魔王様は転生王女を溺愛したい

みおな

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転生王女の新婚旅行を終えて《おまけ》

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 3泊4回の新婚旅行を無事に終え、私たちはクリムゾンへと帰途した。

 無事にと言っていいものか、まぁ微妙なところだが。
 現在、私は立ち上がることも出来ずに、寝室のベッドに横になっている。
 別に体調が悪いわけではない。そうではなくて・・・
 足腰に力が入らないのだ。

 老舗旅館に泊まったあの夜、夕食後にアルフレッド様といい雰囲気になって、いわゆる夫婦の営みをしたとこまでは良かった。
 終えた後に、2人でお部屋のお風呂に入ったのがいけなかった。
 アルフレッド様に、ハネムーンベビーを授かるのだと変なスイッチが入ってしまって、私は朝まで翻弄されることになってしまった。

 初夜の時も思ったけど、アルフレッド様が元気すぎる。ああいうのって男の人の方が疲れるものでないの?
 麻里としても未経験で、雑誌とかでしか知識はないけど、あんなにできるものなの?

 結局、夕方に組紐を受け取りに行くまで、私は部屋でうつらうつらと眠ることになった。
 そして、その夜も、ついでに言うと翌日も、私は全く観光に行くことは叶わなかった。
 本当、誰?ハネムーンベビーなんてアルフレッド様に教えたのは!

 私を蹂躙したアルフレッド様は、とてもとても麗しい笑顔を浮かべて、「また来よう」と言った。

 16歳の新妻を抱き潰しておきながら何を言っているんだか。

 帰国した後、口をきかない私に、アルフレッド様の泣きが入ったのは、1週間後のことだ。反省して下さいな。



☆おしまい☆
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