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アルヴァン様って子持ち?
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「え、えーっ!アルヴァン様って、子供いるんですか?」
今日イチ、びっくり案件!
静養地から戻って三日目、アルヴァン様からあるお願いをされた私。
それが。
「娘と息子が、ティア様に会いたいと言ってるのですが、会ってもらえませんか」
というものだった。
び、びっくり。
アルヴァン様って子供いるんだ。
ん?アルヴァン様は確か二十八歳だっけ。
それならいてもおかしくないのか。
そういや、シキって婚約者っていないのかな?
普通いるよね。
皇帝陛下だし。そもそも、ご両親が健在の時は皇太子だったわけだし。
「会うのは全然いいですけど、なんで私と?」
「いや。ティア様の話をしましたら、会ってみたいと言ってきかなくて。邪魔にならないようにさせますから」
「大丈夫ですよ~。結界石もきちんと作動してるみたいだし、聖女としての作業は朝のうちに終わらせますから。最近、ギルド行ってないから、行こうかなと思ってましたけど、別に他の日でも大丈夫なので」
最近は、冒険者としての活動がほとんどできてないから、久しぶりに依頼受けてみようかと思ってたけど、別に今日明日でなければならないってことでもないし。
というか、ギルド行こうとしたらシキが付いてくるから行けないんだよ。
別に逃げたりしないって言ってるのに。
「ははっ。ギルドに行くと、陛下が拗ねますよ?」
「えーっ?なんでですか。冒険者なんだから、たまには依頼受けないと。資格取り消されちゃうじゃないですか」
冒険者はSランクからFランクまであるわけだけど、Cランクまでは定期的に依頼を受ける必要がある。
一年間、全く活動していないと、ランクが落ちるのだ。
逆にBから上になると、活動しなくてもランクが下がりはしないけど、指名依頼というものが出てくる。
こっちから依頼を選べるのではなく、依頼者から指名されるのだ。
それは面倒ごとになりそうなので、一応Cランクのまま、進級試験は受けないつもりではいる。
聖女としての仕事というか、結界石の管理やたまにポーション作ったりをしてたからあれだったけど、そろそろ落ち着いてきたので冒険者としての活動を再開しようかと考えているのだ。
「聖女としてのお仕事も、言うなれば陛下からの指名依頼みたいなものでしょう?なんならギルド通しても・・・」
「駄目です。結界石のことも、シキやアルヴァン様、ナイトがこの国にいるから、協力したんです。私は聖女として仕事はするつもりないんです」
私は自由に生きたいだけなんだから。
今日イチ、びっくり案件!
静養地から戻って三日目、アルヴァン様からあるお願いをされた私。
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「娘と息子が、ティア様に会いたいと言ってるのですが、会ってもらえませんか」
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び、びっくり。
アルヴァン様って子供いるんだ。
ん?アルヴァン様は確か二十八歳だっけ。
それならいてもおかしくないのか。
そういや、シキって婚約者っていないのかな?
普通いるよね。
皇帝陛下だし。そもそも、ご両親が健在の時は皇太子だったわけだし。
「会うのは全然いいですけど、なんで私と?」
「いや。ティア様の話をしましたら、会ってみたいと言ってきかなくて。邪魔にならないようにさせますから」
「大丈夫ですよ~。結界石もきちんと作動してるみたいだし、聖女としての作業は朝のうちに終わらせますから。最近、ギルド行ってないから、行こうかなと思ってましたけど、別に他の日でも大丈夫なので」
最近は、冒険者としての活動がほとんどできてないから、久しぶりに依頼受けてみようかと思ってたけど、別に今日明日でなければならないってことでもないし。
というか、ギルド行こうとしたらシキが付いてくるから行けないんだよ。
別に逃げたりしないって言ってるのに。
「ははっ。ギルドに行くと、陛下が拗ねますよ?」
「えーっ?なんでですか。冒険者なんだから、たまには依頼受けないと。資格取り消されちゃうじゃないですか」
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一年間、全く活動していないと、ランクが落ちるのだ。
逆にBから上になると、活動しなくてもランクが下がりはしないけど、指名依頼というものが出てくる。
こっちから依頼を選べるのではなく、依頼者から指名されるのだ。
それは面倒ごとになりそうなので、一応Cランクのまま、進級試験は受けないつもりではいる。
聖女としての仕事というか、結界石の管理やたまにポーション作ったりをしてたからあれだったけど、そろそろ落ち着いてきたので冒険者としての活動を再開しようかと考えているのだ。
「聖女としてのお仕事も、言うなれば陛下からの指名依頼みたいなものでしょう?なんならギルド通しても・・・」
「駄目です。結界石のことも、シキやアルヴァン様、ナイトがこの国にいるから、協力したんです。私は聖女として仕事はするつもりないんです」
私は自由に生きたいだけなんだから。
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