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第七十四話 幼い復讐
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■サイラス視点■
突然飛び出したエリシアを追って応接室にやってくると、何故かエリシアが膝から崩れ落ちるところだった。
このままでは、床に体を打ち付けてしまう。一瞬でそう思った俺は、咄嗟にエリシアを抱きしめることで、最悪の展開になることを防いだ。
「一体エリシアに何をした!?」
「わ、私はなにも……!」
「そんなの信じられるか! 誰か、この男が逃げないように見張っていてくれ! 俺はエリシアが無事か確認する!」
「か、かしこまりました!」
近くにいた使用人達に彼のことを任せてから、俺はエリシアをお姫様抱っこをして部屋に連れ帰り、怪我がないかの確認をする。
外相は見当たらないし、何か危ない物を飲まされた感じもしない。本当に、ただ意識を失っているだけのようだ。
とりあえず、エリシアが無事で安心だな……どうしてこんなことになったのか、原因であろう彼に聞いてみないといけない。
「俺のエリシアをこんな目に合わせて……」
応接室に向かう途中、愛するエリシアの元気を無くさせた原因と思われる彼に対して、強い怒りが湧いてきたが、ギルドの長として、クラヴェル家の人間として、これ以上感情的になるのは良くないと言い聞かせ、落ち着きを取り戻した。
応接室に向かうと、例の男性は逃げる素振りを一切見せず、俺に深々と頭を下げている。
「先程は取り乱して失礼しました。あなたは?」
「私は、モーヴェズ家に仕える、しがない老人です。あなた様のようなお方に、名乗るような人間ではございません」
「…………」
はっきり言ってしまうと、この男を信用は出来ないが……とりあえず話を聞いてみても遅くはないだろう。
「このタイミングでお越しになられたのだから、つい最近エリシアに起こったことについて、何かご存じなのでしょう?」
「はい。全ては我が主の身勝手な思想によって起こった悲劇なのです」
「発端はさほど重要ではありません。一体何があったのか、端的に話してください」
「かしこまりました」
彼は淡々と、わかりやすくエリシアの身に起こったことを、全て話してくれた。
「なるほど……モーヴェズ家のご子息を助けるために、エリシアを誘拐して治療をさせたと」
「仰る通りでございます」
とりあえず、事情は理解した。まさか、幼い子供が自ら毒を飲んで自殺を図るだなんてな……助けた子供に責められたら、正義感の強いエリシアなら、酷く落ち込むのも無理はない。
相談すれば、少しは楽になったかもしれないが、それも封じられていたエリシアの心境は、本当につらいものだっただろう……。
いや、違う。過去形じゃなくて、今もエリシアはつらい思いをしているに違いない。
「失礼ですが、どうしてそれをわざわざエリシアに伝えに来たのですか? お言葉ですが、あなたのしたことは、エリシアの傷口を深く抉り、塩をふんだんに塗りたくるような行為です。事と次第によっては、俺はあなたを許しませんよ」
「その点については、本当に申し訳ございません。しかし、主様はエリシア様を脅されておりました。いくら口外をしないと約束をしてくださっても、いつか口封じにされる恐怖を抱いて生きていかなければならない……我が家の問題で、エリシア様にそのような十字架を背負ってもらいたくありません」
言いたいことは理解できるが……難しいところだな。どうするのが正解かは、俺にもわからない。
「それで、あなたはわざわざモーヴェズ卿の目を盗んで、知らせに来てくれたのですか?」
「そういうわけではございません。前回の自殺の際に、坊ちゃまの遺言で、自分が死んだら虐待の証拠を持って、騎士団に告発してほしいと、お願いをされたのです」
「虐待?」
「はい。主様は、自分の跡取りとなる坊ちゃまに対して、とても厳しいしつけをされていました。それこそ、ほんの少しでも失敗すれば、激しい体罰を受けてまして……」
なるほど、それで追い詰められて自殺をしようと……自分の子供に対して、なんて酷いことをするのか。俺には全く理解できない。
「それだけなら、まだよかったのですが……坊ちゃまの唯一の友人だった野良猫がおりまして。それを見つけた主様が、その野良猫を処分して……変わり果てた姿を、坊ちゃまに見せつけたのです。それも、罰と称して坊ちゃまを鎖に繋ぎ、その前に野良猫を置いたのです」
……むごすぎる。本当に人間のすることなのか? 顔も知らない子供のこととはいえ、心が苦しくなってきた。
「そうして、坊ちゃまの心は壊れてしまいました。もう楽になりたい……その前に、自分を苦しめた主様に復讐をしたいと思うようになりました」
「その復讐が、告発ということですか?」
「半分はその通りでございます。もう半分は、自分が死ぬことで後継者を奪おうと考えておりました」
「後継者を? 極論ですが、新しい子供を設ける可能性もあるでしょう?」
「いえ、奥様は既にお亡くなりになられておりますし、主様は病で子が残せない体なのです。それに加えて、どうしても自分の血が入った子供を後次にさせたかったようでして……」
子供を作れないのは気の毒ではあるが、だからといって子供を虐待していい理由にはならない。なんとも腹立たしく、そしてやるせない気持ちにさせられる。
「告発をしたことで、有路様のしてきた非道なことは明るみになりました。今は騎士団に身柄を拘束されてしまいましたが、このままいけば残虐な人間というレッテルを張られ、社交界で軽蔑されるでしょう。後継者も残せない主様とモーヴェズ家は、衰退の一途を辿るでしょう」
当然の結果だな。一人の尊い命に、二度も自殺に追い込むような人間に、慈悲など必要ない。
「私から話せることは以上です。この度は主様の身勝手によってエリシア様に多大なご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした」
「……事情は理解しました。あなたも色々想うことがあるのでしょうが……エリシアのことを考えてくださるのなら、もう彼女の前に現れないでください」
「かしこまりました。では、私は失礼します」
彼は屋敷を出ていく際、もう一度心の底からの謝罪をしてから、屋敷を去っていった。
「なんで死なせてくれなかったんだ……か。助けてそんなことを言われたら、俺でもへこむだろうな……早くエリシアに元気になってもらうために、しっかりと話を聞かなくちゃな」
俺は、彼の姿が見えなくなったのを確認してから、急いでエリシアの部屋に向かって走り出した――
突然飛び出したエリシアを追って応接室にやってくると、何故かエリシアが膝から崩れ落ちるところだった。
このままでは、床に体を打ち付けてしまう。一瞬でそう思った俺は、咄嗟にエリシアを抱きしめることで、最悪の展開になることを防いだ。
「一体エリシアに何をした!?」
「わ、私はなにも……!」
「そんなの信じられるか! 誰か、この男が逃げないように見張っていてくれ! 俺はエリシアが無事か確認する!」
「か、かしこまりました!」
近くにいた使用人達に彼のことを任せてから、俺はエリシアをお姫様抱っこをして部屋に連れ帰り、怪我がないかの確認をする。
外相は見当たらないし、何か危ない物を飲まされた感じもしない。本当に、ただ意識を失っているだけのようだ。
とりあえず、エリシアが無事で安心だな……どうしてこんなことになったのか、原因であろう彼に聞いてみないといけない。
「俺のエリシアをこんな目に合わせて……」
応接室に向かう途中、愛するエリシアの元気を無くさせた原因と思われる彼に対して、強い怒りが湧いてきたが、ギルドの長として、クラヴェル家の人間として、これ以上感情的になるのは良くないと言い聞かせ、落ち着きを取り戻した。
応接室に向かうと、例の男性は逃げる素振りを一切見せず、俺に深々と頭を下げている。
「先程は取り乱して失礼しました。あなたは?」
「私は、モーヴェズ家に仕える、しがない老人です。あなた様のようなお方に、名乗るような人間ではございません」
「…………」
はっきり言ってしまうと、この男を信用は出来ないが……とりあえず話を聞いてみても遅くはないだろう。
「このタイミングでお越しになられたのだから、つい最近エリシアに起こったことについて、何かご存じなのでしょう?」
「はい。全ては我が主の身勝手な思想によって起こった悲劇なのです」
「発端はさほど重要ではありません。一体何があったのか、端的に話してください」
「かしこまりました」
彼は淡々と、わかりやすくエリシアの身に起こったことを、全て話してくれた。
「なるほど……モーヴェズ家のご子息を助けるために、エリシアを誘拐して治療をさせたと」
「仰る通りでございます」
とりあえず、事情は理解した。まさか、幼い子供が自ら毒を飲んで自殺を図るだなんてな……助けた子供に責められたら、正義感の強いエリシアなら、酷く落ち込むのも無理はない。
相談すれば、少しは楽になったかもしれないが、それも封じられていたエリシアの心境は、本当につらいものだっただろう……。
いや、違う。過去形じゃなくて、今もエリシアはつらい思いをしているに違いない。
「失礼ですが、どうしてそれをわざわざエリシアに伝えに来たのですか? お言葉ですが、あなたのしたことは、エリシアの傷口を深く抉り、塩をふんだんに塗りたくるような行為です。事と次第によっては、俺はあなたを許しませんよ」
「その点については、本当に申し訳ございません。しかし、主様はエリシア様を脅されておりました。いくら口外をしないと約束をしてくださっても、いつか口封じにされる恐怖を抱いて生きていかなければならない……我が家の問題で、エリシア様にそのような十字架を背負ってもらいたくありません」
言いたいことは理解できるが……難しいところだな。どうするのが正解かは、俺にもわからない。
「それで、あなたはわざわざモーヴェズ卿の目を盗んで、知らせに来てくれたのですか?」
「そういうわけではございません。前回の自殺の際に、坊ちゃまの遺言で、自分が死んだら虐待の証拠を持って、騎士団に告発してほしいと、お願いをされたのです」
「虐待?」
「はい。主様は、自分の跡取りとなる坊ちゃまに対して、とても厳しいしつけをされていました。それこそ、ほんの少しでも失敗すれば、激しい体罰を受けてまして……」
なるほど、それで追い詰められて自殺をしようと……自分の子供に対して、なんて酷いことをするのか。俺には全く理解できない。
「それだけなら、まだよかったのですが……坊ちゃまの唯一の友人だった野良猫がおりまして。それを見つけた主様が、その野良猫を処分して……変わり果てた姿を、坊ちゃまに見せつけたのです。それも、罰と称して坊ちゃまを鎖に繋ぎ、その前に野良猫を置いたのです」
……むごすぎる。本当に人間のすることなのか? 顔も知らない子供のこととはいえ、心が苦しくなってきた。
「そうして、坊ちゃまの心は壊れてしまいました。もう楽になりたい……その前に、自分を苦しめた主様に復讐をしたいと思うようになりました」
「その復讐が、告発ということですか?」
「半分はその通りでございます。もう半分は、自分が死ぬことで後継者を奪おうと考えておりました」
「後継者を? 極論ですが、新しい子供を設ける可能性もあるでしょう?」
「いえ、奥様は既にお亡くなりになられておりますし、主様は病で子が残せない体なのです。それに加えて、どうしても自分の血が入った子供を後次にさせたかったようでして……」
子供を作れないのは気の毒ではあるが、だからといって子供を虐待していい理由にはならない。なんとも腹立たしく、そしてやるせない気持ちにさせられる。
「告発をしたことで、有路様のしてきた非道なことは明るみになりました。今は騎士団に身柄を拘束されてしまいましたが、このままいけば残虐な人間というレッテルを張られ、社交界で軽蔑されるでしょう。後継者も残せない主様とモーヴェズ家は、衰退の一途を辿るでしょう」
当然の結果だな。一人の尊い命に、二度も自殺に追い込むような人間に、慈悲など必要ない。
「私から話せることは以上です。この度は主様の身勝手によってエリシア様に多大なご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした」
「……事情は理解しました。あなたも色々想うことがあるのでしょうが……エリシアのことを考えてくださるのなら、もう彼女の前に現れないでください」
「かしこまりました。では、私は失礼します」
彼は屋敷を出ていく際、もう一度心の底からの謝罪をしてから、屋敷を去っていった。
「なんで死なせてくれなかったんだ……か。助けてそんなことを言われたら、俺でもへこむだろうな……早くエリシアに元気になってもらうために、しっかりと話を聞かなくちゃな」
俺は、彼の姿が見えなくなったのを確認してから、急いでエリシアの部屋に向かって走り出した――
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