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第二十三話 決意に這い寄る、不安と絶望
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「……あれ、ここは……」
気が付くと、私はどこか見覚えのある町中に、一人でポツンと立っていた。
ここは……そうだ、ヴレーデ国の城下町だわ。何度も来たことがあるから、よく覚えている。
でも、どうしてこんな所にいるのかしら。私は……そうだ、サラム国の国王陛下にお願いをして、故郷を助けに行くって決めて……それで、その日は休んで備えておこうって決まった。
それなのに、どうして私は一人で故郷の地に立っているのかしら……?
「よ、よくわからないけど……とりあえず辺りを調べてみよう……」
訳も分からずその場を歩き回っていると、突然私の周りに倒れた人達が現れた。それも、本当に一瞬で出てきたから、驚いてその場で尻餅をついてしまった。
「ど、どうして急に人が……それに、なんでみんな倒れているの?」
恐る恐る近づいて確認してみると、全員が瘴気にかかった人の特徴である、紫色のアザが出来ていた。
ここにいる人たちは、瘴気によって体を犯された人達……既にヴレーデ国は壊滅状態だったの!?
「リーゼお嬢様……」
「この声は……クラリス!? どこ!?」
「ここ、に……」
慣れ親しんだクラリスの声を頼りに振り向くと、そこには今にも倒れてしまいそうな様子のクラリスが、私に虚ろな目を向けていた。
「えっ……クラ……リス……?」
「リーゼお嬢様……もうしわけ、ございま……」
「クラリス!!」
前のめりに倒れるクラリスを、咄嗟に受け止めようとするが、クラリスは私に触れる直前のところで、紫色の粒子となって消えてしまった。
「い、いや……どうして……何が一体どうなっているの!? なんでクラリスが……!」
「全て、あなたのせいですよ」
「……アルベール様……?」
粒子となったクラリスが、どんどんと集まって人の体になる。それはクラリスではなくてアルベール様の姿となっていた。
でも、アルベール様はいつも私に向けているあの笑顔ではなく、一切感情を感じさせない……無そのものといった表情だった。そして、体中にあのアザがある。
「あなたがヴレーデ国を出ず、非常事態に対応できていれば、こんなことにはならなかったでしょう」
「そ、それは……」
「仮にあなたが国を出ていたとしても、もっと聖女としての力があれば、話を聞いた時点でサラム国から浄化をし、救うことが出来たでしょう」
「う、うぅ……」
「あなたのせいです。俺が……こんなに苦しんで死ぬのも! うっ……ぐぁぁぁぁ……!!」
「アルベール様!? お気を確かに!」
「あぁぁぁぁぁぁぁ……!!!!」
まるで地獄から這い上がってきた亡者のような、この世のものとは思えないようなおぞましい雄たけびを上げながら、アルベール様もクラリスと同じように、粒子となって消えていった。
「ど、どうして……どうしてこんなことに……」
アルベール様の仰っていることは、完全に正しいとは言えない。だって、離れた所から瘴気を浄化ができるなんて、聞いたことが無いもの。
でも……それはあくまで、今までの聖女がそうだっただけで、私にもっと力があれば可能だったかもしれないから……否定はできない。
それに、私がもしヴレーデ国に残って入ればというのも、もしもの話ではあるけど……否定できない。
……私の……私のせいなの? 私がもっとしっかりしていれば、もっと力があれば……祖国も民も、クラリスも……アルベール様も、犠牲にならなかったの?
「全部私のせい……? 力が無いせいで……国に残らなかったせいで……全部、全部なくなる……そんなの嫌……いやぁぁぁぁ!!!!」
私以外の人が再び誰もいなくなり、静寂に包まれた町に、私の心からの叫びが響き渡った――
****
「……はぁっ!!」
私は悲鳴に近い声を出しながら、勢いよく体を起こした。そこは、先程まで見ていた変わり果てた故郷ではなく、サラム国のお城に用意されている、客間のベッドの上だった。
……そうだ。今日はお城に泊って、明日の約束した時間にすぐ出発できるように、今日はここで過ごすことになったんだった。
「今のは……夢?」
そ、そうよね……クラリスが死んじゃったり、アルベール様があんな酷いことを仰るわけがないもの……そう、あれは夢……。
「違う……夢だけど、夢じゃない。実際に故郷では似たようなことになっているかもしれない。私が失敗したら……みんながあの夢のように……」
考えすぎたと思われるかもしれないけど、絶対に来ない未来とは言い切れない。
「ヴレーデ国の聖女として、私が何とかしなきゃって思ってた……絶対に行くと決めた。でも、所詮落ちこぼれの私に、なにが出来るというの? 国も民も助けられないどころか、大切な人達を死地に連れて行って、苦しませて……死なせてしまうだけじゃ……」
最悪な考えが脳裏に過ぎった瞬間、一気に気分が悪くなってしまった私は、咄嗟に両手で口元を抑える。
幸いにも、大事には至らなかったけど……こんなに体に出るくらい、あの夢は精神的に来るものだった。
「……駄目よ、なにを弱気になっているの私は! 悩んでたって仕方がないのに!」
気合いを入れるために、両頬をパンパンっと叩いてみるが、あまり気は引き締まらなかった。それどころか、瘴気に侵された人達は、これよりも痛くて苦しいだろうと思ってしまい、更に落ち込んでしまった。
こういう時は……そうだ、無駄に明るくて性格の悪い、あの性格を演じれば気が紛れるかも。
「……こほんっ。おーっほっほっほっほっ! いくら下民達がのたうち回った所で、私には関係ありませんわー! クラリス、私達はケーキとお茶を楽しみましょう!」
…………自分で言ってて、本当に最低だなって思ってしまったわ。お茶とケーキなんかどうでもいいわよ! 亡くなった方々は、二度と食べられないのよ!?
それに、クラリスは別の部屋で休んでいるから、ここにはいない。頼めば用意してくれそうだけど、今は明日のために休んでほしい。
「はぁ……なんだか余計に落ち込んじゃいそう……それに、全然寝られそうにないし、ちょっと外の空気でも吸ってこよう……」
なるべく音をたてないようにバルコニーに出ると、満天の星空が私を出迎えてくれた。
とても綺麗……だけど、今この星空の下で、民達が瘴気で苦しんでいると思うと、胸が苦しくなってくる。
「おや、あなたも眠れないのですか?」
「あ、アルベール様……!?」
声の聞こえた方を向くと、隣の部屋のバルコニーで、座ってお茶を飲むアルベール様の姿があった。
「そんなに驚いて、どうかされましたか? もしかして、俺と会えたのが嬉しいのですか? いやぁ、感激の極みです! っと……本当はもっと大きな声で喜びたいですが、ここは控えめで」
なんというか、いつも通りのアルベール様で心底安心した。これで夢が覚めてもあのアルベール様だったら、本当に絶望しかない。
「ちょっと怖い夢を見て……」
「夢? リーゼ嬢を苦しませる夢なんて、許せませんね」
「あの、出てきたのはアルベール様なんですけど……」
「なんだって!? 俺は俺を倒さなければならないということなのか……!」
「冗談ですよ! 夢に出てきたのは確かですけど」
「ふむ……よければこちらに来て、話を聞いてもよろしいですか? 話したら、少し気が紛れるかもしれませんよ」
「はい、わかりました。ありがとうございます」
アルベール様のご厚意に感謝をしながら、私は静かに部屋を後にしてアルベール様の元に向かった――
気が付くと、私はどこか見覚えのある町中に、一人でポツンと立っていた。
ここは……そうだ、ヴレーデ国の城下町だわ。何度も来たことがあるから、よく覚えている。
でも、どうしてこんな所にいるのかしら。私は……そうだ、サラム国の国王陛下にお願いをして、故郷を助けに行くって決めて……それで、その日は休んで備えておこうって決まった。
それなのに、どうして私は一人で故郷の地に立っているのかしら……?
「よ、よくわからないけど……とりあえず辺りを調べてみよう……」
訳も分からずその場を歩き回っていると、突然私の周りに倒れた人達が現れた。それも、本当に一瞬で出てきたから、驚いてその場で尻餅をついてしまった。
「ど、どうして急に人が……それに、なんでみんな倒れているの?」
恐る恐る近づいて確認してみると、全員が瘴気にかかった人の特徴である、紫色のアザが出来ていた。
ここにいる人たちは、瘴気によって体を犯された人達……既にヴレーデ国は壊滅状態だったの!?
「リーゼお嬢様……」
「この声は……クラリス!? どこ!?」
「ここ、に……」
慣れ親しんだクラリスの声を頼りに振り向くと、そこには今にも倒れてしまいそうな様子のクラリスが、私に虚ろな目を向けていた。
「えっ……クラ……リス……?」
「リーゼお嬢様……もうしわけ、ございま……」
「クラリス!!」
前のめりに倒れるクラリスを、咄嗟に受け止めようとするが、クラリスは私に触れる直前のところで、紫色の粒子となって消えてしまった。
「い、いや……どうして……何が一体どうなっているの!? なんでクラリスが……!」
「全て、あなたのせいですよ」
「……アルベール様……?」
粒子となったクラリスが、どんどんと集まって人の体になる。それはクラリスではなくてアルベール様の姿となっていた。
でも、アルベール様はいつも私に向けているあの笑顔ではなく、一切感情を感じさせない……無そのものといった表情だった。そして、体中にあのアザがある。
「あなたがヴレーデ国を出ず、非常事態に対応できていれば、こんなことにはならなかったでしょう」
「そ、それは……」
「仮にあなたが国を出ていたとしても、もっと聖女としての力があれば、話を聞いた時点でサラム国から浄化をし、救うことが出来たでしょう」
「う、うぅ……」
「あなたのせいです。俺が……こんなに苦しんで死ぬのも! うっ……ぐぁぁぁぁ……!!」
「アルベール様!? お気を確かに!」
「あぁぁぁぁぁぁぁ……!!!!」
まるで地獄から這い上がってきた亡者のような、この世のものとは思えないようなおぞましい雄たけびを上げながら、アルベール様もクラリスと同じように、粒子となって消えていった。
「ど、どうして……どうしてこんなことに……」
アルベール様の仰っていることは、完全に正しいとは言えない。だって、離れた所から瘴気を浄化ができるなんて、聞いたことが無いもの。
でも……それはあくまで、今までの聖女がそうだっただけで、私にもっと力があれば可能だったかもしれないから……否定はできない。
それに、私がもしヴレーデ国に残って入ればというのも、もしもの話ではあるけど……否定できない。
……私の……私のせいなの? 私がもっとしっかりしていれば、もっと力があれば……祖国も民も、クラリスも……アルベール様も、犠牲にならなかったの?
「全部私のせい……? 力が無いせいで……国に残らなかったせいで……全部、全部なくなる……そんなの嫌……いやぁぁぁぁ!!!!」
私以外の人が再び誰もいなくなり、静寂に包まれた町に、私の心からの叫びが響き渡った――
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「……はぁっ!!」
私は悲鳴に近い声を出しながら、勢いよく体を起こした。そこは、先程まで見ていた変わり果てた故郷ではなく、サラム国のお城に用意されている、客間のベッドの上だった。
……そうだ。今日はお城に泊って、明日の約束した時間にすぐ出発できるように、今日はここで過ごすことになったんだった。
「今のは……夢?」
そ、そうよね……クラリスが死んじゃったり、アルベール様があんな酷いことを仰るわけがないもの……そう、あれは夢……。
「違う……夢だけど、夢じゃない。実際に故郷では似たようなことになっているかもしれない。私が失敗したら……みんながあの夢のように……」
考えすぎたと思われるかもしれないけど、絶対に来ない未来とは言い切れない。
「ヴレーデ国の聖女として、私が何とかしなきゃって思ってた……絶対に行くと決めた。でも、所詮落ちこぼれの私に、なにが出来るというの? 国も民も助けられないどころか、大切な人達を死地に連れて行って、苦しませて……死なせてしまうだけじゃ……」
最悪な考えが脳裏に過ぎった瞬間、一気に気分が悪くなってしまった私は、咄嗟に両手で口元を抑える。
幸いにも、大事には至らなかったけど……こんなに体に出るくらい、あの夢は精神的に来るものだった。
「……駄目よ、なにを弱気になっているの私は! 悩んでたって仕方がないのに!」
気合いを入れるために、両頬をパンパンっと叩いてみるが、あまり気は引き締まらなかった。それどころか、瘴気に侵された人達は、これよりも痛くて苦しいだろうと思ってしまい、更に落ち込んでしまった。
こういう時は……そうだ、無駄に明るくて性格の悪い、あの性格を演じれば気が紛れるかも。
「……こほんっ。おーっほっほっほっほっ! いくら下民達がのたうち回った所で、私には関係ありませんわー! クラリス、私達はケーキとお茶を楽しみましょう!」
…………自分で言ってて、本当に最低だなって思ってしまったわ。お茶とケーキなんかどうでもいいわよ! 亡くなった方々は、二度と食べられないのよ!?
それに、クラリスは別の部屋で休んでいるから、ここにはいない。頼めば用意してくれそうだけど、今は明日のために休んでほしい。
「はぁ……なんだか余計に落ち込んじゃいそう……それに、全然寝られそうにないし、ちょっと外の空気でも吸ってこよう……」
なるべく音をたてないようにバルコニーに出ると、満天の星空が私を出迎えてくれた。
とても綺麗……だけど、今この星空の下で、民達が瘴気で苦しんでいると思うと、胸が苦しくなってくる。
「おや、あなたも眠れないのですか?」
「あ、アルベール様……!?」
声の聞こえた方を向くと、隣の部屋のバルコニーで、座ってお茶を飲むアルベール様の姿があった。
「そんなに驚いて、どうかされましたか? もしかして、俺と会えたのが嬉しいのですか? いやぁ、感激の極みです! っと……本当はもっと大きな声で喜びたいですが、ここは控えめで」
なんというか、いつも通りのアルベール様で心底安心した。これで夢が覚めてもあのアルベール様だったら、本当に絶望しかない。
「ちょっと怖い夢を見て……」
「夢? リーゼ嬢を苦しませる夢なんて、許せませんね」
「あの、出てきたのはアルベール様なんですけど……」
「なんだって!? 俺は俺を倒さなければならないということなのか……!」
「冗談ですよ! 夢に出てきたのは確かですけど」
「ふむ……よければこちらに来て、話を聞いてもよろしいですか? 話したら、少し気が紛れるかもしれませんよ」
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