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第二章
レシピ書き
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王都のガロの家に帰ってくる。セリーヌの町と作りも一緒だからか安心する。今回はゆっくりできるといいけど、また次の遠征がすぐ決まるかもしれないよね。せめて一瞬間はゆっくりできるといいけど、特訓が始まりそうではある。
その前にまずはドラドさんからの依頼でイカリングのレシピをかきこむところからだ。スマホを見ながら必要材料から書き込んでいくけど、困るのは調理油だよなぁ。
「ねぇ、コーン油ってどうやって書こう?」
「あぁ、あれか。俺でも作れるんだ、ギルドに出せば広まることになるな。俺が知る限り調理用の油なんて今までオリーブオイルくらいだからな。他がなければかなり重大なレシピになるな。」
「えぇ、それってかなり目立たない?かなり不安なんだけど。」
「確かに今以上に注目されるだろうが、ギルドランクを上げるということはそれだけで注目されるものだ。」
「それはそうだろうけど。」
かなり悩む。たぶんオリーブいるでも揚げ物は作れるだろう。でもイカリングをおいしく揚げるならリングが浸かるほどの量の調理油が必要になる。ドラドさんもいっぱい食べてたからその分油も使うだろう。となるとオリーブオイルじゃ費用がかさみすぎるよね。
しょうがない、コーン油の準備法も書くか。というかコーン油が意外とおいしくて便利だからつい使っちゃうけど、他の食材もいろいろあるんだから他の油も作れるかもしれないよね。うーん、まぁ書き込むのは使ったコーン油でいいか。
パン粉はこの世界特有の硬いパンを粉にするだけだからそんな難しくはないとして、小麦粉が問題だよね。とりあえず薄力粉のほうの小麦粉の産地で書くしかない。確かウィクネスの町ってところだったはずだ。
「そういえば王都でウィクネスの町の小麦粉を買いたしていたな。セリーヌの町のが売っていなかったとはいえ、その町の小麦粉と決めなければいけない理由は何だ?」
「え?あぁ、説明してなかったっけ?小麦粉と一言に言ってもパンを作るのに向いてる強力粉、揚げ物の衣に向いてる薄力粉があるんだよ。まぁたぶん強力粉でも揚げ物作ってたからどっちでも作れはするんだろうけど。」
「小麦粉にも違いがあったのか。確かに途中から揚げ物の食感が変わった気がしていたが、気のせいではなかったんだな。」
うすうす気がついてはいたけど気のせいかなレベルではあったのか。確か薄力粉使ったのが結構揚げ物に間開けたときだったからかもしれないけど。
「あとはお菓子とかも薄力粉が多いかな?あ、そういえば強力粉が少なくなってきてるんだった。王都に売ってる小麦粉でどれが強力粉だろう?スマホ使うわけにもいかないし、セリーヌの町の小麦粉が買えればいいんだけど。」
「セリーヌの町で売っているのはカウィートの町の小麦粉だ。直接仕入れているが、王都でも扱っているはずだぞ。」
「ほんと?よかったぁ。おんなじ町の小麦粉なら多分、おんなじ種類なはずだよ。」
含まれるグルテンがどうとかの違いだったはずだ。育てて作る過程が町ごとに少し違うんだろう。同じ街なら運ぶ過程は違うだろうけどきっと大丈夫だろう。
「それよりも、今聞き捨てならないことを言ったな。お菓子といったが、それは作ってもらったことがないはずだぞ?」
「え、気になるの?でも甘いものだからしょっぱいの好きそうなガロには合わないかなって思って。」
「俺は甘いものも好きだが?」
うーん、ガロにはちょっと甘いものってイメージに合わないんだけど、期待してる目をしてるし、今日の夜にでも作ってあげようか。あ、でもいろいろ足りないものも出てきそう。特にいろいろ作る時に不便するのがラップなんだよね。前に調理実習で作った時はラップを使ったはずだ。泡立てはそれ用の道具がなぜかガロの家にあるけど。
「うーん、作ってあげたいけど前に作った時にはない調理器具があるんだよね。」
「使わないと絶対に作れないのか?」
「あー、どうだろ?使わなくてもいい調理方法を調べればあるかも。」
「そうか、なら楽しみにしよう。まずはドラドへのレシピを完成させないとな。」
「うん。」
いろいろ考え始めちゃって今やってることがおろそかになってるのはよくないよね。とりあえず材料はこの書き方で大丈夫だろう。王都で見てないような材料も作り方を書いた。まぁコーン油もパン粉も力さえあれば難しいものではないはずだ。
で、多分だけどイカの下処理もしっかり書き込まないとだめだよね。まぁスマホを見て手順通りに書き込むしかない。この書き方でドラドさんができればいいんだけど、どうしても難しいならイカを調理したことある人に聞いてもらうしかない。
バッター液は混ぜ合わせるだけ、イカに薄力粉をまぶしてバッター液、パン粉を付けてしっかり温度を上げた油に沈める。油の温度は170度とか書いてわかるものなのかな?温度計とかも見たことないし、自分の確かめ方でもある箸を入れたときに箸から泡が絶え間なく上がったるようになったらって書いておこう。
あとは浮き上がってきたら油をしっかり切って完成。油の温度にさえ気を付ければ難しいことはないとおもう。あとはパン粉とかはイカのワッカの内側にもしっかりたっぷりつけることとかの注意くらいか。
「お、書き終えたか?結構いろいろやってたように思ったが、パスタも同時進行だったもんな。」
「うん、イカリング自体はこんなもんだよ。もしかして、僕の揚げ物にドラドさんもはまったのかな?」
「カレントもそうだったからな。あの独特の食感は癖になる。今日の夕飯も揚げ物にしてくれるか?」
「えぇ、今日の夜はまた違うものにしたいんだけど、バランスよく食べたほうがいいし。」
「そうか・・・」
あからさまにがっかりされるとちょっと申し訳ない気分になるけど、揚げ物は食べ過ぎると太っちゃったりするんだ。ガロはまだまだ働く冒険者現役だからそんな太ったりはしないだろうけど。ついでに僕も扱かれてて太ることはなさそうなんだけどね・・・
その前にまずはドラドさんからの依頼でイカリングのレシピをかきこむところからだ。スマホを見ながら必要材料から書き込んでいくけど、困るのは調理油だよなぁ。
「ねぇ、コーン油ってどうやって書こう?」
「あぁ、あれか。俺でも作れるんだ、ギルドに出せば広まることになるな。俺が知る限り調理用の油なんて今までオリーブオイルくらいだからな。他がなければかなり重大なレシピになるな。」
「えぇ、それってかなり目立たない?かなり不安なんだけど。」
「確かに今以上に注目されるだろうが、ギルドランクを上げるということはそれだけで注目されるものだ。」
「それはそうだろうけど。」
かなり悩む。たぶんオリーブいるでも揚げ物は作れるだろう。でもイカリングをおいしく揚げるならリングが浸かるほどの量の調理油が必要になる。ドラドさんもいっぱい食べてたからその分油も使うだろう。となるとオリーブオイルじゃ費用がかさみすぎるよね。
しょうがない、コーン油の準備法も書くか。というかコーン油が意外とおいしくて便利だからつい使っちゃうけど、他の食材もいろいろあるんだから他の油も作れるかもしれないよね。うーん、まぁ書き込むのは使ったコーン油でいいか。
パン粉はこの世界特有の硬いパンを粉にするだけだからそんな難しくはないとして、小麦粉が問題だよね。とりあえず薄力粉のほうの小麦粉の産地で書くしかない。確かウィクネスの町ってところだったはずだ。
「そういえば王都でウィクネスの町の小麦粉を買いたしていたな。セリーヌの町のが売っていなかったとはいえ、その町の小麦粉と決めなければいけない理由は何だ?」
「え?あぁ、説明してなかったっけ?小麦粉と一言に言ってもパンを作るのに向いてる強力粉、揚げ物の衣に向いてる薄力粉があるんだよ。まぁたぶん強力粉でも揚げ物作ってたからどっちでも作れはするんだろうけど。」
「小麦粉にも違いがあったのか。確かに途中から揚げ物の食感が変わった気がしていたが、気のせいではなかったんだな。」
うすうす気がついてはいたけど気のせいかなレベルではあったのか。確か薄力粉使ったのが結構揚げ物に間開けたときだったからかもしれないけど。
「あとはお菓子とかも薄力粉が多いかな?あ、そういえば強力粉が少なくなってきてるんだった。王都に売ってる小麦粉でどれが強力粉だろう?スマホ使うわけにもいかないし、セリーヌの町の小麦粉が買えればいいんだけど。」
「セリーヌの町で売っているのはカウィートの町の小麦粉だ。直接仕入れているが、王都でも扱っているはずだぞ。」
「ほんと?よかったぁ。おんなじ町の小麦粉なら多分、おんなじ種類なはずだよ。」
含まれるグルテンがどうとかの違いだったはずだ。育てて作る過程が町ごとに少し違うんだろう。同じ街なら運ぶ過程は違うだろうけどきっと大丈夫だろう。
「それよりも、今聞き捨てならないことを言ったな。お菓子といったが、それは作ってもらったことがないはずだぞ?」
「え、気になるの?でも甘いものだからしょっぱいの好きそうなガロには合わないかなって思って。」
「俺は甘いものも好きだが?」
うーん、ガロにはちょっと甘いものってイメージに合わないんだけど、期待してる目をしてるし、今日の夜にでも作ってあげようか。あ、でもいろいろ足りないものも出てきそう。特にいろいろ作る時に不便するのがラップなんだよね。前に調理実習で作った時はラップを使ったはずだ。泡立てはそれ用の道具がなぜかガロの家にあるけど。
「うーん、作ってあげたいけど前に作った時にはない調理器具があるんだよね。」
「使わないと絶対に作れないのか?」
「あー、どうだろ?使わなくてもいい調理方法を調べればあるかも。」
「そうか、なら楽しみにしよう。まずはドラドへのレシピを完成させないとな。」
「うん。」
いろいろ考え始めちゃって今やってることがおろそかになってるのはよくないよね。とりあえず材料はこの書き方で大丈夫だろう。王都で見てないような材料も作り方を書いた。まぁコーン油もパン粉も力さえあれば難しいものではないはずだ。
で、多分だけどイカの下処理もしっかり書き込まないとだめだよね。まぁスマホを見て手順通りに書き込むしかない。この書き方でドラドさんができればいいんだけど、どうしても難しいならイカを調理したことある人に聞いてもらうしかない。
バッター液は混ぜ合わせるだけ、イカに薄力粉をまぶしてバッター液、パン粉を付けてしっかり温度を上げた油に沈める。油の温度は170度とか書いてわかるものなのかな?温度計とかも見たことないし、自分の確かめ方でもある箸を入れたときに箸から泡が絶え間なく上がったるようになったらって書いておこう。
あとは浮き上がってきたら油をしっかり切って完成。油の温度にさえ気を付ければ難しいことはないとおもう。あとはパン粉とかはイカのワッカの内側にもしっかりたっぷりつけることとかの注意くらいか。
「お、書き終えたか?結構いろいろやってたように思ったが、パスタも同時進行だったもんな。」
「うん、イカリング自体はこんなもんだよ。もしかして、僕の揚げ物にドラドさんもはまったのかな?」
「カレントもそうだったからな。あの独特の食感は癖になる。今日の夕飯も揚げ物にしてくれるか?」
「えぇ、今日の夜はまた違うものにしたいんだけど、バランスよく食べたほうがいいし。」
「そうか・・・」
あからさまにがっかりされるとちょっと申し訳ない気分になるけど、揚げ物は食べ過ぎると太っちゃったりするんだ。ガロはまだまだ働く冒険者現役だからそんな太ったりはしないだろうけど。ついでに僕も扱かれてて太ることはなさそうなんだけどね・・・
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