも考えずに、母上や父上の気持ちも理解せずに、ずっと子供のようにあの子を傷つけていた。
もう、ラーミアはいない。
謝ることすらできない。
だが。私は、ラーミアが私のことを考えて遺してくれたシャーミアを、ラーミアの分まで絶対に幸せにしたい。
それが、あの子にできる私の唯一の贖罪だと思っている。
私と、そしてティターニア王国のために、その命をかけてシャーミアの魂を召喚してくれたラーミアと母上。
その無念さを、私は絶対に忘れてはならない。
そして、シャーミアをラーミアと同じように、悲しい思いを持たせたまま逝かせてはならない。
だからこそ、公爵家のアイツらの存在をシャーミアから消さなければならない。
シャーミアは・・・
どれだけ憎んでいても、悲しんでいても、おそらくは両親たち家族のことを完全には忘れることができないだろう。
私がアイツらを殺しても、きっと自分を責めるに違いない。
だから、ただ殺したりはしない。
自分の行いを悔いるまで、絶対に楽に死なせたりはしない。
そのための、シャーリーの血だ。
フェニックスの血があれば、首を刎ねただけでは死ねない。
そのための、レイの血だ。
フェンリルの精神操作があれば、自分の目の前にいるのが魔物だと見せることが出来る。
己が斬り刻んだ相手が、魔物ではなく溺愛した妹娘だと知れば、アイツらは自分の行いを悔やむだろうか。
永遠に終わらない殺戮を繰り返せば、その痛みを知れば、シャーミアの痛みの何分の1かを知ることが出来るだろうか。
シャーミアはあの時に言った。
自分の家族は、私だけだと。自分に必要なのは、このティターニア王国だけだと。
きっとそれは、本心であって、本心でない。
叶うことなら、きっと家族に詫びて欲しいだろう。
悪かったと抱きしめて欲しいだろう。
そして、そうされたなら、シャーミアは彼らを許すのだろう。
だが、そんなことは私は許さない。
どれだけ後悔したところで、すでにシャーミアの体は失われてしまったのだから。
それは、いくら首を刎ねても死ねない体と、精神操作された脳を持つということだ。
ずっと、シャーミアの心を傷つけていた公爵家の人間たち。
実の娘でありながら、どうして無関心などでいられたのか。いや、過去形ではない。今現在も、奴らは無関心だ。
それが、シャーミアの心をどれだけ傷つけたのかも分からずに。
もちろん、それは私にも言えることだ。
私はラーミアをずっと傷つけていた。
あの子の気持ちも考えずに、母上や父上の気持ちも理解せずに、ずっと子供のようにあの子を傷つけていた。
もう、ラーミアはいない。
謝ることすらできない。
だが。私は、ラーミアが私のことを考えて遺してくれたシャーミアを、ラーミアの分まで絶対に幸せにしたい。
それが、あの子にできる私の唯一の贖罪だと思っている。
私と、そしてティターニア王国のために、その命をかけてシャーミアの魂を召喚してくれたラーミアと母上。
その無念さを、私は絶対に忘れてはならない。
そして、シャーミアをラーミアと同じように、悲しい思いを持たせたまま逝かせてはならない。
だからこそ、公爵家のアイツらの存在をシャーミアから消さなければならない。
シャーミアは・・・
どれだけ憎んでいても、悲しんでいても、おそらくは両親たち家族のことを完全には忘れることができないだろう。
私がアイツらを殺しても、きっと自分を責めるに違いない。
だから、ただ殺したりはしない。
自分の行いを悔いるまで、絶対に楽に死なせたりはしない。
そのための、シャーリーの血だ。
フェニックスの血があれば、首を刎ねただけでは死ねない。
そのための、レイの血だ。
フェンリルの精神操作があれば、自分の目の前にいるのが魔物だと見せることが出来る。
己が斬り刻んだ相手が、魔物ではなく溺愛した妹娘だと知れば、アイツらは自分の行いを悔やむだろうか。
永遠に終わらない殺戮を繰り返せば、その痛みを知れば、シャーミアの痛みの何分の1かを知ることが出来るだろうか。
シャーミアはあの時に言った。
自分の家族は、私だけだと。自分に必要なのは、このティターニア王国だけだと。
きっとそれは、本心であって、本心でない。
叶うことなら、きっと家族に詫びて欲しいだろう。
悪かったと抱きしめて欲しいだろう。
そして、そうされたなら、シャーミアは彼らを許すのだろう。
だが、そんなことは私は許さない。
どれだけ後悔したところで、すでにシャーミアの体は失われてしまったのだから。
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