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悪友?
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「可愛い」
「クラウド。シキが睨んでるぞ」
アーバンラマ帝国の第二皇子殿下と、ラプラス王国の王太子殿下がやって来た。
深紅の短めの髪に深紅の瞳の、鍛えられた体格の男性がアーバンラマ帝国第二皇子殿下グレン様。
空色の髪と瞳をした柔らかな雰囲気の優しそうな痩身長躯の男性が、ラプラス王国王太子殿下クラウド様。
シキもとても容姿は整っているので、このタイプの違う三人が並んだら、ご令嬢方は歓喜の悲鳴をあげそう。
「お前は、全く。とにかくティアに手出しするなよ」
「シキってば独占欲丸出しだね。もちろん分かってるよ」
「それより紹介してくれ」
友人二人に急かされて、シキが渋顔のまま私を紹介した。
「冒険者のティアだ」
「シンクレアの聖女ではなく?」
グレン様の問いに、私自身が答える。
「シンクレア王国王太子殿下から、婚約破棄と国外追放を宣言されましたので、聖女ではありません。まぁ、国王陛下と教皇は認めないと思いますけど、仮にも王族が一旦口にしたんですから、冗談でした~では済みませんよね。なので、今は聖女ではなく冒険者です」
「ずいぶんとしっかりしてるね。僕はラプラス王国のクラウド。年齢はシキと同じ十六歳だ。まだまだ父上が現役だから、当分は王太子として親のすねをかじる放蕩息子だよ」
「はじめまして、ティアです。平民なので姓はありません。一応、伯爵家の養女にはなりましたけど、あくまでも籍だけなので、貴族としてのマナーとか全く分かりません。あ。年齢は十三歳です」
「僕の時は女性に年齢を聞くなんてとか言ってたじゃないか」
私が自己紹介をすると、隣からシキが文句を言ってくる。
ええ。言いましたとも。
そしてあなたは私の頭のてっぺんから足先まで見て「女性という年齢でもないだろう」って言いましたよね。
「自分から名乗りもしない人にはアレでいいんです。ラプラスの王太子殿下は、キチンとご挨拶して下さいましたから」
「なに?シキってば、ちゃんと挨拶もしなかったの?それに僕もティアちゃんの・・・こう呼んでいいかな?」
「大丈夫です」
「ありがとう。ティアちゃんに年齢を聞くような失礼な真似はしてないよ?シキ、そんなことでは嫌われてしまうよ?」
わぁ。
王子様みたい!容姿もだけど、対応が王子様だわ。
まぁ実際、ラプラス王国の王子様だけど。
「シキは女の扱いに慣れてないからな。俺はアーバンラマ帝国の第二皇子、グレンだ。歳はシキやクラウドと同い年だ。よろしく頼む」
「よろしくお願いします」
「クラウド。シキが睨んでるぞ」
アーバンラマ帝国の第二皇子殿下と、ラプラス王国の王太子殿下がやって来た。
深紅の短めの髪に深紅の瞳の、鍛えられた体格の男性がアーバンラマ帝国第二皇子殿下グレン様。
空色の髪と瞳をした柔らかな雰囲気の優しそうな痩身長躯の男性が、ラプラス王国王太子殿下クラウド様。
シキもとても容姿は整っているので、このタイプの違う三人が並んだら、ご令嬢方は歓喜の悲鳴をあげそう。
「お前は、全く。とにかくティアに手出しするなよ」
「シキってば独占欲丸出しだね。もちろん分かってるよ」
「それより紹介してくれ」
友人二人に急かされて、シキが渋顔のまま私を紹介した。
「冒険者のティアだ」
「シンクレアの聖女ではなく?」
グレン様の問いに、私自身が答える。
「シンクレア王国王太子殿下から、婚約破棄と国外追放を宣言されましたので、聖女ではありません。まぁ、国王陛下と教皇は認めないと思いますけど、仮にも王族が一旦口にしたんですから、冗談でした~では済みませんよね。なので、今は聖女ではなく冒険者です」
「ずいぶんとしっかりしてるね。僕はラプラス王国のクラウド。年齢はシキと同じ十六歳だ。まだまだ父上が現役だから、当分は王太子として親のすねをかじる放蕩息子だよ」
「はじめまして、ティアです。平民なので姓はありません。一応、伯爵家の養女にはなりましたけど、あくまでも籍だけなので、貴族としてのマナーとか全く分かりません。あ。年齢は十三歳です」
「僕の時は女性に年齢を聞くなんてとか言ってたじゃないか」
私が自己紹介をすると、隣からシキが文句を言ってくる。
ええ。言いましたとも。
そしてあなたは私の頭のてっぺんから足先まで見て「女性という年齢でもないだろう」って言いましたよね。
「自分から名乗りもしない人にはアレでいいんです。ラプラスの王太子殿下は、キチンとご挨拶して下さいましたから」
「なに?シキってば、ちゃんと挨拶もしなかったの?それに僕もティアちゃんの・・・こう呼んでいいかな?」
「大丈夫です」
「ありがとう。ティアちゃんに年齢を聞くような失礼な真似はしてないよ?シキ、そんなことでは嫌われてしまうよ?」
わぁ。
王子様みたい!容姿もだけど、対応が王子様だわ。
まぁ実際、ラプラス王国の王子様だけど。
「シキは女の扱いに慣れてないからな。俺はアーバンラマ帝国の第二皇子、グレンだ。歳はシキやクラウドと同い年だ。よろしく頼む」
「よろしくお願いします」
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