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皇帝妃ラティエラ
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「何を騒いでいるの」
「あ!伯母様っ!」
皇帝妃ラティエラ様の登場に、ロロナ様は嬉しそうに声をあげたけど・・・
あの方、居住区が許可なく立ち入り禁止だということ、分かっているのかしら?
「ラディシュ侯爵令嬢。何故、貴女が居住区にいるのです?」
「え?伯母様?」
名前で呼ばれなかったから、驚いているのかしら?
そりゃ、皇妃様として話しかけるなら、家名で呼ぶでしょうに。
まぁ、そんなことも理解らない方だから、許可なく立ち入り禁止の居住区に入って来たんでしょうけど。
そういえば誰が彼女を通したのかしら?
我儘を押し通したとしても、連絡が入ると思うのよね。
ああ。連絡が入ったから、皇妃様が見えたのかしら?
「皇妃殿下と呼びなさい、ラディシュ侯爵令嬢」
「え?何でそんな。それよりも伯母様!この令嬢が不敬なのです!侯爵令嬢たる私に対して失礼な発言を・・・」
「ザン。捕らえなさい」
「はっ」
皇妃様はロロナ様の発言途中で、後ろに控えていた騎士に、ロロナ様を捕らえるよう指示を出された。
「え?え?ちょっと、離しなさいっ!私を誰だと・・・」
あらぁ。
ある意味、振り切ってるわね。
でも。
皇妃様の護衛騎士なのよ?
もし家格が低くても、そんなにマウントを取れるほど差はないと思うわ。
「下がりなさい、ロロナ・ラディシュ。この居住区は許可のない者は入れません。貴女は誰の許可を以てここにいるのですか」
「え、伯母様?どうしてそんなことをおっしゃるの?だって、そこの女は入っているじゃない」
「そこの女?皇帝陛下がお認めになり、マクラーレン王国の国王陛下に王妃殿下、ローゼン王国の国王陛下の信頼厚いご令嬢のことをそこの女呼ばわりしましたか?ザン!連れて行きなさい。そしてラディシュ侯爵夫妻にすぐに登城するよう連絡を」
うーん。
もし私が陛下たちの信頼がなかったとしても、『そこの女』呼ばわりはないわ。
本当に侯爵令嬢なのかしら?
淑女教育はどうなっているの?
侯爵家のご令嬢だし、やってないとかないわよね?
そもそも伯母姪の関係とはいえ、相手は皇妃殿下。
家名で呼ばれた時点で、姪ではなく臣下として接するべきなのに。
ロロナ様はザンと呼ばれた護衛騎士に、半ば引きずられるように連行されて行かれた。
ご両親を呼ぶとおっしゃっていたわね。
侯爵夫人は、皇妃様の妹様なのよね?
常識のある方・・・よね?公爵令嬢だったのだし。
もし、ご両親がとても常識のある方だったとしたら、ロロナ様はどうしてああも残念に育ってしまわれたの?
「あ!伯母様っ!」
皇帝妃ラティエラ様の登場に、ロロナ様は嬉しそうに声をあげたけど・・・
あの方、居住区が許可なく立ち入り禁止だということ、分かっているのかしら?
「ラディシュ侯爵令嬢。何故、貴女が居住区にいるのです?」
「え?伯母様?」
名前で呼ばれなかったから、驚いているのかしら?
そりゃ、皇妃様として話しかけるなら、家名で呼ぶでしょうに。
まぁ、そんなことも理解らない方だから、許可なく立ち入り禁止の居住区に入って来たんでしょうけど。
そういえば誰が彼女を通したのかしら?
我儘を押し通したとしても、連絡が入ると思うのよね。
ああ。連絡が入ったから、皇妃様が見えたのかしら?
「皇妃殿下と呼びなさい、ラディシュ侯爵令嬢」
「え?何でそんな。それよりも伯母様!この令嬢が不敬なのです!侯爵令嬢たる私に対して失礼な発言を・・・」
「ザン。捕らえなさい」
「はっ」
皇妃様はロロナ様の発言途中で、後ろに控えていた騎士に、ロロナ様を捕らえるよう指示を出された。
「え?え?ちょっと、離しなさいっ!私を誰だと・・・」
あらぁ。
ある意味、振り切ってるわね。
でも。
皇妃様の護衛騎士なのよ?
もし家格が低くても、そんなにマウントを取れるほど差はないと思うわ。
「下がりなさい、ロロナ・ラディシュ。この居住区は許可のない者は入れません。貴女は誰の許可を以てここにいるのですか」
「え、伯母様?どうしてそんなことをおっしゃるの?だって、そこの女は入っているじゃない」
「そこの女?皇帝陛下がお認めになり、マクラーレン王国の国王陛下に王妃殿下、ローゼン王国の国王陛下の信頼厚いご令嬢のことをそこの女呼ばわりしましたか?ザン!連れて行きなさい。そしてラディシュ侯爵夫妻にすぐに登城するよう連絡を」
うーん。
もし私が陛下たちの信頼がなかったとしても、『そこの女』呼ばわりはないわ。
本当に侯爵令嬢なのかしら?
淑女教育はどうなっているの?
侯爵家のご令嬢だし、やってないとかないわよね?
そもそも伯母姪の関係とはいえ、相手は皇妃殿下。
家名で呼ばれた時点で、姪ではなく臣下として接するべきなのに。
ロロナ様はザンと呼ばれた護衛騎士に、半ば引きずられるように連行されて行かれた。
ご両親を呼ぶとおっしゃっていたわね。
侯爵夫人は、皇妃様の妹様なのよね?
常識のある方・・・よね?公爵令嬢だったのだし。
もし、ご両親がとても常識のある方だったとしたら、ロロナ様はどうしてああも残念に育ってしまわれたの?
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