1 / 34
第一話 偽りの悪役令嬢
しおりを挟む
「なんですのこれは? よくも私の十七歳の誕生日に、こんな低レベルな料理を出せましたわね。私を誰だとお思いなのかしら? 恥を知りなさい!」
私――リーゼ・ラトゥールは、多くの来賓の方々や使用人の前で、暴言を吐きながら、オレンジ色の髪をバサッとなびかせた。
せっかくのパーティーだというのに、空気を悪くするようなことを口にしたからか、私のことをヒソヒソと話す声が聞こえてきた。
「またリーゼ様が場の空気を壊しているぞ」
「ラトゥール男爵家のご息女なのに、なんて品が無いのかしら 」
「品の良さは妹様に受け継がれたのよ、きっと」
どうやら今日も、来賓の貴族達の注目が、私に向けられているようだ。良い注目ではないのは間違いないが、これも全て自分で望んでやっていることだから、不満は無い。
「陰口を叩いてないで、直接私に仰ったらどうかしら? 言う度胸もないくせにね? くすくす」
「あの、お姉様……」
私を笑っている連中を馬鹿にするように笑っていると、一人の少女が話しかけてきた。肩くらいまで伸びるフワッとした金の髪と赤い目が美しく、お淑やかな雰囲気が、彼女を上品に仕上げている。
身長は私よりも頭一つくらいは大きく、スタイルもとても良い。私があまりにも小さいから、相対的に彼女が大人っぽく見えるだけかもしれないけど。
「あら、ジュリアじゃないの。何か用?」
「あ、あんまり大きな声を出すと、来賓の方に……ご迷惑かと……」
「あんたが一々気にする必要なんかないわよ、鬱陶しい」
「ご、ごめんなさい……でも、わたくし……」
「おいリーゼ、そこまで言う必要は無いだろう?」
顔を俯けて落ち込む妹のジュリアの姿は、まるで悲劇のヒロインのように儚げだった。
そこに、私の婚約者であるジェクソン・ラヴィーヌ様がやってきた。彼は侯爵家のご子息様で、真っ白な髪と、前髪で少し隠れた緑色の目が特徴的な殿方だ。
婚約者と言っても、政略結婚だから愛情は互いに無い。そもそもお話をしたこと自体があまりない。
「ジェクソン様には関係ありません。これは私達姉妹の問題です。引っ込んでてくださいます?」
「いや、ある。私は君の婚約者なのだから」
「くだらない理由ですこと。はぁ、興が削がれたから、風にでも当たってきますわ。では、失礼いたします」
これ以上喋っていても意味が無いと考えた私は、適当に理由をつけてから、一礼もせずにその場を後にし、会場の外にある庭園へと足を運んだ。
外は満天の星空が広がっている。それはあまりにも壮大で、私のやっていることなんて、本当にちっぽけなものだと突きつけられているようだった。
「はぁ~……いつまでたっても慣れないわ」
周りに誰もいないのをいいことに、私はベンチに腰を下ろしてから、もう溜息を漏らした。
――こんなに疲弊をしているのには、理由がある。
実は私、本当はあんなに悪い性格ではない。自分で言うのもおかしな話だけど、これといった特徴は無い、ごく普通の女性だ。パーティー会場での私の振る舞いは、ただの演技なの。
そんな私が、なぜこんなことをしているか……それは、妹のジュリアのためだ。
ジュリアは大人しい性格で、泣き虫で、一人で生きていくにはあまりにもか弱い女性だ。
私はそんなジュリアを姉として守ってあげたいと思っている。それは幼い頃からずっと持っている気持ちだ。だから、幼い頃の私は、なんとかしてジュリアを守れないかと考えた。
その結果、私が悪いことをして注目を浴びれば、大人しいジュリアに目が行かずに静かに過ごせるし、仮に悪い人がいても、私の方に目が行けば、ジュリアを悪い人から助けられると思ったの。
もちろん、この件についてはお父様も認識されている。好きにやって構わないが、内容があれだから、援助は出来ないと言われてしまったけど。
結果的に、ジュリアは大人しくて聡明な少女で、出来の悪い姉と比べて、本当に良く出来た子だという評判に落ち着いた。
ジュリアを守れて、ついでにジュリアの良い評判も手に入って、これで一件落着。これからも続けましょう……って思ったのだけど……やってみるとかなり大変で……本来の自分とは全然違う振る舞いをするせいか、酷く疲れてしまうの。
「少し休みましょ……あら?」
ぼんやりとしていると、私の足元をリスが通った。
とっても愛らしいけど、少し弱っているみたいだわ。動きも鈍いし、体の所々に紫色のアザがある。触っても逃げる元気もないみたい。
「これは……どこでもらっちゃったのかしら。とにかく、すぐに元気にしてあげなきゃ。周りに誰もいないわよね……」
周りに誰もいないことを確認してから、掌に載せたリスに向かって、祈りをささげる。すると、リスの体がほんのりと白い光に包まれていった。
「はい、これで終わりよ」
数秒も経たないうちに、光はまるで最初から無かったかのように消えていた。そして、その光の中にいたリスのアザも綺麗に無くなり、元気になって走り去った。
今のは、私が持っている不思議な力の一端だ。世間一般では、この力を持っている人は聖女と呼ばれている。
この力は、軽微な傷の手当てが出来る。それと一番特別な力として、瘴気と呼ばれる不思議な力を浄化出来る。
この瘴気というのは、自然や動植物を汚染し、死に至らしめる危険なものだ。もちろん人間も汚染される。未だな謎が多く、高名な学者様によって、日夜研究されている。
この瘴気で一番厄介なのが、聖女にしか治せないことだ。だから私は、瘴気の浄化を依頼された時に、患者や現場の元に赴いて、浄化を行っている。
こんな不思議な力だからか、基本的に聖女は国の偉いお方や、家の人間といった、特定の人物にしか自分の聖女の力のことを明かさないわ。悪用しようとする輩から、自分の身を守るためにね。仕事をする時も、名前を明かさないし、仮面をして顔を見られないようにするのよ。
あと、この力はジュリアも持っているわ。ジュリアの方が、私よりもはるかに優れた力を持っている。私の力は不完全なのか、力を使うと異様に疲れるし、ジュリアの方が浄化をする力が強い。
でも、瘴気なんて危ないものに、ジュリアを近づけさせたくないから、極力私が仕事を奪う形で請負い、浄化をしているの。
ちなみに聖女の力は、ある日突然力に目覚めることもあるが、遺伝によって力を得ることが大半と言われている。現に私のお母様も聖女の力を持っていて、私とジュリアがその力を受け継いでいる。
「ふぅ、早めに気づいてよかったわ。あれくらいの瘴気の影響なら、周りに被害は出てないだろうし……ふぅ、更に疲れちゃったわ……」
「リーゼお嬢様、こちらにいらっしゃったのですね。そろそろ会場にお戻りください」
「ええ、わかったわクラリス」
リスの手当ての影響でさらに疲れた私の元に、短く揃えた白い髪が特徴的な女性に話しかけられた。
彼女は、私が幼い頃から侍女として仕えてくれている、クラリスという名の女性だ。侍女という肩書ではあるが、私にとっては姉のような存在で、心の底から信頼している。
そんな彼女に、パーティー会場にいた時とは真逆な、柔らかい話し方で返事をしてから、会場に戻った。
随分と疲弊してしまっているけど、人前に出た以上はしっかりと演じなければ。頑張れ、私!
「戻ってきたか。そろそろパーティーを本格的に始めるのだが……その前に私から話がある」
「話? なんだか知らないけど、手短にしてくださる?」
「ああ。リーゼ、今日この場で君と婚約を破棄させてもらう」
私――リーゼ・ラトゥールは、多くの来賓の方々や使用人の前で、暴言を吐きながら、オレンジ色の髪をバサッとなびかせた。
せっかくのパーティーだというのに、空気を悪くするようなことを口にしたからか、私のことをヒソヒソと話す声が聞こえてきた。
「またリーゼ様が場の空気を壊しているぞ」
「ラトゥール男爵家のご息女なのに、なんて品が無いのかしら 」
「品の良さは妹様に受け継がれたのよ、きっと」
どうやら今日も、来賓の貴族達の注目が、私に向けられているようだ。良い注目ではないのは間違いないが、これも全て自分で望んでやっていることだから、不満は無い。
「陰口を叩いてないで、直接私に仰ったらどうかしら? 言う度胸もないくせにね? くすくす」
「あの、お姉様……」
私を笑っている連中を馬鹿にするように笑っていると、一人の少女が話しかけてきた。肩くらいまで伸びるフワッとした金の髪と赤い目が美しく、お淑やかな雰囲気が、彼女を上品に仕上げている。
身長は私よりも頭一つくらいは大きく、スタイルもとても良い。私があまりにも小さいから、相対的に彼女が大人っぽく見えるだけかもしれないけど。
「あら、ジュリアじゃないの。何か用?」
「あ、あんまり大きな声を出すと、来賓の方に……ご迷惑かと……」
「あんたが一々気にする必要なんかないわよ、鬱陶しい」
「ご、ごめんなさい……でも、わたくし……」
「おいリーゼ、そこまで言う必要は無いだろう?」
顔を俯けて落ち込む妹のジュリアの姿は、まるで悲劇のヒロインのように儚げだった。
そこに、私の婚約者であるジェクソン・ラヴィーヌ様がやってきた。彼は侯爵家のご子息様で、真っ白な髪と、前髪で少し隠れた緑色の目が特徴的な殿方だ。
婚約者と言っても、政略結婚だから愛情は互いに無い。そもそもお話をしたこと自体があまりない。
「ジェクソン様には関係ありません。これは私達姉妹の問題です。引っ込んでてくださいます?」
「いや、ある。私は君の婚約者なのだから」
「くだらない理由ですこと。はぁ、興が削がれたから、風にでも当たってきますわ。では、失礼いたします」
これ以上喋っていても意味が無いと考えた私は、適当に理由をつけてから、一礼もせずにその場を後にし、会場の外にある庭園へと足を運んだ。
外は満天の星空が広がっている。それはあまりにも壮大で、私のやっていることなんて、本当にちっぽけなものだと突きつけられているようだった。
「はぁ~……いつまでたっても慣れないわ」
周りに誰もいないのをいいことに、私はベンチに腰を下ろしてから、もう溜息を漏らした。
――こんなに疲弊をしているのには、理由がある。
実は私、本当はあんなに悪い性格ではない。自分で言うのもおかしな話だけど、これといった特徴は無い、ごく普通の女性だ。パーティー会場での私の振る舞いは、ただの演技なの。
そんな私が、なぜこんなことをしているか……それは、妹のジュリアのためだ。
ジュリアは大人しい性格で、泣き虫で、一人で生きていくにはあまりにもか弱い女性だ。
私はそんなジュリアを姉として守ってあげたいと思っている。それは幼い頃からずっと持っている気持ちだ。だから、幼い頃の私は、なんとかしてジュリアを守れないかと考えた。
その結果、私が悪いことをして注目を浴びれば、大人しいジュリアに目が行かずに静かに過ごせるし、仮に悪い人がいても、私の方に目が行けば、ジュリアを悪い人から助けられると思ったの。
もちろん、この件についてはお父様も認識されている。好きにやって構わないが、内容があれだから、援助は出来ないと言われてしまったけど。
結果的に、ジュリアは大人しくて聡明な少女で、出来の悪い姉と比べて、本当に良く出来た子だという評判に落ち着いた。
ジュリアを守れて、ついでにジュリアの良い評判も手に入って、これで一件落着。これからも続けましょう……って思ったのだけど……やってみるとかなり大変で……本来の自分とは全然違う振る舞いをするせいか、酷く疲れてしまうの。
「少し休みましょ……あら?」
ぼんやりとしていると、私の足元をリスが通った。
とっても愛らしいけど、少し弱っているみたいだわ。動きも鈍いし、体の所々に紫色のアザがある。触っても逃げる元気もないみたい。
「これは……どこでもらっちゃったのかしら。とにかく、すぐに元気にしてあげなきゃ。周りに誰もいないわよね……」
周りに誰もいないことを確認してから、掌に載せたリスに向かって、祈りをささげる。すると、リスの体がほんのりと白い光に包まれていった。
「はい、これで終わりよ」
数秒も経たないうちに、光はまるで最初から無かったかのように消えていた。そして、その光の中にいたリスのアザも綺麗に無くなり、元気になって走り去った。
今のは、私が持っている不思議な力の一端だ。世間一般では、この力を持っている人は聖女と呼ばれている。
この力は、軽微な傷の手当てが出来る。それと一番特別な力として、瘴気と呼ばれる不思議な力を浄化出来る。
この瘴気というのは、自然や動植物を汚染し、死に至らしめる危険なものだ。もちろん人間も汚染される。未だな謎が多く、高名な学者様によって、日夜研究されている。
この瘴気で一番厄介なのが、聖女にしか治せないことだ。だから私は、瘴気の浄化を依頼された時に、患者や現場の元に赴いて、浄化を行っている。
こんな不思議な力だからか、基本的に聖女は国の偉いお方や、家の人間といった、特定の人物にしか自分の聖女の力のことを明かさないわ。悪用しようとする輩から、自分の身を守るためにね。仕事をする時も、名前を明かさないし、仮面をして顔を見られないようにするのよ。
あと、この力はジュリアも持っているわ。ジュリアの方が、私よりもはるかに優れた力を持っている。私の力は不完全なのか、力を使うと異様に疲れるし、ジュリアの方が浄化をする力が強い。
でも、瘴気なんて危ないものに、ジュリアを近づけさせたくないから、極力私が仕事を奪う形で請負い、浄化をしているの。
ちなみに聖女の力は、ある日突然力に目覚めることもあるが、遺伝によって力を得ることが大半と言われている。現に私のお母様も聖女の力を持っていて、私とジュリアがその力を受け継いでいる。
「ふぅ、早めに気づいてよかったわ。あれくらいの瘴気の影響なら、周りに被害は出てないだろうし……ふぅ、更に疲れちゃったわ……」
「リーゼお嬢様、こちらにいらっしゃったのですね。そろそろ会場にお戻りください」
「ええ、わかったわクラリス」
リスの手当ての影響でさらに疲れた私の元に、短く揃えた白い髪が特徴的な女性に話しかけられた。
彼女は、私が幼い頃から侍女として仕えてくれている、クラリスという名の女性だ。侍女という肩書ではあるが、私にとっては姉のような存在で、心の底から信頼している。
そんな彼女に、パーティー会場にいた時とは真逆な、柔らかい話し方で返事をしてから、会場に戻った。
随分と疲弊してしまっているけど、人前に出た以上はしっかりと演じなければ。頑張れ、私!
「戻ってきたか。そろそろパーティーを本格的に始めるのだが……その前に私から話がある」
「話? なんだか知らないけど、手短にしてくださる?」
「ああ。リーゼ、今日この場で君と婚約を破棄させてもらう」
69
お気に入りに追加
2,265
あなたにおすすめの小説
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです
きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」
5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。
その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星里有乃
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。

はずれのわたしで、ごめんなさい。
ふまさ
恋愛
姉のベティは、学園でも有名になるほど綺麗で聡明な当たりのマイヤー伯爵令嬢。妹のアリシアは、ガリで陰気なはずれのマイヤー伯爵令嬢。そう学園のみなが陰であだ名していることは、アリシアも承知していた。傷付きはするが、もう慣れた。いちいち泣いてもいられない。
婚約者のマイクも、アリシアのことを幽霊のようだの暗いだのと陰口をたたいている。マイクは伯爵家の令息だが、家は没落の危機だと聞く。嫁の貰い手がないと家の名に傷がつくという理由で、アリシアの父親は持参金を多めに出すという条件でマイクとの婚約を成立させた。いわば政略結婚だ。
こんなわたしと結婚なんて、気の毒に。と、逆にマイクに同情するアリシア。
そんな諦めにも似たアリシアの日常を壊し、救ってくれたのは──。

リストラされた聖女 ~婚約破棄されたので結界維持を解除します
青の雀
恋愛
キャロラインは、王宮でのパーティで婚約者のジークフリク王太子殿下から婚約破棄されてしまい、王宮から追放されてしまう。
キャロラインは、国境を1歩でも出れば、自身が張っていた結界が消えてしまうのだ。
結界が消えた王国はいかに?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる