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第三十五話 愛する人へのお土産
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「そんなの、一つしかないよ! ほら、こっちこっち!」
「ちょっと、そんな引っ張ったら、転んじゃうわよ」
自分の時よりも興奮気味のミラに連れていかれた場所は、綺麗なお花屋さんだった。
「なるほど、花束をプレゼントするのね。とっても素敵なアイディアだわ」
「でしょでしょ! お花には色々な花言葉があるから、それでサイラス様に愛と感謝を伝えようよ!」
あ、愛って……改めて言われると、恥ずかしくて顔から火が出そう。
「でも……私、お花って薬で使うための知識しか無いの」
「大丈夫大丈夫! あたし、結構詳しいから! だから、あたしに任せて!」
とても頼もしいミラと一緒に、お花屋さんの中に入ると、お花の独特な甘い香りが出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。何をお求めですか?」
「姉が恋人に花束を贈りたいのですけど、バラとかすみ草ってございますか?」
「ええ、ございますよ。少々お待ちください」
いつも私やお父様と話す時とは違い、気品のある話し方で店員さんと話すミラの姿は、私なんかよりも、しっかり貴族をしているって印象を受ける。
「えっと、バラは赤いのを十一本、青を一本入れてください」
「かしこまりました。すぐに準備いたしますので、少々お待ちください」
すでにミラの中では、花の種類や本数が決まっていたのね。でも、どうしてその種類と本数なのかしら?
「ねえミラ。さすがの私でも、バラの花言葉はわかるのだけど……どうしてかすみ草を入れたの? あと、バラの色とか本数にも意味があるの?」
「もちろんあるよ!」
ミラは、ニヤリと笑ってから、今の注文に込められた花言葉を私に耳打ちしてもらったのだけど……過激な内容すぎて、一瞬意識が飛びかけたわ。
「どう、素敵でしょ?」
「す、素敵だけど! 私なんかに、そんな素敵なプレゼントが似合うとは思えなくて……それに、そんな花言葉……!」
「似合うに決まってるよ! それに、サイラス様も絶対喜んでくれる!」
「……そう、かしら……?」
「そうだよ! それに、今教えた花言葉の意味、全部お姉様の気持ちでしょう?」
「……ええ」
少し前の私だったら、恥ずかしさの方が勝ってしまい、そんなわけないでしょって言っているところだけど、恋心を自覚した今だと、なにも反論が出来ない。
……ああもう、なんだか恥ずかしさに耐えきれなくなってきたわ! この空気を変えないと!
「そ、そうだわ。今、一緒に働いている人達の何人かが、調子を崩しているの。だから、お見舞いの花を送りたいのだけど、なにがいいかしら?」
……実は、もう何日も経っているのに、まだみんなの調子が戻らない。だから、仮眠室を一時的な病室代わりにしているの。
「それなら、ガーベラとかが良いんじゃないかな? 明るくて可愛い花だし、花言葉も希望だから、喜ばれると思う!」
「わかったわ。それじゃあ、それもいただいてきましょう」
思わぬところで、お見舞いの品を手に入れると、お花屋さんを後にして、馬車まで戻っていった。
「あれ、お姉様? 乗らないの?」
「ええ。歩いてギルドに帰るわ。そのほうが早く着くからね」
「そんな~寂しいよ~!」
「もう、子供みたいなこと言わないの。また一緒にお出かけしてあげるから」
体が成長したり、よその人と話す時は大人っぽくなったけど、私の前ではまだまだ子供なのよね。
「それじゃあ、またね。お父様によろしく言っておいて。それと、今日は本当にありがとう」
「あたしこそ、ありがと~!」
馬車が出発してから間もなく、ミラはキャビンの窓から体を出し、こちらに向かって腕をブンブンと振り回していた。
「それじゃあ、またね~! あたし、ずっと応援してるから~!」
「ミラ……ありがとう~!」
会おうと思えば、いつでも会いに行ける距離だから、深く考える必要は無いのかもしれないけど……やっぱり別れは寂しい。
「寂しがってても仕方がないわね。さあ、早く帰ってこれを渡さないと!」
急いでギルドに帰ってきた私は、持ち前の体力のおかげで、一切息切れをすることはなかった。
「……あら、みんな眠っているのね」
静かに仮眠室に入ってみると、レージュ様の姿はなく、他の人達は気持ちよさそうに眠っていた。
そんな彼らのベッドの近くにある机に、買ってきた花を花瓶に生けて置いた。
レージュ様、どこに行ったのかしら……あっ。もしかしたら、あそこかもしれないわね。
「……失礼します。エリシアです」
「はーい、どうぞー!」
サイラス様の分と、レージュ様の分を持ってギルド長室に行くと、そこには私の想定通り、レージュ様の姿があった。
「レージュ様、もう起きて大丈夫なのですか?」
「ええ、なんとか。明日から現場に戻る予定です」
「そうだったのですね。これ、お見舞いなのですが……」
「これはこれは、ありがとうございます。とても綺麗ですね。質素な我が家が明るくなりそうです。早速帰って生けてあげなければ。では、僕はこれで」
私が引き止める間もなく、レージュ様は部屋を出て行ってしまった。
……もしかして、邪魔をしちゃったかしら……もしそうなら、申し訳ないことをしてしまった。
「エリシア、今日はどうしたんだ? 確か、休みだから妹さんに会いに行くって言ってなかったか?」
「ええ、その帰りに寄ったの。レージュ様達にお見舞いと……これを、あなたに」
「え、俺に?」
「ひ、日頃のお礼みたいなものよ」
キョトンとしているサイラス様に、例の花束を手渡す。
こういう時に、素直に私の気持ちだって言えばいいものを、恥ずかしくてその言葉が出てこない自分が、本当に情けない。
……なんてことを呑気に考えていたら、サイラス様は花束を持ったまま、滝のような涙を流していた。
「えっ、どうしたの!? もしかして、気に入らなかった!?」
「ちがっ……エリシアが、俺のために……俺のために、こんな素敵なプレゼントをしてくれたって思ったら、嬉しくてさぁ……!」
泣きじゃくるサイラス様を見て、心の底からプレゼントをあげて良かったと思うと同時に……やっぱりこの人のことが大好きだなと、強く思った。
こういう時って、やっぱり告白をするべきなのかしら? でも、万が一にも断られて、この関係が崩れてしまったら?
さすがにそんなことは無いとは思いたいけど、可能性はゼロではない。そう考えると……言い出せなかった。
「ちょっと、そんな引っ張ったら、転んじゃうわよ」
自分の時よりも興奮気味のミラに連れていかれた場所は、綺麗なお花屋さんだった。
「なるほど、花束をプレゼントするのね。とっても素敵なアイディアだわ」
「でしょでしょ! お花には色々な花言葉があるから、それでサイラス様に愛と感謝を伝えようよ!」
あ、愛って……改めて言われると、恥ずかしくて顔から火が出そう。
「でも……私、お花って薬で使うための知識しか無いの」
「大丈夫大丈夫! あたし、結構詳しいから! だから、あたしに任せて!」
とても頼もしいミラと一緒に、お花屋さんの中に入ると、お花の独特な甘い香りが出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。何をお求めですか?」
「姉が恋人に花束を贈りたいのですけど、バラとかすみ草ってございますか?」
「ええ、ございますよ。少々お待ちください」
いつも私やお父様と話す時とは違い、気品のある話し方で店員さんと話すミラの姿は、私なんかよりも、しっかり貴族をしているって印象を受ける。
「えっと、バラは赤いのを十一本、青を一本入れてください」
「かしこまりました。すぐに準備いたしますので、少々お待ちください」
すでにミラの中では、花の種類や本数が決まっていたのね。でも、どうしてその種類と本数なのかしら?
「ねえミラ。さすがの私でも、バラの花言葉はわかるのだけど……どうしてかすみ草を入れたの? あと、バラの色とか本数にも意味があるの?」
「もちろんあるよ!」
ミラは、ニヤリと笑ってから、今の注文に込められた花言葉を私に耳打ちしてもらったのだけど……過激な内容すぎて、一瞬意識が飛びかけたわ。
「どう、素敵でしょ?」
「す、素敵だけど! 私なんかに、そんな素敵なプレゼントが似合うとは思えなくて……それに、そんな花言葉……!」
「似合うに決まってるよ! それに、サイラス様も絶対喜んでくれる!」
「……そう、かしら……?」
「そうだよ! それに、今教えた花言葉の意味、全部お姉様の気持ちでしょう?」
「……ええ」
少し前の私だったら、恥ずかしさの方が勝ってしまい、そんなわけないでしょって言っているところだけど、恋心を自覚した今だと、なにも反論が出来ない。
……ああもう、なんだか恥ずかしさに耐えきれなくなってきたわ! この空気を変えないと!
「そ、そうだわ。今、一緒に働いている人達の何人かが、調子を崩しているの。だから、お見舞いの花を送りたいのだけど、なにがいいかしら?」
……実は、もう何日も経っているのに、まだみんなの調子が戻らない。だから、仮眠室を一時的な病室代わりにしているの。
「それなら、ガーベラとかが良いんじゃないかな? 明るくて可愛い花だし、花言葉も希望だから、喜ばれると思う!」
「わかったわ。それじゃあ、それもいただいてきましょう」
思わぬところで、お見舞いの品を手に入れると、お花屋さんを後にして、馬車まで戻っていった。
「あれ、お姉様? 乗らないの?」
「ええ。歩いてギルドに帰るわ。そのほうが早く着くからね」
「そんな~寂しいよ~!」
「もう、子供みたいなこと言わないの。また一緒にお出かけしてあげるから」
体が成長したり、よその人と話す時は大人っぽくなったけど、私の前ではまだまだ子供なのよね。
「それじゃあ、またね。お父様によろしく言っておいて。それと、今日は本当にありがとう」
「あたしこそ、ありがと~!」
馬車が出発してから間もなく、ミラはキャビンの窓から体を出し、こちらに向かって腕をブンブンと振り回していた。
「それじゃあ、またね~! あたし、ずっと応援してるから~!」
「ミラ……ありがとう~!」
会おうと思えば、いつでも会いに行ける距離だから、深く考える必要は無いのかもしれないけど……やっぱり別れは寂しい。
「寂しがってても仕方がないわね。さあ、早く帰ってこれを渡さないと!」
急いでギルドに帰ってきた私は、持ち前の体力のおかげで、一切息切れをすることはなかった。
「……あら、みんな眠っているのね」
静かに仮眠室に入ってみると、レージュ様の姿はなく、他の人達は気持ちよさそうに眠っていた。
そんな彼らのベッドの近くにある机に、買ってきた花を花瓶に生けて置いた。
レージュ様、どこに行ったのかしら……あっ。もしかしたら、あそこかもしれないわね。
「……失礼します。エリシアです」
「はーい、どうぞー!」
サイラス様の分と、レージュ様の分を持ってギルド長室に行くと、そこには私の想定通り、レージュ様の姿があった。
「レージュ様、もう起きて大丈夫なのですか?」
「ええ、なんとか。明日から現場に戻る予定です」
「そうだったのですね。これ、お見舞いなのですが……」
「これはこれは、ありがとうございます。とても綺麗ですね。質素な我が家が明るくなりそうです。早速帰って生けてあげなければ。では、僕はこれで」
私が引き止める間もなく、レージュ様は部屋を出て行ってしまった。
……もしかして、邪魔をしちゃったかしら……もしそうなら、申し訳ないことをしてしまった。
「エリシア、今日はどうしたんだ? 確か、休みだから妹さんに会いに行くって言ってなかったか?」
「ええ、その帰りに寄ったの。レージュ様達にお見舞いと……これを、あなたに」
「え、俺に?」
「ひ、日頃のお礼みたいなものよ」
キョトンとしているサイラス様に、例の花束を手渡す。
こういう時に、素直に私の気持ちだって言えばいいものを、恥ずかしくてその言葉が出てこない自分が、本当に情けない。
……なんてことを呑気に考えていたら、サイラス様は花束を持ったまま、滝のような涙を流していた。
「えっ、どうしたの!? もしかして、気に入らなかった!?」
「ちがっ……エリシアが、俺のために……俺のために、こんな素敵なプレゼントをしてくれたって思ったら、嬉しくてさぁ……!」
泣きじゃくるサイラス様を見て、心の底からプレゼントをあげて良かったと思うと同時に……やっぱりこの人のことが大好きだなと、強く思った。
こういう時って、やっぱり告白をするべきなのかしら? でも、万が一にも断られて、この関係が崩れてしまったら?
さすがにそんなことは無いとは思いたいけど、可能性はゼロではない。そう考えると……言い出せなかった。
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