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第百二話 愛する人まで……!?
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「エリン!!」
倒れているオーウェン様に、手に持っている精霊様の像の腕を振り下ろす……が、オーウェン様に当たる直前で、ピタリと体が固まった。
「あっ……あぁ……わ、私……今、なにを……?」
私は、自分のしようとしていたこと、そして先程までの自分の気持ちが全く理解できず、ただその場に座り込んで混乱することしか出来なかった。
い、今のは何だったの……? まるで、私が私じゃなくなっていたような……い、意味がわからない……!
「エリン、大丈夫か!?」
「は、はい……大丈夫です。オーウェン様は……?」
「俺は問題ない。急にどうしたんだ?」
「わかりません……突然苦しくなって、頭の中で声が聞こえて……それで……オーウェン様が急に憎くなって……」
あれは一体何だったのだろうか……先程まであった感情は、きれいさっぱり無くなっている。一体なんだったの……? オーウェン様を殺したいなんて、いつもなら絶対に思うはずもないのに……。
「本当にごめんなさい。さっき言ったことは、私の本心じゃないんです。信じてください!」
「ああ、信じるさ。エリンがそんな人じゃないというのは、よくわかっているからな」
「ありがとうございます……あっ、服が乱れちゃってますよ」
さっき私が掴んじゃったせいで、オーウェン様の胸元のボタンが取れて、肌が少し露出してしまっている。
私ってば、どれだけ強い力をこめたのよ……本当に自分のしたことなのに、全然意味がわからな――
「……オーウェン様、それは……」
「…………」
僅かに露出された胸元は、明らかに人の肌とは思えないような見た目をしていた。
そう……それは、石化病の患者に見られる症状と、同じ肌の状態だった。
「まさか、オーウェン様も……!?」
「……まさか、こんな形でバレてしまうとはな」
……否定してほしかった。これはただの見間違いだと、笑ってほしかった。でも……オーウェン様は肯定しながら、乾いた笑い声を漏らしていた。
「い、いつからですか!?」
「数日前だったかな。俺にも石化病の症状が出始めた。だが、俺が倒れてしまったら、エリンに心配をかけてしまうし、エリンを支えることが出来ないから、ずっと隠していた」
そんな、信じられない……薬を飲んでいる私でさえ、何度も倒れそうになっているし、かゆみだって薬のおかげで、なんとか我慢できてるけど、それを薬も無しで、ずっと我慢していたなんて……!
……もしかして、まだ病院にいた時に熱がっていたのって、石化病のせいで、高熱が出ていたから……?
うぅ、どれだけ迂闊なのよ私は……自分だって罹ってるんだから、オーウェン様だって罹ってもおかしくないのに!
「と、とにかく薬を飲んで、安静にしていてください!」
「ダメだ。俺達には時間がない。少しでも早く、薬を完成させなければ」
「それは……」
「薬はありがたくいただいておく。一秒でも長く、エリンと共に石化病と戦いたいからね」
「は、はい……」
オーウェン様の気持ちは嬉しいし、時間が無いことも間違っていない。
でも……それ以上に、私はこのままだとオーウェン様を失ってしまうんじゃないかという恐怖感の方が、圧倒的に勝っていた。
どうしよう、全然頭が働かない。体にも力が入らないし、今にも目の前が真っ暗になりそうだ……。
「エリン、しっかりするんだ」
「…………」
「石化病と戦うと決めた時点で、こうなることは、覚悟をしていた。今は立ち止まらずに、前に進むしかないんだ。さあ、なにからする?」
「え、えっと……病院では手に入らなかった貴重な薬草が用意されてるので、それで試したい薬があります……」
「わかった。俺は何をすればいい?」
「……かまどに火をつけてください」
「お安い御用だ」
一切不安そうなそぶりなんて見せず、手際よく火の準備をするオーウェン様が、私にはとても不思議なものに見えて仕方がなかった。
「あの、オーウェン様は不安じゃないんですか……?」
「不安?」
私は、無理やり体を動かして薬を作る準備をしながら、疑問に思ったことをオーウェン様になげかける。
「このまま私が薬を作れなければ、石化病で命を落としてしまうんですよ? 普通なら、不安に思ってもおかしくないと思うんです」
「言われてみればそうだな。そんなことは思ったことがないから、言われるまで気づかなかったよ」
「ど、どうしてですか?」
「エリンなら、必ず薬を完成させられると信じていたからだ」
オーウェン様の言葉に、ハッとしながら振り返ると、そこには一切の曇りがない目で、私のことを見つめるオーウェン様の姿があった。
……愛する人に、心の底から信用してもらえることが、こんなに嬉しいことだなんて思ってなかった。嬉しくて涙が零れると同時に、オーウェン様に信じてもらえてるなら、なんでも出来てしまいそうな、不思議な気持ちになれたわ。
だけど……そんな私の気持ちを嘲笑うかのように、オーウェン様はその場で膝から崩れ落ちてしまった。
「お、オーウェン様!?」
「くっ……」
「酷い熱……! やっぱり私がやりますから、休んでください! そこに、私が使っていたベッドがありますから!」
思った以上に、オーウェン様の石化病は進行しているんだ。それも無理はない。私はすぐに自覚が出来て薬を飲めたから、それほど重症化はしていないけど、オーウェン様の場合は、発症した後もずっと隠していたんだもの。
現に、オーウェン様は表情を歪ませながら、体をかきむしっている。そのせいで、服の裾からは、ボロボロになった肌が、ポロポロと落ちている。
「これくらい、幼い頃に父と母にしごかれていた時と比べれば、可愛いものさ……すぐに火をつけるから、もうちょっと待ってて……」
「……もういいです! もうこれ以上、オーウェン様が苦しむ姿は見たくない! お願いですから、ゆっくり休んでください……!」
オーウェン様を支えようと体に触れると、熱が出ているはずの私ですら、高熱が出ているんだとわかるくらい、体が熱くなっていた。
このままでは、石化以前に高熱にやられてしまうわ。早く休ませないと……!
「……エリンの気持ちは……嬉しい。だが……つらいとわかっていても、男として……エリンの恋人として、エリンを支えられない方が、石化病よりも何千倍もつらい!」
あまりにも頼もしいオーウェン様に感動すら覚えていると、残りの力を振り絞って、かまどに火をつけてくれた。
「本当に、ありがとうございます……全てが終わったら、必ずお礼をさせてください……!」
「そんなかしこまる必要は無いさ。だが……そうだな、一つお願いをするなら……エリンと添い遂げたい」
「えっ?」
「全てが終わったら、結婚しよう」
オーウェン様の口から出た、突然のプロポーズ。それは私に驚きを与えたけど、同時に未来への明るい希望への道しるべにもなった。
だから……!
「っ……! はい、よろこんで……!」
私はオーウェン様の熱くなった両手を包み込むように握ると、大きく頷いてから……そのままキスをした。
私には、こんなに強くて頼りになる人がいるんだ。私は一人じゃない! 一人じゃないのなら……必ずできる! さあ、再開するわよ! 今度こそ、皆を助ける薬を作らないと!
倒れているオーウェン様に、手に持っている精霊様の像の腕を振り下ろす……が、オーウェン様に当たる直前で、ピタリと体が固まった。
「あっ……あぁ……わ、私……今、なにを……?」
私は、自分のしようとしていたこと、そして先程までの自分の気持ちが全く理解できず、ただその場に座り込んで混乱することしか出来なかった。
い、今のは何だったの……? まるで、私が私じゃなくなっていたような……い、意味がわからない……!
「エリン、大丈夫か!?」
「は、はい……大丈夫です。オーウェン様は……?」
「俺は問題ない。急にどうしたんだ?」
「わかりません……突然苦しくなって、頭の中で声が聞こえて……それで……オーウェン様が急に憎くなって……」
あれは一体何だったのだろうか……先程まであった感情は、きれいさっぱり無くなっている。一体なんだったの……? オーウェン様を殺したいなんて、いつもなら絶対に思うはずもないのに……。
「本当にごめんなさい。さっき言ったことは、私の本心じゃないんです。信じてください!」
「ああ、信じるさ。エリンがそんな人じゃないというのは、よくわかっているからな」
「ありがとうございます……あっ、服が乱れちゃってますよ」
さっき私が掴んじゃったせいで、オーウェン様の胸元のボタンが取れて、肌が少し露出してしまっている。
私ってば、どれだけ強い力をこめたのよ……本当に自分のしたことなのに、全然意味がわからな――
「……オーウェン様、それは……」
「…………」
僅かに露出された胸元は、明らかに人の肌とは思えないような見た目をしていた。
そう……それは、石化病の患者に見られる症状と、同じ肌の状態だった。
「まさか、オーウェン様も……!?」
「……まさか、こんな形でバレてしまうとはな」
……否定してほしかった。これはただの見間違いだと、笑ってほしかった。でも……オーウェン様は肯定しながら、乾いた笑い声を漏らしていた。
「い、いつからですか!?」
「数日前だったかな。俺にも石化病の症状が出始めた。だが、俺が倒れてしまったら、エリンに心配をかけてしまうし、エリンを支えることが出来ないから、ずっと隠していた」
そんな、信じられない……薬を飲んでいる私でさえ、何度も倒れそうになっているし、かゆみだって薬のおかげで、なんとか我慢できてるけど、それを薬も無しで、ずっと我慢していたなんて……!
……もしかして、まだ病院にいた時に熱がっていたのって、石化病のせいで、高熱が出ていたから……?
うぅ、どれだけ迂闊なのよ私は……自分だって罹ってるんだから、オーウェン様だって罹ってもおかしくないのに!
「と、とにかく薬を飲んで、安静にしていてください!」
「ダメだ。俺達には時間がない。少しでも早く、薬を完成させなければ」
「それは……」
「薬はありがたくいただいておく。一秒でも長く、エリンと共に石化病と戦いたいからね」
「は、はい……」
オーウェン様の気持ちは嬉しいし、時間が無いことも間違っていない。
でも……それ以上に、私はこのままだとオーウェン様を失ってしまうんじゃないかという恐怖感の方が、圧倒的に勝っていた。
どうしよう、全然頭が働かない。体にも力が入らないし、今にも目の前が真っ暗になりそうだ……。
「エリン、しっかりするんだ」
「…………」
「石化病と戦うと決めた時点で、こうなることは、覚悟をしていた。今は立ち止まらずに、前に進むしかないんだ。さあ、なにからする?」
「え、えっと……病院では手に入らなかった貴重な薬草が用意されてるので、それで試したい薬があります……」
「わかった。俺は何をすればいい?」
「……かまどに火をつけてください」
「お安い御用だ」
一切不安そうなそぶりなんて見せず、手際よく火の準備をするオーウェン様が、私にはとても不思議なものに見えて仕方がなかった。
「あの、オーウェン様は不安じゃないんですか……?」
「不安?」
私は、無理やり体を動かして薬を作る準備をしながら、疑問に思ったことをオーウェン様になげかける。
「このまま私が薬を作れなければ、石化病で命を落としてしまうんですよ? 普通なら、不安に思ってもおかしくないと思うんです」
「言われてみればそうだな。そんなことは思ったことがないから、言われるまで気づかなかったよ」
「ど、どうしてですか?」
「エリンなら、必ず薬を完成させられると信じていたからだ」
オーウェン様の言葉に、ハッとしながら振り返ると、そこには一切の曇りがない目で、私のことを見つめるオーウェン様の姿があった。
……愛する人に、心の底から信用してもらえることが、こんなに嬉しいことだなんて思ってなかった。嬉しくて涙が零れると同時に、オーウェン様に信じてもらえてるなら、なんでも出来てしまいそうな、不思議な気持ちになれたわ。
だけど……そんな私の気持ちを嘲笑うかのように、オーウェン様はその場で膝から崩れ落ちてしまった。
「お、オーウェン様!?」
「くっ……」
「酷い熱……! やっぱり私がやりますから、休んでください! そこに、私が使っていたベッドがありますから!」
思った以上に、オーウェン様の石化病は進行しているんだ。それも無理はない。私はすぐに自覚が出来て薬を飲めたから、それほど重症化はしていないけど、オーウェン様の場合は、発症した後もずっと隠していたんだもの。
現に、オーウェン様は表情を歪ませながら、体をかきむしっている。そのせいで、服の裾からは、ボロボロになった肌が、ポロポロと落ちている。
「これくらい、幼い頃に父と母にしごかれていた時と比べれば、可愛いものさ……すぐに火をつけるから、もうちょっと待ってて……」
「……もういいです! もうこれ以上、オーウェン様が苦しむ姿は見たくない! お願いですから、ゆっくり休んでください……!」
オーウェン様を支えようと体に触れると、熱が出ているはずの私ですら、高熱が出ているんだとわかるくらい、体が熱くなっていた。
このままでは、石化以前に高熱にやられてしまうわ。早く休ませないと……!
「……エリンの気持ちは……嬉しい。だが……つらいとわかっていても、男として……エリンの恋人として、エリンを支えられない方が、石化病よりも何千倍もつらい!」
あまりにも頼もしいオーウェン様に感動すら覚えていると、残りの力を振り絞って、かまどに火をつけてくれた。
「本当に、ありがとうございます……全てが終わったら、必ずお礼をさせてください……!」
「そんなかしこまる必要は無いさ。だが……そうだな、一つお願いをするなら……エリンと添い遂げたい」
「えっ?」
「全てが終わったら、結婚しよう」
オーウェン様の口から出た、突然のプロポーズ。それは私に驚きを与えたけど、同時に未来への明るい希望への道しるべにもなった。
だから……!
「っ……! はい、よろこんで……!」
私はオーウェン様の熱くなった両手を包み込むように握ると、大きく頷いてから……そのままキスをした。
私には、こんなに強くて頼りになる人がいるんだ。私は一人じゃない! 一人じゃないのなら……必ずできる! さあ、再開するわよ! 今度こそ、皆を助ける薬を作らないと!
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