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「ぃやぁぁぁぁぁぁ!」
マリアベルの悲鳴が響き渡り、バチバチという音の後・・・
弾き飛ばされた国王と教皇、そしてポカンと立っているカタパルトの姿があった。
「何故、無事なんだ?」
無事が悪いというわけではないだろうが、シキが不思議そうだ。
「まだ持ってたみたいですね、私が渡した結界石。でも、良かったですよね、同時攻撃で」
多分、国王達は同時に攻撃したらどちらかは避けられないと判断しての同時攻撃だったのだろう。
それがカタパルトの命を救った。
「ぅ、ゔぅっ・・・」
教皇の方は相当強い魔法を放ったのか、意識を失っているが、国王の方は剣だったおかげか気絶まではしていないようだ。
マリアベルを連れたまま、カタパルトの元へと向かう。
「カタパルト様っ!」
「ま、マリアベル?」
「カタパルト様!カタパルト様!カタパルト様っ!」
「本当に、マリアベルなのか?ああっ。髪も肌も、以前のマリアベルのままだ・・・」
抱き合う二人を見ていると、思うところはあるけれど、助けて良かったなぁと思う。
「ぐぅっ!かっカタパルト、貴様っ・・・」
「父上、マリアベルがこうして無事に戻ったとしても、僕はあなた方のしたことを許せない!」
「元はといえば、貴様がティアラを逃したのが発端だろうがっ!ん?そ、そこにいるのはティアラかっ?ティアラ、今すぐ結界を張れっ!貴様がこの国を出たりするから、こんなことに・・・」
ええと。
私、この人殴ってもいいかな?
確かにカタパルトが婚約破棄と国外追放をしたから、シンクレア王国の結界はなくなった。
だけど、そもそもどうして聖女が、安い給金で結界を張らなきゃならないの?
他の国は聖女になんか頼らず、自分達でどうにかしてるじゃない。
それに、カタパルトが発端じゃない。
いつから聖女を魔獣に変えていたの?
少なくとも、あの平民の聖女がいなくなったのは、カタパルトに婚約破棄される前だった。
「彼女は冒険者のティアだ。ふざけたことを言うな!」
「はぁ?どう見ても聖女ティアラだろ・・・ん?貴様はっ。カルディア帝国の・・・」
「口の聞き方に気をつけろ。同じ国主だとしても、滅びゆこうとするシンクレア王国と、我がカルディア帝国。どちらの国力が上か分からないほど、呆けてはいないだろう?」
「くっ!かっカタパルト!この男を倒せっ!そうすれば父に刃を向けたことを許してやるっ!」
国王は唾を飛ばしながら喚き散らすけど、カタパルトはマリアベルを抱きしめたまま、私たちの隣へと後ずさった。
「お断りします、父上。彼らに敵うわけがないし、そもそも適ったとしても僕は彼らに敵対するつもりはない。僕の一番大切なものを取り戻してくれたのだから」
マリアベルの悲鳴が響き渡り、バチバチという音の後・・・
弾き飛ばされた国王と教皇、そしてポカンと立っているカタパルトの姿があった。
「何故、無事なんだ?」
無事が悪いというわけではないだろうが、シキが不思議そうだ。
「まだ持ってたみたいですね、私が渡した結界石。でも、良かったですよね、同時攻撃で」
多分、国王達は同時に攻撃したらどちらかは避けられないと判断しての同時攻撃だったのだろう。
それがカタパルトの命を救った。
「ぅ、ゔぅっ・・・」
教皇の方は相当強い魔法を放ったのか、意識を失っているが、国王の方は剣だったおかげか気絶まではしていないようだ。
マリアベルを連れたまま、カタパルトの元へと向かう。
「カタパルト様っ!」
「ま、マリアベル?」
「カタパルト様!カタパルト様!カタパルト様っ!」
「本当に、マリアベルなのか?ああっ。髪も肌も、以前のマリアベルのままだ・・・」
抱き合う二人を見ていると、思うところはあるけれど、助けて良かったなぁと思う。
「ぐぅっ!かっカタパルト、貴様っ・・・」
「父上、マリアベルがこうして無事に戻ったとしても、僕はあなた方のしたことを許せない!」
「元はといえば、貴様がティアラを逃したのが発端だろうがっ!ん?そ、そこにいるのはティアラかっ?ティアラ、今すぐ結界を張れっ!貴様がこの国を出たりするから、こんなことに・・・」
ええと。
私、この人殴ってもいいかな?
確かにカタパルトが婚約破棄と国外追放をしたから、シンクレア王国の結界はなくなった。
だけど、そもそもどうして聖女が、安い給金で結界を張らなきゃならないの?
他の国は聖女になんか頼らず、自分達でどうにかしてるじゃない。
それに、カタパルトが発端じゃない。
いつから聖女を魔獣に変えていたの?
少なくとも、あの平民の聖女がいなくなったのは、カタパルトに婚約破棄される前だった。
「彼女は冒険者のティアだ。ふざけたことを言うな!」
「はぁ?どう見ても聖女ティアラだろ・・・ん?貴様はっ。カルディア帝国の・・・」
「口の聞き方に気をつけろ。同じ国主だとしても、滅びゆこうとするシンクレア王国と、我がカルディア帝国。どちらの国力が上か分からないほど、呆けてはいないだろう?」
「くっ!かっカタパルト!この男を倒せっ!そうすれば父に刃を向けたことを許してやるっ!」
国王は唾を飛ばしながら喚き散らすけど、カタパルトはマリアベルを抱きしめたまま、私たちの隣へと後ずさった。
「お断りします、父上。彼らに敵うわけがないし、そもそも適ったとしても僕は彼らに敵対するつもりはない。僕の一番大切なものを取り戻してくれたのだから」
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