そこは獣人たちの世界

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第二章

インフィリアへ向かう前に

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昨日は寝る前まで腰が甘くしびれてたっていうのに、朝になったら意外と治ってるもんだ。これも訓練のたまものか、はたまたガロとの行為に慣れたからか。
昨日のは、激しいというよりもねっとりとした攻めだった。コブを入れられた後も確かに打ち付けられたけど、いつもと違って2発目を注がれるまでが長かった。
入れられる前までもあんな風に舐め続けられてだいぶ切羽詰まった気分になったし、一回僕も出して多少余裕ができていたとはいえ、ずっと攻められたら後だけでまた2回目もだしてしまって・・・
あぁいけない、こんなこと考えてるとまた下が反応しちゃう。これからギルドだっていうのに、しかもギルドの後はいよいよ遠征開始だ。しばらくは、お預けか。
ギルドにつくとガロだけ受付に、並ぶのもあって少し待ったけど受付での会話はすぐに終わった。正式な遠征依頼の受注だって聞いてたけど、事前準備がしっかりしてたのかな?

「よしキオ、外まで出るぞ。」

「え?」

「転移石はできれば外で使う方がいい。街中でも使えなくはないが、他人を巻き込む可能性があるからな。」

「あ、なるほど。」

そういえば王都に来てから外には出ていない。王都内にずっといて、訓練詰めだった。まぁ王都回りで魔物狩りをするってわけでもない。冒険者ギルドから西にまっすぐ大通りを進むと、王都特有ともいえる真っ白な壁が見える。あれがすべて魔物除けの結界だそうだ。
しかもちゃんと上下開閉式の落とし格子まである。それも結界棒で作られているみたいだ。なんというかすごい徹底っぷり。

「なんというか、いざ見るとほんとすごいね。」

「あぁ、かなり安全な土地なのにたいそうな結界だ。」

そういえば北側は広い範囲で魔物が出ないとか言ってたっけ。それなのに他の町よりも強い結界の壁か。さすがの僕でもちょっと警戒しすぎなんじゃないかと思ってしまう。
西側に出ても当然近場に魔物なんて見えないのに、外側には槍持ちの鎧兵が二人立っていた。僕とガロ以外にも出ていく人がちらほらいるので特に反応はされなかったけど。
王都から続く舗装道沿いに少し歩いたところで道からは外れていく。ある程度離れるとこの辺でいいかとガロが止まった。

「よしキオ、これから向かうところについて軽く説明する。といっても転移後そのまま外に出る場所で、滞在するわけでもねぇんだが、覚えておいて損はないだろう。」

「えっと、インフィリアではなく?」

「あぁ、転して向かう町のことだ。この王都の真2代目国王となったやつが作った町、アリストクラット。」

真2代目ってことは、ディバンさんが見せてくれた初代グランドマスターの後釜が作った町ってことなんだろう。確か人間だとばれると王族には狙われるとかガロが言ってたし、あんまいいところとは思えない。

「眉をひそめたな。正直俺も同じ気分だ。今回は滞在する必要がないからまだましだが、その町には王族の神龍種が町長という役職で、管理者としてでかい屋敷を立てている。」

「え、町長って、いるの?セリーヌの町にもいたっけ?」

「いないな。町長がいるのは王族の作った町だけだ。ともかくそういう町だ。不用意な発言には気をつけろよ?まぁ喋らずまっすぐ出るつもりだが。」

うん、町に転移した後さっさと外に出たいってことはすごい伝わった。僕は基本的にガロの言う通りに動けばいいだろう。

「そこで問題になるのが8日かけてインフィリアを歩いて目指すルートに行くか、馬車で2日揺られてパッス村に行き、そこから歩きで3日歩くルートで行くかだ。」

「まっすぐ馬車ではいけないんだね。というかそのパッスの村から馬車は出てないの?」

「あぁ。インフィリアからパッスの村に人を乗せる馬車はあるが、帰りの馬車には食料と物資を乗せるから人を乗せないという名目がある。」

「名目?」

「そのへんは歩くときに話そう。門兵はギルドよりも王族よりだ。」

ガロが門のほうに目を向ける。もう聞こえない距離だとは思うけど、遠くの声も拾う魔法とかがないとも言えないか。ここでは話せないっていうんなら後で聞けばいい。

「僕はどっちでもいいよ。ガロが安全だと思う方で。」

「おそらく、俺が8日かかる距離だから、キオとだと10日はかかるんだよな。パッスからなら少し差はあっても3日でつくんだろうが。」

「別に10日かかってもいいなら歩くんでもいいよ。遠征依頼ってゆっくりでもいいみたい、なんだよね?」

「あぁ、今回の依頼はそうだな。よし、なら馬車が即捕まらなければ歩くか。ちょうどパッスに向かうバスがあれば乗ればいい。」

「わかった。とりあえず転移後はまっすぐガロについていくよ。」

「あぁ、それでいい。行くぞ。」

ガロが差し出した右手を握る。左手で真っ白い水晶のような転移石をパリンと砕く。そういえば転移石って堅そうだけど、僕でも簡単に砕けるのかな?なんてのんきなことを考えつつ、一瞬真っ白な空間を通り過ぎると、セリーヌの町でみたような教会へと転移した。
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