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第三十六話 波乱の婚約パーティー
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馬車に三十分程乗っていると、目的地であるグリゼル家の屋敷にやってきた。どうやら会場は、グリゼル家にある、パーティー専用の建物を使うみたいだ。
沢山の人を招待しているのか、会場の入口の前には、多くの馬車が停まっている。
「ようこそいらっしゃいました。招待状をお見せください」
「はい」
「ラルフ・バーランド様とシエル・バーランド様ですね。どうぞ中にお入りください」
受付の女性から許可を貰い、中に入ると、多くの貴族が談笑を楽しんでいた。幼い頃から見慣れた社交界という感じ……と思っていたんだけど、何かちょっぴり変だった。
「シエル様、お気づきになられましたか?」
「……なにがってわけじゃないけど、ちょっと変な雰囲気かも?」
「はい。あちらをご覧ください」
ラルフの視線の先には、普通に会話を楽しんでいる女性が二人いた。楽しそうに笑って話しているその姿は、特に変な所はなさそうに見える。
「あそこは普通って感じだね」
「ええ。次はあちらをご覧ください」
もう一度ラルフの視線を追うと、そこでは三人の男性が話をしていた。
でも、なんていうか……会話はしているけど、全く人の話を聞いていなさそうというか……目が変っていうか……心ここにあらずって感じで、不気味だった。
彼らだけではなく、会場に既に来ている半分くらいの貴族の雰囲気が変だった。それも、全員が男性だというのも、おかしな話だ。
「なんか、まるで人形が人間の真似をしてるみたいだよ……」
「その表現は的を射ているかもしれませんね。彼らの中には、私がバーランド家に赴く前に、社交界でお見かけした方が、何人もいます。その時は、あんな雰囲気ではなかったのですが……」
やっぱり、今の状態が変だというのは私の勘違いじゃないんだね。一体この会場で何が起こっているというの?
「やあやあ、久しぶりですねラルフ殿。ようこそ、僕の婚約パーティーへ。心から歓迎いたしますよ」
「ダニエル様、お久しぶりでございます」
周りの視線に警戒をしていると、少しお年を召した白髪の男性が話しかけてきた。
この人がダニエル様? 話し方は柔和で、優しい方なんだろうなって感じだし、表情も笑顔だけど……め、目が怖い! なにこれ、目から生気が感じられない!
「ダニエル様、顔色が優れない様子ですが、もしかしてお体の具合が悪いのですが?」
「何を突然変なことを仰るのです? 私はこの通り、ピンピンしておりますよ」
ダニエル様は笑ったまま、その場で腕立て伏せをしてみせて、自分の健康さをアピールしてきた。
……い、いやちょっと待って。こんな公共の場ですることじゃないよね? 意味がわからな過ぎて、虫を見た時と同じ様な、背中が冷たくなる感覚を覚えたよ……。
「ね、ねえラルフ……この人って、その……こんなにユニークな人なの?」
「いえ……私が知っているダニエル様は、もっと聡明なお方でした」
聞こえないようにヒソヒソと話をしていると、ダニエル様はまるで爆発したかのような勢いで立ち上がると、私達に詰め寄ってきた。
「ラルフ殿、なんですかその目は。あなたが無駄に心配などするから、こうして応えてやったというのに。目の色が違うと、人を見下すようなことが出来るのですか?」
「なっ!? あなた、失礼じゃありませんか!? 急に変なことをしたのは、あなたですよね!!」
ラルフの悪口なんて、絶対に私が許さない。その気持ちが咄嗟に出た私は、ラルフの前に立って反論をする。
私の悪口はいくら言われてもいいけど、大好きなラルフの悪口を言うなんて、信じられない!
「ちょっと人と目の色が違うからって、ラルフが何か悪口を言われるような酷いことをしましたか!? むしろ、あなたの心配をしたんですよ!!」
「シエル様、お気持ちは大変嬉しいですが、落ち着いてくださいませ」
「なんでよ! 私は……えっ?」
感情をぶつけることに夢中になっている間に、さっきまで不気味な雰囲気だった人達の視線が、一斉に私達へと向いていた。
「バケモノが、偉そうに表舞台に出てくるな」
「素直に揃って死んでいればよかったものを」
「お前らは地面に這いつくばっているのがお似合いだ」
全く声に抑揚がない……まるで誰かに言わされているだけの人形が発しているような罵声は、私に更なる恐怖を与えてきた。
そう思ったのは私だけじゃなかったようで、ラルフも周りを警戒しているし、普通な雰囲気の貴族の人達も、おかしい人達を見ながら、巻き込まれないように一歩引いた位置に移動していた。
こんな状況で、巻き込まれないようにするのは、正しい判断だろう。そう思っていると、一人だけ私達の間に割り込んできた。
「談笑中に失礼する。少々彼女達に話があるので、申し訳ないが借りていくよ」
「ま、マーヴィン様!?」
「さあ、こっちに」
助けに来てくれた人の正体に驚きを隠せないまま、私とラルフは、マーヴィン様に連れられて会場の外へとやってきた。
「マーヴィン様、ありがとうございます。おかげで助かりました」
「なに、気にする必要は無い。君達を助けるのは、当然のことだからね」
「マーヴィン様も招待されていたなんて、驚きました! その……一応確認なんですけど、マーヴィン様はいつものマーヴィン様ですよね?」
「ああ、大丈夫」
もしかしたら、マーヴィン様まで彼らみたいにおかしくなっているんじゃないかと不安に思ったけど、その心配はいらなかったみたい。本当に良かった!
「私も、君達がこのパーティーに参加しているとは思わなかった」
「ダニエル様に招待されたのです。これがその招待状です」
マーヴィン様は、ラルフに手渡された招待状を見ながら、不思議そうに首を傾げた。
「いつの間に、ダニエル様にラルフとシエルがバーランド家にいることを伝えたんだ?」
「いや、我々は何も伝えていないのです」
「……? なら、どうして君達を招待できたんだ?」
「私達にもさっぱり……ところでマーヴィン様、一体彼らに何があったのでしょう?」
「私にもわからない。だが、おかしなことが起こっているのは確かだ」
やっぱりマーヴィン様も同じ考えだったんだね。さっきもダニエル様の悪口をきっかけに、おかしい人達が一斉に注目してきたし……一体何がどうなっているの?
「最初から何か怪しい雰囲気のあるパーティーでしたが、まさかこのようなことになるとは」
「ダニエル様が、婚約をしたということか? 私もその点はとても気になっていたが、人間の気持ちなんていくらでも変わると思って、気にしないようにしていたんだが……蓋を開ければこの有様だ」
「どうしてこんなことに……」
私なんかが考えても、原因なんてわかるわけがない。とにかく今するべきことは、別にあると思う。
「こんな怪しいパーティーに参加するのは危険だ。君達は適当に理由をつけて、帰った方が良い」
「私も賛成です。馬車は一度帰ってしまったので徒歩になってしまいますが、ここにいるよりは良いかと」
別に歩きとか馬車とか、そんなの気にしてる余裕は無いし、私は無事に帰れれば何でもいいかな。
「うん、わかった。急いで帰ろう!」
「そうと決まれば、門まで送っていこう。もし行く途中に何かあったら、悔やんでも悔やみきれないからね」
「今回も迷惑をかけちゃってごめんなさい、マーヴィン様」
「ははっ、それならお礼として、今度バーランド家に行った時に、私の好きな菓子を出してもらおうかな」
私に責任を感じさせないように、そしてこの重くなった空気を払拭するように、軽口を叩くマーヴィン様に、もう一度お礼を言ってから、私は二人と一緒に門へとやってきた。
「失礼。パーティーの最中に申し訳ないが、至急の用事が出来てしまったので、そこを通してもらえませんか?」
「パーティーの最中は、誰も出入りをさせるなと命じられている」
「お願いします! 急いで帰らないと、間に合わないかもしれないんです!」
「パーティーの最中は、誰も出入りをさせるなと命じられている」
門番をしていた二人の男性は、私達の話を一切聞かず、同じことしか言わなかった。
二人揃って同じことしか言わないのも変だけど、この二人の目……会場にいたダニエル様達と、同じ様な感じだ。
ということは、まさかこの二人も……!?
「誰も出入りをさせるなと命じられている。その邪魔をするのなら、死んでもらう」
沢山の人を招待しているのか、会場の入口の前には、多くの馬車が停まっている。
「ようこそいらっしゃいました。招待状をお見せください」
「はい」
「ラルフ・バーランド様とシエル・バーランド様ですね。どうぞ中にお入りください」
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「シエル様、お気づきになられましたか?」
「……なにがってわけじゃないけど、ちょっと変な雰囲気かも?」
「はい。あちらをご覧ください」
ラルフの視線の先には、普通に会話を楽しんでいる女性が二人いた。楽しそうに笑って話しているその姿は、特に変な所はなさそうに見える。
「あそこは普通って感じだね」
「ええ。次はあちらをご覧ください」
もう一度ラルフの視線を追うと、そこでは三人の男性が話をしていた。
でも、なんていうか……会話はしているけど、全く人の話を聞いていなさそうというか……目が変っていうか……心ここにあらずって感じで、不気味だった。
彼らだけではなく、会場に既に来ている半分くらいの貴族の雰囲気が変だった。それも、全員が男性だというのも、おかしな話だ。
「なんか、まるで人形が人間の真似をしてるみたいだよ……」
「その表現は的を射ているかもしれませんね。彼らの中には、私がバーランド家に赴く前に、社交界でお見かけした方が、何人もいます。その時は、あんな雰囲気ではなかったのですが……」
やっぱり、今の状態が変だというのは私の勘違いじゃないんだね。一体この会場で何が起こっているというの?
「やあやあ、久しぶりですねラルフ殿。ようこそ、僕の婚約パーティーへ。心から歓迎いたしますよ」
「ダニエル様、お久しぶりでございます」
周りの視線に警戒をしていると、少しお年を召した白髪の男性が話しかけてきた。
この人がダニエル様? 話し方は柔和で、優しい方なんだろうなって感じだし、表情も笑顔だけど……め、目が怖い! なにこれ、目から生気が感じられない!
「ダニエル様、顔色が優れない様子ですが、もしかしてお体の具合が悪いのですが?」
「何を突然変なことを仰るのです? 私はこの通り、ピンピンしておりますよ」
ダニエル様は笑ったまま、その場で腕立て伏せをしてみせて、自分の健康さをアピールしてきた。
……い、いやちょっと待って。こんな公共の場ですることじゃないよね? 意味がわからな過ぎて、虫を見た時と同じ様な、背中が冷たくなる感覚を覚えたよ……。
「ね、ねえラルフ……この人って、その……こんなにユニークな人なの?」
「いえ……私が知っているダニエル様は、もっと聡明なお方でした」
聞こえないようにヒソヒソと話をしていると、ダニエル様はまるで爆発したかのような勢いで立ち上がると、私達に詰め寄ってきた。
「ラルフ殿、なんですかその目は。あなたが無駄に心配などするから、こうして応えてやったというのに。目の色が違うと、人を見下すようなことが出来るのですか?」
「なっ!? あなた、失礼じゃありませんか!? 急に変なことをしたのは、あなたですよね!!」
ラルフの悪口なんて、絶対に私が許さない。その気持ちが咄嗟に出た私は、ラルフの前に立って反論をする。
私の悪口はいくら言われてもいいけど、大好きなラルフの悪口を言うなんて、信じられない!
「ちょっと人と目の色が違うからって、ラルフが何か悪口を言われるような酷いことをしましたか!? むしろ、あなたの心配をしたんですよ!!」
「シエル様、お気持ちは大変嬉しいですが、落ち着いてくださいませ」
「なんでよ! 私は……えっ?」
感情をぶつけることに夢中になっている間に、さっきまで不気味な雰囲気だった人達の視線が、一斉に私達へと向いていた。
「バケモノが、偉そうに表舞台に出てくるな」
「素直に揃って死んでいればよかったものを」
「お前らは地面に這いつくばっているのがお似合いだ」
全く声に抑揚がない……まるで誰かに言わされているだけの人形が発しているような罵声は、私に更なる恐怖を与えてきた。
そう思ったのは私だけじゃなかったようで、ラルフも周りを警戒しているし、普通な雰囲気の貴族の人達も、おかしい人達を見ながら、巻き込まれないように一歩引いた位置に移動していた。
こんな状況で、巻き込まれないようにするのは、正しい判断だろう。そう思っていると、一人だけ私達の間に割り込んできた。
「談笑中に失礼する。少々彼女達に話があるので、申し訳ないが借りていくよ」
「ま、マーヴィン様!?」
「さあ、こっちに」
助けに来てくれた人の正体に驚きを隠せないまま、私とラルフは、マーヴィン様に連れられて会場の外へとやってきた。
「マーヴィン様、ありがとうございます。おかげで助かりました」
「なに、気にする必要は無い。君達を助けるのは、当然のことだからね」
「マーヴィン様も招待されていたなんて、驚きました! その……一応確認なんですけど、マーヴィン様はいつものマーヴィン様ですよね?」
「ああ、大丈夫」
もしかしたら、マーヴィン様まで彼らみたいにおかしくなっているんじゃないかと不安に思ったけど、その心配はいらなかったみたい。本当に良かった!
「私も、君達がこのパーティーに参加しているとは思わなかった」
「ダニエル様に招待されたのです。これがその招待状です」
マーヴィン様は、ラルフに手渡された招待状を見ながら、不思議そうに首を傾げた。
「いつの間に、ダニエル様にラルフとシエルがバーランド家にいることを伝えたんだ?」
「いや、我々は何も伝えていないのです」
「……? なら、どうして君達を招待できたんだ?」
「私達にもさっぱり……ところでマーヴィン様、一体彼らに何があったのでしょう?」
「私にもわからない。だが、おかしなことが起こっているのは確かだ」
やっぱりマーヴィン様も同じ考えだったんだね。さっきもダニエル様の悪口をきっかけに、おかしい人達が一斉に注目してきたし……一体何がどうなっているの?
「最初から何か怪しい雰囲気のあるパーティーでしたが、まさかこのようなことになるとは」
「ダニエル様が、婚約をしたということか? 私もその点はとても気になっていたが、人間の気持ちなんていくらでも変わると思って、気にしないようにしていたんだが……蓋を開ければこの有様だ」
「どうしてこんなことに……」
私なんかが考えても、原因なんてわかるわけがない。とにかく今するべきことは、別にあると思う。
「こんな怪しいパーティーに参加するのは危険だ。君達は適当に理由をつけて、帰った方が良い」
「私も賛成です。馬車は一度帰ってしまったので徒歩になってしまいますが、ここにいるよりは良いかと」
別に歩きとか馬車とか、そんなの気にしてる余裕は無いし、私は無事に帰れれば何でもいいかな。
「うん、わかった。急いで帰ろう!」
「そうと決まれば、門まで送っていこう。もし行く途中に何かあったら、悔やんでも悔やみきれないからね」
「今回も迷惑をかけちゃってごめんなさい、マーヴィン様」
「ははっ、それならお礼として、今度バーランド家に行った時に、私の好きな菓子を出してもらおうかな」
私に責任を感じさせないように、そしてこの重くなった空気を払拭するように、軽口を叩くマーヴィン様に、もう一度お礼を言ってから、私は二人と一緒に門へとやってきた。
「失礼。パーティーの最中に申し訳ないが、至急の用事が出来てしまったので、そこを通してもらえませんか?」
「パーティーの最中は、誰も出入りをさせるなと命じられている」
「お願いします! 急いで帰らないと、間に合わないかもしれないんです!」
「パーティーの最中は、誰も出入りをさせるなと命じられている」
門番をしていた二人の男性は、私達の話を一切聞かず、同じことしか言わなかった。
二人揃って同じことしか言わないのも変だけど、この二人の目……会場にいたダニエル様達と、同じ様な感じだ。
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