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第七十五話 薬師の役目
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「…………」
重たい瞼を開けると、そこは見慣れた天井があった。
頭がボーっとしているが、とても嫌な感じだけは鮮明に感じられる。それに、体が異様に重い。
「エリシア、目が覚めたんだな!」
「サイラス君……? 私……」
「俺が応接室に行ったら、ちょうど倒れるところだったんだ。それで、ここに運んできたんだ」
そうだったんだ……サイラス君には、また迷惑をかけちゃったわね……。
「事情は彼から全て聞いた。一人で抱え込ませて、本当にすまなかった」
「どうしてサイラス君が謝るの? あなたは……何も悪くないわ」
悪いのは、全て私。私が余計なことをしたせいで、誰も救われない結果になってしまったのだから……。
「エリシアがどうしてそんなに落ち込んでいるのかの見当もついている。今回のことで、自分を責める必要は無い」
「でも……私のせいで、マーク君を余計に苦しませたのよ? 私が余計なことをしたせいで……苦しむ人を助けたいって思ってやったことが、逆に……苦しませて……」
言葉が詰まる一方で、涙だけはポロポロと流れていく。でも、その涙を拭う気力すら沸いてこない。
「ねえサイラス君……私のしていたことって、間違っていたのかな……? 人を助けても、なんの意味もないんじゃないかな……?」
「それは違うな。俺達がしていることは、とても意味のあることだ」
サイラス君は、私の涙を優しく拭ってから、そっと私の頭を撫で始めた。
「俺達薬師は、本当なら死ぬ定めにあった人達を助け、なかったはずの先の人生と、選択を与える存在なんだ」
「人生と、選択……?」
「そうだ。病や怪我で死ぬはずだった人の中には、生きたい人がたくさんいる。これが先の人生を与える役目だ。実際に、俺達はギルドの皆と力を合わせて、多くの人を助けてきただろう?」
サイラス君の問いに、こくんっと小さく頷いて見せる。
「そして、今回みたいに自ら命を断とうとする人もいる。でも、それは一時の感情から取ってしまった行動かもしれない……それでも死んでしまえば、取り返しがつかない。後悔しても遅い。そんな人達を助け、もう一度選択の機会を与えるのも、俺達の役目なんじゃないかな?」
「……選択……」
「確かに今回は、胸が痛くなる結末だった。でも、彼がやり直すための選択と時間を与えられた……そう考えれば、自分達のしていることは無意味じゃないって思えないか?」
確かに今回は、結果的にマーク君の望まないことをしてしまったが、サイラス君の言う通り、助かって気持ちが変わる人もいるかもしれない……それなら、私のしていることにも意味が出るのかな?
「ごめんな、上手くまとめて話せなくて」
「ううん、大丈夫。サイラス君の言いたいことは、伝わったから。すぐには立ち直れないかもしれないけど……私、もう一度立ち上がって頑張ってみる」
いつになったら、同じ様に思えるようになるかはわからない。明日かもしれないし、一ヶ月後かもしれない。
それでも私は、前を向いて歩いて行こうと思えるようになった。これも、全部サイラス君が私を励ましてくれたおかげだわ。
****
あれから時が経ち、今日は国王様のお誕生日を祝したパーティーが開かれる日が訪れた。
私はまだ完璧とは言えないけど、それなりに立ち直ることが出来て、仕事にも復帰できた。たまにマーク君の悲痛な顔が脳裏に浮かぶことはあるけど、とりあえずなんとかなっているわ。
「はぁ、パーティーなんかに参加したくない……」
「ワガママは駄目よ、サイラス君」
「そ、そそ、その通りだぞ馬鹿者め!」
ギルド長室に用があって来た私は、いつものようにサイラス君に注意しているが、同じ様にやってきたレージュ様は、明らかに緊張している。
頼んでもいないのに、自分からお茶の準備をしたのはいいけれど、カップを落としてしまったり、茶葉を何故か何種類も混ぜてしまったり……今もカップを持つ手は震えているし、完全に瞳孔が開いている。
「レージュ様、大丈夫ですよ。ミラが一緒に行動してくれますから、あの子の言う通りにすれば問題ありません」
「い、いえ……それがむしろ問題と言いますか……僕の情けない行動で、彼女に恥をかかせるのが申し訳なくて……」
自分のことじゃなくて、ミラの心配をするあたり、とてもレージュ様らしい。こういう優しいところに、ミラは惚れたのね。
「ミラはそんなことは気にしませんよ。だから、堂々と胸を張ればいいと思いますよ」
「そうなのでしょうか……? はぁ、気が重い……とりあえず、戻って仕事を片付けてきますね」
結局終始暗いまま、レージュ様はギルド長を去っていった。
どうやら、私には人を励ます力はあまりないみたい……サイラス君みたいに、上手に励ませられれば良かったのに。
「なに、あいつなら大丈夫さ。ずっと付き合いがある俺が言うんだから、間違いない」
「そうね。さあ、私達も仕事を片付けて、パーティーに備えないと」
「やだなぁ……そうだ! 仕事が溜まり過ぎていけないって言えば、何とか逃げられるんじゃ!?」
「サイラス君??」
「嘘です。ごめんなさい、もう変なことは言いません」
「わかってくれて嬉しいわ」
少し前の私だったら、このようないつものやり取りすら出来なかったけど、今ではだいぶ出来るようになってきたわね。
って、それよりも早く仕事をしちゃわないとね。人に言っておいて自分の仕事が終わらなかったら、笑い話にもならないもの。
重たい瞼を開けると、そこは見慣れた天井があった。
頭がボーっとしているが、とても嫌な感じだけは鮮明に感じられる。それに、体が異様に重い。
「エリシア、目が覚めたんだな!」
「サイラス君……? 私……」
「俺が応接室に行ったら、ちょうど倒れるところだったんだ。それで、ここに運んできたんだ」
そうだったんだ……サイラス君には、また迷惑をかけちゃったわね……。
「事情は彼から全て聞いた。一人で抱え込ませて、本当にすまなかった」
「どうしてサイラス君が謝るの? あなたは……何も悪くないわ」
悪いのは、全て私。私が余計なことをしたせいで、誰も救われない結果になってしまったのだから……。
「エリシアがどうしてそんなに落ち込んでいるのかの見当もついている。今回のことで、自分を責める必要は無い」
「でも……私のせいで、マーク君を余計に苦しませたのよ? 私が余計なことをしたせいで……苦しむ人を助けたいって思ってやったことが、逆に……苦しませて……」
言葉が詰まる一方で、涙だけはポロポロと流れていく。でも、その涙を拭う気力すら沸いてこない。
「ねえサイラス君……私のしていたことって、間違っていたのかな……? 人を助けても、なんの意味もないんじゃないかな……?」
「それは違うな。俺達がしていることは、とても意味のあることだ」
サイラス君は、私の涙を優しく拭ってから、そっと私の頭を撫で始めた。
「俺達薬師は、本当なら死ぬ定めにあった人達を助け、なかったはずの先の人生と、選択を与える存在なんだ」
「人生と、選択……?」
「そうだ。病や怪我で死ぬはずだった人の中には、生きたい人がたくさんいる。これが先の人生を与える役目だ。実際に、俺達はギルドの皆と力を合わせて、多くの人を助けてきただろう?」
サイラス君の問いに、こくんっと小さく頷いて見せる。
「そして、今回みたいに自ら命を断とうとする人もいる。でも、それは一時の感情から取ってしまった行動かもしれない……それでも死んでしまえば、取り返しがつかない。後悔しても遅い。そんな人達を助け、もう一度選択の機会を与えるのも、俺達の役目なんじゃないかな?」
「……選択……」
「確かに今回は、胸が痛くなる結末だった。でも、彼がやり直すための選択と時間を与えられた……そう考えれば、自分達のしていることは無意味じゃないって思えないか?」
確かに今回は、結果的にマーク君の望まないことをしてしまったが、サイラス君の言う通り、助かって気持ちが変わる人もいるかもしれない……それなら、私のしていることにも意味が出るのかな?
「ごめんな、上手くまとめて話せなくて」
「ううん、大丈夫。サイラス君の言いたいことは、伝わったから。すぐには立ち直れないかもしれないけど……私、もう一度立ち上がって頑張ってみる」
いつになったら、同じ様に思えるようになるかはわからない。明日かもしれないし、一ヶ月後かもしれない。
それでも私は、前を向いて歩いて行こうと思えるようになった。これも、全部サイラス君が私を励ましてくれたおかげだわ。
****
あれから時が経ち、今日は国王様のお誕生日を祝したパーティーが開かれる日が訪れた。
私はまだ完璧とは言えないけど、それなりに立ち直ることが出来て、仕事にも復帰できた。たまにマーク君の悲痛な顔が脳裏に浮かぶことはあるけど、とりあえずなんとかなっているわ。
「はぁ、パーティーなんかに参加したくない……」
「ワガママは駄目よ、サイラス君」
「そ、そそ、その通りだぞ馬鹿者め!」
ギルド長室に用があって来た私は、いつものようにサイラス君に注意しているが、同じ様にやってきたレージュ様は、明らかに緊張している。
頼んでもいないのに、自分からお茶の準備をしたのはいいけれど、カップを落としてしまったり、茶葉を何故か何種類も混ぜてしまったり……今もカップを持つ手は震えているし、完全に瞳孔が開いている。
「レージュ様、大丈夫ですよ。ミラが一緒に行動してくれますから、あの子の言う通りにすれば問題ありません」
「い、いえ……それがむしろ問題と言いますか……僕の情けない行動で、彼女に恥をかかせるのが申し訳なくて……」
自分のことじゃなくて、ミラの心配をするあたり、とてもレージュ様らしい。こういう優しいところに、ミラは惚れたのね。
「ミラはそんなことは気にしませんよ。だから、堂々と胸を張ればいいと思いますよ」
「そうなのでしょうか……? はぁ、気が重い……とりあえず、戻って仕事を片付けてきますね」
結局終始暗いまま、レージュ様はギルド長を去っていった。
どうやら、私には人を励ます力はあまりないみたい……サイラス君みたいに、上手に励ませられれば良かったのに。
「なに、あいつなら大丈夫さ。ずっと付き合いがある俺が言うんだから、間違いない」
「そうね。さあ、私達も仕事を片付けて、パーティーに備えないと」
「やだなぁ……そうだ! 仕事が溜まり過ぎていけないって言えば、何とか逃げられるんじゃ!?」
「サイラス君??」
「嘘です。ごめんなさい、もう変なことは言いません」
「わかってくれて嬉しいわ」
少し前の私だったら、このようないつものやり取りすら出来なかったけど、今ではだいぶ出来るようになってきたわね。
って、それよりも早く仕事をしちゃわないとね。人に言っておいて自分の仕事が終わらなかったら、笑い話にもならないもの。
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