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不自由と自由
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「うわぁ、すっごい綺麗」
あたり一面を埋め尽くす真っ白な花に、感嘆の声が漏れた。
「にゃー」
「あ。そうだよね、探さないと」
クロに促されて、花畑に足を踏み入れる。
この花は真っ白なのだが、変異種で花びらが青く色づくものがある。
それが体の欠損部位を回復させることができるポーションの材料になるらしく、私はギルドの依頼でカルディア帝国の北の端までやって来たのだ。
この依頼は、ミミさんから直接お願いされたものだ。
各国に結界石を設置して、三年。
魔獣が結界内に入って来ることもなく、異常種もほとんど姿を消した。
それでもたまに、自然に異常に強い魔獣が生まれることがある。
そういうものにたまたま遭遇した冒険者が、大怪我を負うことがあるのだ。
その花があれば、聖女の力を借りればポーションを作れるらしい。
あの日集めた聖女たちは、驕ることなく、聖女としての務めを果たしてくれているようだ。
「にゃー!」
私の肩から降りて、花畑を駆けていたクロの鳴き声に振り返る。
「クロ、どこ?」
「にゃにゃ」
ガザガザと花をかき分けて、クロが姿を現す。
「あった?」
「にゃん」
クロの道案内で花畑を進むと、真っ白な花の中にその花はあった。
「クロ、さすが」
「うにゃ」
褒めたら「まぁね」って感じなのが可愛くて、私はクロの頭を撫でた。
「よし!依頼完了。戻ろう」
クロを抱き上げて、転移魔法で王都まで戻る。
「ん?ああ、戻ったのか、ティア」
転移先はいつも通りシキの執務室。
ここなら、転移でいきなり現れても驚く人はいないから。
「ただいま、シキ」
「アルヴァンが探していたぞ」
「え、何だろ」
「陛下、少しよろしい・・・あ、ティア様」
噂をすれば、扉が開いてアルヴァン様が現れる。
「お探ししていたのですよ。また、そのような格好で。普段からドレスを・・・」
「私、ギルドに依頼品を届けに行って来ます!」
「ティア様!」
アルヴァン様の言葉を遮るように、部屋から飛び出す。
アルヴァン様の叱責の声と、シキの笑い声が後ろから聞こえた。
「ティアの好きにさせておけ。ドレスなど着なくても良い」
「皇后ですよ?いつまでもあのような冒険者の格好で!それに、ウェディングドレスはどうするんですか!慣れていないと、窮屈で式の間保ちませんよ」
私は今まで聖女の祭服や、冒険者としてのショートパンツなどばかりで、ドレスなんて着たことがない。
だから、アルヴァン様にはドレスを着て慣れるようにと言われてるんだけど。
「あら?ティアちゃん、いらっしゃい」
「ミミさん、依頼品を届けに来ました」
「さすがティアちゃんね。お茶でも飲んでく?」
「あ、いえ。用があるのでまた今度にします」
これ以上逃げてたら、アルヴァン様の雷が落ちそう。
転移で再び執務室に戻ったけど、アルヴァン様の姿はなかった。
「あれ?アルヴァン様は?」
「別の仕事を言いつけた。やりたいことをして良い、という約束だ。式にはドレスを着てもらわなければならないが、普段は好きな格好をしていれば良い」
確かに冒険者は続けたいし、ドレスなんて着たことないけど・・・
「シキは・・・私のドレス姿とか興味ないっぽい」
「は?そんなわけないだろう。いや、綺麗なティアを他の男に見られるのは・・・しかし・・・」
「じゃあ何で、普段は着なくても良いって言うの?」
「ティアはずっと、自由に生きていたいと思っていたんだろう?皇后なんて面倒な立場にさせるんだ。式典や公の場は『皇后』の役割を果たしてもらわなければならないが、普段くらいはティアが望むように自由にしてもらいたい」
確かに、皇后なんて面倒だし、なりたくないって思ってた。
「私は・・・みんなにシキの隣にいるのは私が相応しいって思って欲しい・・・から!ドレス合わして来る!」
顔が絶対赤くなってる気がして、急いで部屋を出ようとしたのに、後ろからシキに抱きとめられた。
「そんな可愛いことを言って・・・ナイト、クロ、執務室はしばらく立ち入り禁止だ」
「「にゃん」」
ナイトとクロが執務室から出て行く。ちゃんと猫・・・猫じゃないけど、専用の通用口が執務室にある。
抱きしめられたまま、思わず笑ってしまった。
「どうした?」
「ううん。初めて会った時は、こんな気持ちになるなんて思わなかったなと思って。やなこと言うやつだなって思ったのに」
「あれは・・・反省している。ナイトからクロが一緒にいると聞いてたから、もしかしたらクロを攫った一人かもしれないと。妙に魔力も強かったし」
「ずっと自由に生きたいって思ってた。それは今も変わらないけど、マリアベルやリミア様カーティ様みたいに、誰かを好きでそばにいたいって気持ちもちょっと分かるようになった」
大人になったってことなのかな。
恋なんて知らないまま、歳をとるのかもって思ってたけど。
「意識してもらえて、良かったよ」
「ッ!それはっ、シキがきっ、キスしたりするからっ・・・んっ!」
抗議の声は、シキの唇に塞がれてしまう。
こんな不自由も悪くない。
私はゆっくりと目を閉じた。
あたり一面を埋め尽くす真っ白な花に、感嘆の声が漏れた。
「にゃー」
「あ。そうだよね、探さないと」
クロに促されて、花畑に足を踏み入れる。
この花は真っ白なのだが、変異種で花びらが青く色づくものがある。
それが体の欠損部位を回復させることができるポーションの材料になるらしく、私はギルドの依頼でカルディア帝国の北の端までやって来たのだ。
この依頼は、ミミさんから直接お願いされたものだ。
各国に結界石を設置して、三年。
魔獣が結界内に入って来ることもなく、異常種もほとんど姿を消した。
それでもたまに、自然に異常に強い魔獣が生まれることがある。
そういうものにたまたま遭遇した冒険者が、大怪我を負うことがあるのだ。
その花があれば、聖女の力を借りればポーションを作れるらしい。
あの日集めた聖女たちは、驕ることなく、聖女としての務めを果たしてくれているようだ。
「にゃー!」
私の肩から降りて、花畑を駆けていたクロの鳴き声に振り返る。
「クロ、どこ?」
「にゃにゃ」
ガザガザと花をかき分けて、クロが姿を現す。
「あった?」
「にゃん」
クロの道案内で花畑を進むと、真っ白な花の中にその花はあった。
「クロ、さすが」
「うにゃ」
褒めたら「まぁね」って感じなのが可愛くて、私はクロの頭を撫でた。
「よし!依頼完了。戻ろう」
クロを抱き上げて、転移魔法で王都まで戻る。
「ん?ああ、戻ったのか、ティア」
転移先はいつも通りシキの執務室。
ここなら、転移でいきなり現れても驚く人はいないから。
「ただいま、シキ」
「アルヴァンが探していたぞ」
「え、何だろ」
「陛下、少しよろしい・・・あ、ティア様」
噂をすれば、扉が開いてアルヴァン様が現れる。
「お探ししていたのですよ。また、そのような格好で。普段からドレスを・・・」
「私、ギルドに依頼品を届けに行って来ます!」
「ティア様!」
アルヴァン様の言葉を遮るように、部屋から飛び出す。
アルヴァン様の叱責の声と、シキの笑い声が後ろから聞こえた。
「ティアの好きにさせておけ。ドレスなど着なくても良い」
「皇后ですよ?いつまでもあのような冒険者の格好で!それに、ウェディングドレスはどうするんですか!慣れていないと、窮屈で式の間保ちませんよ」
私は今まで聖女の祭服や、冒険者としてのショートパンツなどばかりで、ドレスなんて着たことがない。
だから、アルヴァン様にはドレスを着て慣れるようにと言われてるんだけど。
「あら?ティアちゃん、いらっしゃい」
「ミミさん、依頼品を届けに来ました」
「さすがティアちゃんね。お茶でも飲んでく?」
「あ、いえ。用があるのでまた今度にします」
これ以上逃げてたら、アルヴァン様の雷が落ちそう。
転移で再び執務室に戻ったけど、アルヴァン様の姿はなかった。
「あれ?アルヴァン様は?」
「別の仕事を言いつけた。やりたいことをして良い、という約束だ。式にはドレスを着てもらわなければならないが、普段は好きな格好をしていれば良い」
確かに冒険者は続けたいし、ドレスなんて着たことないけど・・・
「シキは・・・私のドレス姿とか興味ないっぽい」
「は?そんなわけないだろう。いや、綺麗なティアを他の男に見られるのは・・・しかし・・・」
「じゃあ何で、普段は着なくても良いって言うの?」
「ティアはずっと、自由に生きていたいと思っていたんだろう?皇后なんて面倒な立場にさせるんだ。式典や公の場は『皇后』の役割を果たしてもらわなければならないが、普段くらいはティアが望むように自由にしてもらいたい」
確かに、皇后なんて面倒だし、なりたくないって思ってた。
「私は・・・みんなにシキの隣にいるのは私が相応しいって思って欲しい・・・から!ドレス合わして来る!」
顔が絶対赤くなってる気がして、急いで部屋を出ようとしたのに、後ろからシキに抱きとめられた。
「そんな可愛いことを言って・・・ナイト、クロ、執務室はしばらく立ち入り禁止だ」
「「にゃん」」
ナイトとクロが執務室から出て行く。ちゃんと猫・・・猫じゃないけど、専用の通用口が執務室にある。
抱きしめられたまま、思わず笑ってしまった。
「どうした?」
「ううん。初めて会った時は、こんな気持ちになるなんて思わなかったなと思って。やなこと言うやつだなって思ったのに」
「あれは・・・反省している。ナイトからクロが一緒にいると聞いてたから、もしかしたらクロを攫った一人かもしれないと。妙に魔力も強かったし」
「ずっと自由に生きたいって思ってた。それは今も変わらないけど、マリアベルやリミア様カーティ様みたいに、誰かを好きでそばにいたいって気持ちもちょっと分かるようになった」
大人になったってことなのかな。
恋なんて知らないまま、歳をとるのかもって思ってたけど。
「意識してもらえて、良かったよ」
「ッ!それはっ、シキがきっ、キスしたりするからっ・・・んっ!」
抗議の声は、シキの唇に塞がれてしまう。
こんな不自由も悪くない。
私はゆっくりと目を閉じた。
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