そこは獣人たちの世界

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第二章

土と樹のさらなる特訓

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思ってる以上に早く土と樹の属性を覚えられた。もちろんこの後反復練習だけど、それはまぁ一人でもできることで、せっかく時間を作ってくれたドラドさんには悪いことをしてしまった。

「いや、それを気にすることはない。そうだな、もしよければすぐにでも反復練習したいだろうが先ほど言っていた、水、火、雷、爆の属性を見せてくれないか?疑うわけじゃないが、実際に見ていないからな。」

「えっと、そのくらいならいいんですけど、ガロ、見せちゃっていいのかな?」

「そうだな、せっかくだからあの4つの属性を回すのを見せたらどうだ?」

「あれね。了解。では見ていてください。」

火、水、雷、爆の礫を同時に1粒ずつお手玉のように回しながら出す。粒の大きさはパチンコ玉程度だし、手元で回すのが精いっぱいだけど、この後土と樹もこの粒の大きさにまでできるようになったらここに追加するつもりだ。ただそれほど長くはできない。3週ほど回したところで消滅だ。

「ほぉ、すごいなこれは。美しいくらいだ。」

「エレプスのやつの謎の入れ知恵の奴だな。そこに土と樹も入れるんだろ?」

「まずは土と樹の礫の粒を大きくしないとこれにまで持っていけないけど、そのつもり。」

「もし8属性全部になったらもっときれいだろうな。そしたらもう一度見せてくれよ。」

水竜も8属性でやる予定を聞いてたもんね。その時に見たいっていうことは氷と風を教えてもらうときは来れないのかな。

「だがカレント、こちらも3日後にはドーパーに行かなくてはいけないぞ。」

「エレプスのところに教えてもらうの明後日だろ?何とか見れるはずだ。」

「そうか、ならその時に一緒に見せてもらいたい。」

「なんだ?ドラドとカレントどちらもドーパーへの遠征なのか?」

「今回はオレたちでペアを組むんだ。だからこそキオの魔法を見せるのに呼びやすかったんだぜ?」

「ペアって何?パートナーとは違うの?」

どうやらドーバーというところに水竜とドラドさんが一緒に行くようだけど、ペアを組むって、一時的な協力関係みたいなものかな?

「そうだキオ君。パートナーは生活面まで同伴するほどの協力関係。ガロと君のような関係だ。カレントとのペアの関係では依頼目的は同じだが、泊るところが違う上に準備段階でも同伴しない。ドーバーの状況を見ないことには作戦を練っても無駄になる可能性があるからな。」

「そういう関係だな。オレとしてはもっとドラドと話したいんだが、準備やらなんやら忙しそうでな。だが息抜きと事前に少しでも多く話すためにもにここに呼び出せてよかったぜ。」

僕のことが息抜きと事前に話す口実かぁ。まぁおかげで2属性覚えられたわけなんだけど。

「あぁ、そうだ、反復練習。感覚忘れないうちにやらないと。」

「おっと、そうだったな。こちらの話に付き合わせてしまった。では少しだったが先にあがらせてもらおう。明後日の日が傾き始めたころにはエレプスのところをでれるだろう?そのころにまたギルドで待たせてもらう。」

「オレもそろそろドーパー前にちゃんと整え始めねぇとな。先あがるぜ。」

「あぁ、キオに付き合ってくれてありがとうな。」

「ありがとうございました。」

きっちりお礼して二人を見送る。よし、それじゃあ土と樹の粒をできるだけ大きくする特訓だ。と気合を入れてたらガロがドンと十字の木の的を出した。

「礫の大きさを増すことはもちろんだが、まずはその位置から十字に当たるまで持続させることだな。とことんやるぞ。」

「う、うん。頑張るよ。」

そこで気づいてしまった。一抹の不安。魔法訓練はまだいい。でもガロと二人きりに戻ったってことは、そのあとにまた打ち込み訓練があるんじゃないか?
い、今は魔法に集中しよう。決してゆっくりできるようになれば良かったなんて思ってない。それに新しい属性に完全になれるのは時間かかる。きっと打ち込み特訓はないはずだ。多分。
気持ちを切り変えてまずは土から始める。一応樹のほうが上位属性になるからだ。さっきのソイルバレットの感覚を思い出しつつ、できるだけ大きく、長くできるように意識する。

「ソイルバレット!」

米粒ほどの土礫が出来上がり、木の的のほうに少し飛んでいくけど、半分も行かずに消滅する。こればかりは反復練習あるのみだ。
何度も何度もソイルバレットを打ち出していく。やっぱり粒はあんまり大きくならず相変わらずいびつな形だが、何とかパチンコ玉ほどの大きさくらいにまで膨らませれるようにはなった。
持続のほうもまぁまぁで的に当てられる程度に放った。威力不足にもほどがあって実戦に使うのは全然難しそうだ。そういえばボムバレットも特訓はしたけど実戦レベルほどとは言えなかった。それなのにガンにとしようとしたせいで失敗したのかもしれない。
ボムバレットも特訓したいけど、まずはウッドバレットだ。先ほどで来たのを思い出しつつ放つが、やっぱりできるのは米粒ほどで持続は的まで半分ほど。

「同じような結果だな。まぁ土と一緒で何度もやるしかない。」

「うん、がんばるよ。」

ガロに励まされつつ何度も何度もウッドバレットを放つ。放つたびに少しずつ粒が大きくなり、持続が長くなり、的にまで当たり少しへこませるほどにまで成長する。でも実践レベルにはまだまだだな。

「実戦レベルまでの昇華は明日だな。もう昼飯ごろだぞ。」

「うぇ!?もう?あ、ほんとだ。お腹すいてるや。」

ん?でもなんで実戦レベルへの昇華は明日なんだ?ごはんの後はもしかして・・・

「いい集中度だ。その調子で打ち込み練習も行くぞ。」

「う、うぅ、が、がんばる。」

やっぱ午後は打ち込み練習かぁ。ごはん前からハンマー用意しないでほしい。ちょっと作ったサンドイッチが進みづらい憂鬱な気分だよ。
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