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第三十二話 あの子の未来
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よろよろとした歩みではあったけど、私はなんとか屋敷を後にした。その手には、先程の一件で破られ、踏まれてしまって、見るも無残な姿になった栞がある。
外は雨が降っていて、まるで私の心を雨が代弁してくれているように思えた。
私は……あの子との約束が大事だった。一方的に伝えられた再会の約束だけど、またいつか会って、一緒に遊んだりお茶をしたりして……幸せになれたあの子と、幸せを共有したかった。
ケガをしていたあの子を治せなかった自分を、治せる自分に成長するために、栞から勇気をもらっていた。そして、魔法薬師を目指す原動力にもなっていた。
栞は、私にとって……あの子との楽しかった過去、再会するためと魔法薬の勉強をしている今、そして再会をして一緒に過ごし、立派な魔法薬師になるという、希望の未来を繋ぐものだった。
それが……こんな見るに堪えない姿になって……。
「うっ……うぅ……うわぁぁぁぁぁん……」
暗くなった夜道。雨に打たれながら、私は子供の様に泣きじゃくる。
悔しかった。悲しかった。腹立たしかった。虚しかった。様々な感情がぐちゃぐちゃに混ざり合い、自分でもわけがわからなくなっていて……それが涙という形で吐き出されていた。
「ひっぐ……」
泣きながら、あてもなく歩みを進めていると、とある建物の前にやって来てた。そこは、レオ様のご家族が住む屋敷だった。
無意識の間に、泣きながらこんな所まで来ていたようだ。無意識にここに来てしまうなんて、私の心はレオ様に頼りたいと思うほどに、弱っているんだわ。
「え、アメリア殿!? こんなにビショビショで……なにがあったのですか!」
「ひっく……ぐすっ……うぇぇぇぇん……!」
「これはただ事ではないな……すぐに中に! レオ坊ちゃまをすぐにお呼びしますので!」
泣いたままの私を、見張りの兵士が中へと連れて行ってくれた。そこからすぐに大浴場に連れていかれて体を暖めてもらった後、私はいつも使っていた客間に通された。
「アメリア!!」
「レオ様……ひゃあ」
お風呂のおかげで体がさっぱりして、気持ちもほんのちょっと落ち着いた私の元にやってきたレオ様は、突然私を抱きしめると、背中に回す手に力をギュッと入れた。
「泣いていたと聞いて心配したんだ! どこかケガをしるのか!?」
「大丈夫です……でも……」
私の視線の先。客間のテーブルの上には、変わり果てた栞の残骸が残っていた。その姿を見るだけで、自然と涙が零れてきた。
「栞が……一体何が?」
「今回の一件は、全部シャーロットとフローラ様が仕組んでいたことで……私への嫌がらせで……」
「それが原因? 嫌がらせでここまでのことをするのか? 一体何が彼女達をそうさせるんだ!」
「……実は……ずっとレオ様には隠してたんですけど……」
これ以上はもう隠せないと思った私は、家での私の扱いや、シャーロットとフローラが長い間私のことをいじめていたこと、お母様にはいつも暴言を吐かれていること、学園は何も対応をしてくれないなど、全てを伝えた。
その間、レオ様は私のことを抱きしめてくれながら、慰めの言葉をかけてくれた。
「良い扱いをされてなかったのはわかっていたけど……正直、そこまでとは思ってもなかったよ……」
「隠していてごめんなさい。レオ様に心配をかけたくなくて……」
「いや、いいんだ。話してくれてありがとう。そして……一人でずっと頑張ったね」
生まれて初めての理解者の優しい言葉に、散々流れた涙がまた溢れそうになった。それくらい、自分では気づかなかった……いや、気付かないふりをしていた心の傷は、大きかったのかもしれない。
「それにしても、本当に酷いことをする連中だ。努力をしていたアメリアに酷い仕打ちをしただけじゃなく、人の思い出を踏みにじるようなことをして笑うなんて、人として完全に終わってる」
「……あの子には……本当に申し訳ないことをしてしまいました……きっとこのことを聞いたら、怒ってしまうでしょう」
「……そうだね、確かに彼はもの凄く怒っている。でも、それは君を虐げてきた連中に対してだ」
そうよね、やっぱり怒ってる……え? どうして怒る理由が私にじゃないの? それに、どうしてレオ様が断言するかのようにそれを言うの?
「俺と一緒に来てくれないか? 見せたいものがある」
「は、はい」
「ありがとう。みんな、アメリアと二人きりにしてくれ」
「かしこまりました」
心配で見に来てくれた使用人達に声をかけたレオ様と共に、客間を後にする。行き先は、私の知らない部屋だった。
「ここは?」
「俺の部屋だ」
「レオ様のお部屋? どうして……」
「ちょっとそこに座っててくれ」
レオ様に手を引っ張られて中に入ると、とても綺麗に整頓された部屋が出迎えてくれた。その部屋にあった椅子に座ると、レオ様は引き出しから、とあるものを見せてくれた。
それは、二枚のクローバーの葉っぱで作られた栞だった。
「本当は、君に気づいてほしかった。でも、もう隠していられる状況じゃないと思ってね」
「え、これって……」
「君なら見覚えがあるはずだ」
……私の気のせいかもしれないけど、この栞に使われているクローバーが、私の持っている栞に似ているような……? でも、クローバーなんてどこにでもあるし……。
「さすがにこれだけじゃわからないよね。それじゃあ改めて自己紹介をさせてほしい。俺の名はレオ・フィリス。幼い頃、一人で森で彷徨っていたところを、君に出会って生きる希望を与えてもらった者の名だ」
レオ様は私の前に跪くと、私の手を取って手の甲にキスをした。
あの時の子の正体がレオ様――そう言われても、まだ信じ切れない。だって、あの子と雰囲気が全然違うし、出会った場所もここからとても遠く離れた地だし、彼は両親が既に亡くなって、住む所も追い出された孤児だったから。
でも、よくよく考えてみると、もしかしてって思うようなことはあったのは確かだ。それでもまだ信じられないけど。
「信じられないって顔だね。それじゃあ、以前君が話してくれた内容を補足するような話をしようか」
とても優しい声色でそう言ったレオ様は、ゆっくりと話し始める。それは、幼い頃に私があの子と過ごした日々のことだった。
どんな話をしたとか、あの森の風景とか、私と別れた後にどうやって今のご両親と出会い、この家で過ごすようになったのかとか、どう考えても当事者しかわからないようなことしかわからないことを、レオ様は話してくれた。
そのおかげで、私はレオ様があの子と同一人物だと確信が持てた。
「本当にレオ様があの子だったなんて……でも、どうして隠してたんですか?」
「それについては、本当に申し訳ないんだけど……君に俺の正体に気づいて欲しかったってだけの、ただの俺の身勝手な考えなんだ」
バツが悪そうに苦笑いをするレオ様。その姿が、私にはなんだかとても可愛らしく見えた。
「こんなタイミングで言うなんて、ズルいよね。でも、どんな状況でも俺が君の味方をする理由、そして……君はもう一人じゃない、絶対的な味方がいるんだとわかってほしかったんだ。だから、俺の幼稚な考えを捨てて真実を伝えたんだ」
「も、もう……そんな、レオ様はずっと味方だってわかってましたよ……」
「そっか。それなら隠しておいた方が良かったかもしれないね」
「そんなことはありません。知れて良かった……また会えてよかった……ずっとずっと……会って謝りたかった……!」
私は声を絞り出しながら、再びレオ様の胸の中にすっぽりと納まると、静かに涙を流す。
さっきまであれだけ泣いたけど、今度は悲しみの涙ではなく……嬉しい涙だった。
「あの時、すぐに助けてあげられなくて……ごめんなさい……! それに、ずっと冷たく接してごめんなさい……! 大切な思い出を守れなく、て……!」
「俺こそ申し訳なかった。あの時、君に迷惑や心配をかけたくなくて、あの場を去ってしまった。その結果、君にはとても辛い想いをさせてしまった……」
せっかく待ち望んでいた再会だというのに、私達は互いに謝罪をしあいながら、互いの熱を感じ合う。
傍から見たら変な光景かもしれないけど、私はそれが嬉しくて……なによりも心も体もとても暖かかった――
外は雨が降っていて、まるで私の心を雨が代弁してくれているように思えた。
私は……あの子との約束が大事だった。一方的に伝えられた再会の約束だけど、またいつか会って、一緒に遊んだりお茶をしたりして……幸せになれたあの子と、幸せを共有したかった。
ケガをしていたあの子を治せなかった自分を、治せる自分に成長するために、栞から勇気をもらっていた。そして、魔法薬師を目指す原動力にもなっていた。
栞は、私にとって……あの子との楽しかった過去、再会するためと魔法薬の勉強をしている今、そして再会をして一緒に過ごし、立派な魔法薬師になるという、希望の未来を繋ぐものだった。
それが……こんな見るに堪えない姿になって……。
「うっ……うぅ……うわぁぁぁぁぁん……」
暗くなった夜道。雨に打たれながら、私は子供の様に泣きじゃくる。
悔しかった。悲しかった。腹立たしかった。虚しかった。様々な感情がぐちゃぐちゃに混ざり合い、自分でもわけがわからなくなっていて……それが涙という形で吐き出されていた。
「ひっぐ……」
泣きながら、あてもなく歩みを進めていると、とある建物の前にやって来てた。そこは、レオ様のご家族が住む屋敷だった。
無意識の間に、泣きながらこんな所まで来ていたようだ。無意識にここに来てしまうなんて、私の心はレオ様に頼りたいと思うほどに、弱っているんだわ。
「え、アメリア殿!? こんなにビショビショで……なにがあったのですか!」
「ひっく……ぐすっ……うぇぇぇぇん……!」
「これはただ事ではないな……すぐに中に! レオ坊ちゃまをすぐにお呼びしますので!」
泣いたままの私を、見張りの兵士が中へと連れて行ってくれた。そこからすぐに大浴場に連れていかれて体を暖めてもらった後、私はいつも使っていた客間に通された。
「アメリア!!」
「レオ様……ひゃあ」
お風呂のおかげで体がさっぱりして、気持ちもほんのちょっと落ち着いた私の元にやってきたレオ様は、突然私を抱きしめると、背中に回す手に力をギュッと入れた。
「泣いていたと聞いて心配したんだ! どこかケガをしるのか!?」
「大丈夫です……でも……」
私の視線の先。客間のテーブルの上には、変わり果てた栞の残骸が残っていた。その姿を見るだけで、自然と涙が零れてきた。
「栞が……一体何が?」
「今回の一件は、全部シャーロットとフローラ様が仕組んでいたことで……私への嫌がらせで……」
「それが原因? 嫌がらせでここまでのことをするのか? 一体何が彼女達をそうさせるんだ!」
「……実は……ずっとレオ様には隠してたんですけど……」
これ以上はもう隠せないと思った私は、家での私の扱いや、シャーロットとフローラが長い間私のことをいじめていたこと、お母様にはいつも暴言を吐かれていること、学園は何も対応をしてくれないなど、全てを伝えた。
その間、レオ様は私のことを抱きしめてくれながら、慰めの言葉をかけてくれた。
「良い扱いをされてなかったのはわかっていたけど……正直、そこまでとは思ってもなかったよ……」
「隠していてごめんなさい。レオ様に心配をかけたくなくて……」
「いや、いいんだ。話してくれてありがとう。そして……一人でずっと頑張ったね」
生まれて初めての理解者の優しい言葉に、散々流れた涙がまた溢れそうになった。それくらい、自分では気づかなかった……いや、気付かないふりをしていた心の傷は、大きかったのかもしれない。
「それにしても、本当に酷いことをする連中だ。努力をしていたアメリアに酷い仕打ちをしただけじゃなく、人の思い出を踏みにじるようなことをして笑うなんて、人として完全に終わってる」
「……あの子には……本当に申し訳ないことをしてしまいました……きっとこのことを聞いたら、怒ってしまうでしょう」
「……そうだね、確かに彼はもの凄く怒っている。でも、それは君を虐げてきた連中に対してだ」
そうよね、やっぱり怒ってる……え? どうして怒る理由が私にじゃないの? それに、どうしてレオ様が断言するかのようにそれを言うの?
「俺と一緒に来てくれないか? 見せたいものがある」
「は、はい」
「ありがとう。みんな、アメリアと二人きりにしてくれ」
「かしこまりました」
心配で見に来てくれた使用人達に声をかけたレオ様と共に、客間を後にする。行き先は、私の知らない部屋だった。
「ここは?」
「俺の部屋だ」
「レオ様のお部屋? どうして……」
「ちょっとそこに座っててくれ」
レオ様に手を引っ張られて中に入ると、とても綺麗に整頓された部屋が出迎えてくれた。その部屋にあった椅子に座ると、レオ様は引き出しから、とあるものを見せてくれた。
それは、二枚のクローバーの葉っぱで作られた栞だった。
「本当は、君に気づいてほしかった。でも、もう隠していられる状況じゃないと思ってね」
「え、これって……」
「君なら見覚えがあるはずだ」
……私の気のせいかもしれないけど、この栞に使われているクローバーが、私の持っている栞に似ているような……? でも、クローバーなんてどこにでもあるし……。
「さすがにこれだけじゃわからないよね。それじゃあ改めて自己紹介をさせてほしい。俺の名はレオ・フィリス。幼い頃、一人で森で彷徨っていたところを、君に出会って生きる希望を与えてもらった者の名だ」
レオ様は私の前に跪くと、私の手を取って手の甲にキスをした。
あの時の子の正体がレオ様――そう言われても、まだ信じ切れない。だって、あの子と雰囲気が全然違うし、出会った場所もここからとても遠く離れた地だし、彼は両親が既に亡くなって、住む所も追い出された孤児だったから。
でも、よくよく考えてみると、もしかしてって思うようなことはあったのは確かだ。それでもまだ信じられないけど。
「信じられないって顔だね。それじゃあ、以前君が話してくれた内容を補足するような話をしようか」
とても優しい声色でそう言ったレオ様は、ゆっくりと話し始める。それは、幼い頃に私があの子と過ごした日々のことだった。
どんな話をしたとか、あの森の風景とか、私と別れた後にどうやって今のご両親と出会い、この家で過ごすようになったのかとか、どう考えても当事者しかわからないようなことしかわからないことを、レオ様は話してくれた。
そのおかげで、私はレオ様があの子と同一人物だと確信が持てた。
「本当にレオ様があの子だったなんて……でも、どうして隠してたんですか?」
「それについては、本当に申し訳ないんだけど……君に俺の正体に気づいて欲しかったってだけの、ただの俺の身勝手な考えなんだ」
バツが悪そうに苦笑いをするレオ様。その姿が、私にはなんだかとても可愛らしく見えた。
「こんなタイミングで言うなんて、ズルいよね。でも、どんな状況でも俺が君の味方をする理由、そして……君はもう一人じゃない、絶対的な味方がいるんだとわかってほしかったんだ。だから、俺の幼稚な考えを捨てて真実を伝えたんだ」
「も、もう……そんな、レオ様はずっと味方だってわかってましたよ……」
「そっか。それなら隠しておいた方が良かったかもしれないね」
「そんなことはありません。知れて良かった……また会えてよかった……ずっとずっと……会って謝りたかった……!」
私は声を絞り出しながら、再びレオ様の胸の中にすっぽりと納まると、静かに涙を流す。
さっきまであれだけ泣いたけど、今度は悲しみの涙ではなく……嬉しい涙だった。
「あの時、すぐに助けてあげられなくて……ごめんなさい……! それに、ずっと冷たく接してごめんなさい……! 大切な思い出を守れなく、て……!」
「俺こそ申し訳なかった。あの時、君に迷惑や心配をかけたくなくて、あの場を去ってしまった。その結果、君にはとても辛い想いをさせてしまった……」
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