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全て今更なので。
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「兄上・・・もうやめてください。僕は、これ以上クロエに嫌われたくない」
「何を言ってるんだ、シリル!浮気ですらないのに、婚約解消などと。そんな理不尽なことがあるか!」
シリルの言葉にも、王太子殿下はその勢いが止まらない。
理不尽ねぇ・・・
「お聞きしたいのですが、もし王太子妃殿下が国王陛下の勅命で王太子殿下には内緒で、他の男性と他国のパーティーに参加したとします。そのパーティーは他国の王族や高位貴族が出席しているパーティーで、夫である王太子殿下ではなく他の男性のエスコートで出席されます。王太子殿下は何とも思われませんか?」
「はぁ?そんなのは不貞だろう?」
「いえ。国王陛下の命令で、理由は殿下には話さないようにと言われているだけです。全く二人には恋愛感情はないのですから、問題ありませんね?」
「ないわけがないだろ!どんな理由があろうと、夫である僕ではなく他の男のエスコートでパーティーなど、許されないことだ!」
ため息しか出ないわ。
この方、自分がどれだけ理不尽なことを言っているのか、理解していないのかしら。
その言葉も、王太子妃殿下を愛しているからというのではなく、自分が下に扱われることが気に入らないと言うだけなのでしょうね。
ルーファスお兄様やシリルにはそんな傾向はなかったけど、これは国王陛下似ということなのかしら。
「王太子妃殿下をシリル殿下に、王太子殿下を私の立場と置き換えても同じお考えで?」
「男と女は違うだろう!」
「・・・よく理解りましたわ。王太子殿下のお考えも両親たちに伝えておきます。王妃殿下、王太子妃殿下、よろしいですね?」
この方とでは、マトモに話が進まないわ。
常識のありそうな方に話しておかなくては。
「もちろんでございます。息子が本当に失礼いたしました」
「私も異論はございません。夫の発言に関しては、私がお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」
王妃殿下、王太子妃殿下共に深々と頭を下げてくれた。
ちなみに王太子殿下は不貞腐れた様子だし、国王陛下も納得いかないご様子。
シリルが継いだ方が、いいのではないかしら?
この王太子殿下では、他国との関係が悪くなることはあっても良くなることはないと思うわ。
うちの場合は魔道具や魔法師の方のこともあるから、縁を切ってしまうのはもったいないのよね。
まぁ、今更どうこう言われても、私とシリルとの婚約が解消になるのは決定事項だから、今更なのよ。
「何を言ってるんだ、シリル!浮気ですらないのに、婚約解消などと。そんな理不尽なことがあるか!」
シリルの言葉にも、王太子殿下はその勢いが止まらない。
理不尽ねぇ・・・
「お聞きしたいのですが、もし王太子妃殿下が国王陛下の勅命で王太子殿下には内緒で、他の男性と他国のパーティーに参加したとします。そのパーティーは他国の王族や高位貴族が出席しているパーティーで、夫である王太子殿下ではなく他の男性のエスコートで出席されます。王太子殿下は何とも思われませんか?」
「はぁ?そんなのは不貞だろう?」
「いえ。国王陛下の命令で、理由は殿下には話さないようにと言われているだけです。全く二人には恋愛感情はないのですから、問題ありませんね?」
「ないわけがないだろ!どんな理由があろうと、夫である僕ではなく他の男のエスコートでパーティーなど、許されないことだ!」
ため息しか出ないわ。
この方、自分がどれだけ理不尽なことを言っているのか、理解していないのかしら。
その言葉も、王太子妃殿下を愛しているからというのではなく、自分が下に扱われることが気に入らないと言うだけなのでしょうね。
ルーファスお兄様やシリルにはそんな傾向はなかったけど、これは国王陛下似ということなのかしら。
「王太子妃殿下をシリル殿下に、王太子殿下を私の立場と置き換えても同じお考えで?」
「男と女は違うだろう!」
「・・・よく理解りましたわ。王太子殿下のお考えも両親たちに伝えておきます。王妃殿下、王太子妃殿下、よろしいですね?」
この方とでは、マトモに話が進まないわ。
常識のありそうな方に話しておかなくては。
「もちろんでございます。息子が本当に失礼いたしました」
「私も異論はございません。夫の発言に関しては、私がお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」
王妃殿下、王太子妃殿下共に深々と頭を下げてくれた。
ちなみに王太子殿下は不貞腐れた様子だし、国王陛下も納得いかないご様子。
シリルが継いだ方が、いいのではないかしら?
この王太子殿下では、他国との関係が悪くなることはあっても良くなることはないと思うわ。
うちの場合は魔道具や魔法師の方のこともあるから、縁を切ってしまうのはもったいないのよね。
まぁ、今更どうこう言われても、私とシリルとの婚約が解消になるのは決定事項だから、今更なのよ。
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