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第八話 新しい職場
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眼鏡の男性はピタリと私の前で止まると、まるで品定めをするかのように、私のことをじろじろと見始めた。
「あの、あまりジロジロ見ないでくれませんか?」
「これは失敬。新しい薬師が入ると聞いて、少しだけ興味が湧いてしまいました」
彼は眼鏡をくいっと上げてから、謝罪をした。
悪い人では無さそうで、少しだけ安心した。前の職場みたいな地獄は、もうこりごりよ。
「エリシアには、主に製薬班で仕事をしてもらうよ。余裕があったら、事務の方もお願いしたいんだけど、いいかな?」
「大丈夫よ。製薬も事務もやってたから」
「エリシア……最近バラデュール家のご子息と離婚をしたと噂の、あの?」
「ええ」
つい最近で、しかも社交界でもない場所なのに、話が出回っていたのね。あれだけの騒ぎを起こしたのだから、当然かもしれないけど。
「こんなところでお目にかかれるとは。此度の件では、大変おつらい思いをされたでしょう。心より、あなたのこれからが、平穏と光に満ちることを願っております」
「ありがとう……えっと……」
そういえば、まだこの人の名前を聞いていなかったわね……。
「失礼、僕はレージュと申します。ここでは製薬班の主任を務めております。出身は小さな港町、そこで薬屋をしていた父に憧れて薬師になり、縁があってこちらでお世話になってます」
「ご丁寧にありがとうございます、レージュ様。私はエリシア・バラデュール……じゃなかった。エリシア・チュレンヌと申します。よろしくお願いします」
「レージュ様だなんて。僕はただの平民ですので、気軽に呼んでください。話し方も、砕けた感じで大丈夫です。その方が楽でしょう」
私としては、様をつけて呼ぶのは日常だから、そこまで負担にはならないのよね。言葉遣いは砕けてる方が楽だけど。
「そういうわけにはまいりません。ここではあなたの方が上司なのですよ」
「……わかりました。では、あなたのお好きなようにどうぞ」
「俺にも丁寧な話し方でしてほしいんだけどなぁ、レージュ? 俺、一応ギルド長だぜ?」
「冗談は顔と机の書類だけにしてくれないか、サイラス」
「くぅ、酷すぎて泣けるぜ……」
な、なんだかサイラス様にだけは当たりが強いのね。でも、仲が悪いからというわけではなく、互いに信頼しているからこその軽口な感じがする。
私には、そんな友達はいないから、ちょっとだけ……妬けちゃうかも。
「さて、挨拶も済んだところで……久しぶりに、エリシアの実力を見せてくれないか?」
「えっ?」
「どれぐらい戦力になれるか、みんなにアピールするってことさ!」
なるほど、私がどれだけできる人かわかってもらえれば、一緒に仕事がやりやすいものね……よしっ。
「今受けている依頼はどれかしら?」
「新しいものだと、これですね」
レージュ様が見せてくれた依頼書に書かれた薬は、材料があれば簡単に作れる解熱剤だ。とりあえずこれを作って、実力を見てもらおう。
「よし、はじめましょう!」
私は必要な材料を倉庫から集め、薬草や鉱石といった素材を集め、必要に応じて下処理をしていく。
下処理が終わったら、薬草を煮だしたお湯に鉱石を砕いたものを入れて更に煮込んで……そこから鉱石を誤飲しないように、しっかりと回収してっと。これで液体の中に鉱石の成分が入ったわ。
あとは、これを瓶に入れてっと……はい、一本完成!
「簡単なものでよかったわ。って……あれ?」
初めての仕事を終わらせた後、見学していた人達はじっと私の方を見つめていた。
も、もしかして何か変なミスでもしちゃった? 配分は間違っていないはずだけど……。
「見たかレージュ! みんな! あの無駄の無い動きを! くぅ~! 惚れ惚れしちゃうぜ!」
「なぜお前が自慢げなのかは、置いとくとして……注目すべき点は、早さや正確さだけじゃない。あなたは、とても楽しそうに薬を作るのですね」
「楽しい……? そういうのはあまり……薬を作る時、この薬で元気になればいいなって考えながら作ってるから、楽しそうに見えるのかもしれないわ」
「ふむ……なるほど……こんな楽しそうに、慈悲の心を持って作るだなんて、素晴らしい心がけです」
なにかぶつぶつ言っていると思ったら、暖かい言葉を投げかけてもらえたわ。
仕事中に余計なことを考えるなって怒られるかもって、少しだけ思ってたから、予想外だわ。
「くぅぅぅ……! やっぱりエリシアは凄いなぁ! さすが俺の先生だ!」
「サイラス。ギルドの長たるもの、騒いで周りの迷惑になるようなことをするな。あと、さっきも言ったが、どうしてお前が自慢げなんだ」
「俺のエリシアだからさ!」
「ちょ、変なことを言わないで! もう……!」
表向きでは怒ってみせたけど、内心では嬉しく思っている自分が少しいるのが、自分のことなのに恥ずかしい。
「こほん……サイラス様、事務の方はどうですか?」
「事務の仕事場はこっちだよ」
サイラス様に連れられて隣の部屋に行くと、数人の若い事務員がせっせと書類と格闘していた。
ただ、その表情や動きに慣れていない感じがするというか……凄く必死にやっている感じがする。そこまで仕事が大変なのかしら?
「実は、師匠と同じくらい大ベテランだった事務の人が、最近退職したんだ。その人が、大体の仕事を片付けてくれていたんだけど……」
「いなくなった影響が出ているということね」
「そういうことだ。正直、製薬よりもこっちの方が何とかしないといけないと思ってるくらいだよ」
そういうことなら、私も力になれるわね。これでも前の職場にいる時は、事務仕事も他の職員より、たくさんこなしていたからね。
「サイラス様、すぐに私に滞ってる事務作業を全部回してちょうだい」
「全部だって!? 結構な量があるぞ!?」
「そうなの? とりあえず、確認だけでもしたいわ」
「わ、わかった。そこの空いてる席で待っててくれ」
言われた通りに座って待っていると、目の前の書類の山が置かれた。
とはいっても、私が前の職場にいた時に比べれば、かなり可愛いと思えるくらいだわ。さっさと片付けちゃいましょう!
「す、凄い……まるで、前のリーダーみたいな仕事の早さだ!」
テキパキと書類の山を確実に減らしていくと、作業を見学していた他の事務の人達から、感嘆の声が聞こえてきた。
「ふふん、凄いだろう! このエリシアは、あのマグナスのギルドを支えていた凄い人なんだ!」
先程と同じように、私じゃなくてサイラス様が自慢げに説明をする。
よほど私は凄いんだと伝えたいのかもしれないけど……恥ずかしいわ。
「自己紹介が遅れました。私はエリシア・チュレンヌと申します。本日から、こちらにお世話になることになりました。仕事をしながら、効率の良いやり方をお伝えしますから、一緒に頑張りましょう!」
キリの良い所で一旦作業を止めた私の呼びかけに対して、事務の人達は力強く頷いてくれた。
教えながら仕事をこなすのは大変だけど、この人達の事務仕事がバッチリになれば、私は製薬の方に集中できるし、ギルドが大きくなるのに貢献できる。やる価値は大いにあるだろう。
それに、やりがいもありそうだし……がぜんやる気が出てきたわ! 新しい仲間と一緒に沢山の人に薬を届けて、このギルドを大きくするわよ!
「あの、あまりジロジロ見ないでくれませんか?」
「これは失敬。新しい薬師が入ると聞いて、少しだけ興味が湧いてしまいました」
彼は眼鏡をくいっと上げてから、謝罪をした。
悪い人では無さそうで、少しだけ安心した。前の職場みたいな地獄は、もうこりごりよ。
「エリシアには、主に製薬班で仕事をしてもらうよ。余裕があったら、事務の方もお願いしたいんだけど、いいかな?」
「大丈夫よ。製薬も事務もやってたから」
「エリシア……最近バラデュール家のご子息と離婚をしたと噂の、あの?」
「ええ」
つい最近で、しかも社交界でもない場所なのに、話が出回っていたのね。あれだけの騒ぎを起こしたのだから、当然かもしれないけど。
「こんなところでお目にかかれるとは。此度の件では、大変おつらい思いをされたでしょう。心より、あなたのこれからが、平穏と光に満ちることを願っております」
「ありがとう……えっと……」
そういえば、まだこの人の名前を聞いていなかったわね……。
「失礼、僕はレージュと申します。ここでは製薬班の主任を務めております。出身は小さな港町、そこで薬屋をしていた父に憧れて薬師になり、縁があってこちらでお世話になってます」
「ご丁寧にありがとうございます、レージュ様。私はエリシア・バラデュール……じゃなかった。エリシア・チュレンヌと申します。よろしくお願いします」
「レージュ様だなんて。僕はただの平民ですので、気軽に呼んでください。話し方も、砕けた感じで大丈夫です。その方が楽でしょう」
私としては、様をつけて呼ぶのは日常だから、そこまで負担にはならないのよね。言葉遣いは砕けてる方が楽だけど。
「そういうわけにはまいりません。ここではあなたの方が上司なのですよ」
「……わかりました。では、あなたのお好きなようにどうぞ」
「俺にも丁寧な話し方でしてほしいんだけどなぁ、レージュ? 俺、一応ギルド長だぜ?」
「冗談は顔と机の書類だけにしてくれないか、サイラス」
「くぅ、酷すぎて泣けるぜ……」
な、なんだかサイラス様にだけは当たりが強いのね。でも、仲が悪いからというわけではなく、互いに信頼しているからこその軽口な感じがする。
私には、そんな友達はいないから、ちょっとだけ……妬けちゃうかも。
「さて、挨拶も済んだところで……久しぶりに、エリシアの実力を見せてくれないか?」
「えっ?」
「どれぐらい戦力になれるか、みんなにアピールするってことさ!」
なるほど、私がどれだけできる人かわかってもらえれば、一緒に仕事がやりやすいものね……よしっ。
「今受けている依頼はどれかしら?」
「新しいものだと、これですね」
レージュ様が見せてくれた依頼書に書かれた薬は、材料があれば簡単に作れる解熱剤だ。とりあえずこれを作って、実力を見てもらおう。
「よし、はじめましょう!」
私は必要な材料を倉庫から集め、薬草や鉱石といった素材を集め、必要に応じて下処理をしていく。
下処理が終わったら、薬草を煮だしたお湯に鉱石を砕いたものを入れて更に煮込んで……そこから鉱石を誤飲しないように、しっかりと回収してっと。これで液体の中に鉱石の成分が入ったわ。
あとは、これを瓶に入れてっと……はい、一本完成!
「簡単なものでよかったわ。って……あれ?」
初めての仕事を終わらせた後、見学していた人達はじっと私の方を見つめていた。
も、もしかして何か変なミスでもしちゃった? 配分は間違っていないはずだけど……。
「見たかレージュ! みんな! あの無駄の無い動きを! くぅ~! 惚れ惚れしちゃうぜ!」
「なぜお前が自慢げなのかは、置いとくとして……注目すべき点は、早さや正確さだけじゃない。あなたは、とても楽しそうに薬を作るのですね」
「楽しい……? そういうのはあまり……薬を作る時、この薬で元気になればいいなって考えながら作ってるから、楽しそうに見えるのかもしれないわ」
「ふむ……なるほど……こんな楽しそうに、慈悲の心を持って作るだなんて、素晴らしい心がけです」
なにかぶつぶつ言っていると思ったら、暖かい言葉を投げかけてもらえたわ。
仕事中に余計なことを考えるなって怒られるかもって、少しだけ思ってたから、予想外だわ。
「くぅぅぅ……! やっぱりエリシアは凄いなぁ! さすが俺の先生だ!」
「サイラス。ギルドの長たるもの、騒いで周りの迷惑になるようなことをするな。あと、さっきも言ったが、どうしてお前が自慢げなんだ」
「俺のエリシアだからさ!」
「ちょ、変なことを言わないで! もう……!」
表向きでは怒ってみせたけど、内心では嬉しく思っている自分が少しいるのが、自分のことなのに恥ずかしい。
「こほん……サイラス様、事務の方はどうですか?」
「事務の仕事場はこっちだよ」
サイラス様に連れられて隣の部屋に行くと、数人の若い事務員がせっせと書類と格闘していた。
ただ、その表情や動きに慣れていない感じがするというか……凄く必死にやっている感じがする。そこまで仕事が大変なのかしら?
「実は、師匠と同じくらい大ベテランだった事務の人が、最近退職したんだ。その人が、大体の仕事を片付けてくれていたんだけど……」
「いなくなった影響が出ているということね」
「そういうことだ。正直、製薬よりもこっちの方が何とかしないといけないと思ってるくらいだよ」
そういうことなら、私も力になれるわね。これでも前の職場にいる時は、事務仕事も他の職員より、たくさんこなしていたからね。
「サイラス様、すぐに私に滞ってる事務作業を全部回してちょうだい」
「全部だって!? 結構な量があるぞ!?」
「そうなの? とりあえず、確認だけでもしたいわ」
「わ、わかった。そこの空いてる席で待っててくれ」
言われた通りに座って待っていると、目の前の書類の山が置かれた。
とはいっても、私が前の職場にいた時に比べれば、かなり可愛いと思えるくらいだわ。さっさと片付けちゃいましょう!
「す、凄い……まるで、前のリーダーみたいな仕事の早さだ!」
テキパキと書類の山を確実に減らしていくと、作業を見学していた他の事務の人達から、感嘆の声が聞こえてきた。
「ふふん、凄いだろう! このエリシアは、あのマグナスのギルドを支えていた凄い人なんだ!」
先程と同じように、私じゃなくてサイラス様が自慢げに説明をする。
よほど私は凄いんだと伝えたいのかもしれないけど……恥ずかしいわ。
「自己紹介が遅れました。私はエリシア・チュレンヌと申します。本日から、こちらにお世話になることになりました。仕事をしながら、効率の良いやり方をお伝えしますから、一緒に頑張りましょう!」
キリの良い所で一旦作業を止めた私の呼びかけに対して、事務の人達は力強く頷いてくれた。
教えながら仕事をこなすのは大変だけど、この人達の事務仕事がバッチリになれば、私は製薬の方に集中できるし、ギルドが大きくなるのに貢献できる。やる価値は大いにあるだろう。
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