そこは獣人たちの世界

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第一章

パートナー登録完了

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申請書の封となってるリボンを外して開くと、大きく魔方陣らしき紫色の模様が描かれている。すごくきれいな模様だ。大きな円の中に何個か円があり、その中にいくつもの線と、そして見たことない文字がいくつも書かれているだけなんだけど、その配置がきれいに感じた。
そして紙の下のほうにパートナー申請と書いてあり、上下二つの書き込み欄がある。あれ、それぞれ2回書かなきゃダメな感じかな?

「俺が上に書く。上が代表者になるからな。下にキオが書いてくれ。正式な真名でな。」

「うん、わかった。」

僕が下の欄に風原樹央と書いている間に、上の欄に別の用紙に書いてるはずのガロの名前が書きあげられていく。どういう仕組みかわからないけど、これも魔法の一つなんだろう。
上に刻まれた名前はガロ・フェルミニロード。フェルミニロードが家族名、なんだとは思うけどなんかすごい名前だな。

「いまさらながらだが、キオの名前ってこう書くんだな。一番安心できるのは言葉も文字も同じってところだな。いや、もしかしたら3000年よりも前にニンゲンがきて、文字を教えたって可能性もあるのか?」

「どうなんだろうね?でもそんなこと気にしてもしょうがないんじゃない?便利なんだから、それでいいんだよ。」

「それもそうだな。それにしても真名でも四文字か。キオ・カゼハラって書いてもよかったんだぞ?そもそもこっちの文字の名前の奴なんて俺は知らないしな。」

「あ、そっか、でもガロ以外の誰に見られるってわけでもないし、いいよね?」

「まぁそうだな。それに俺が知らないだけで真名にのほうでこっちの文字がるやつはいるかもしれないしな。」

名前で感じ使うのは珍しいってのはなんとなく異世界って感じがするから別にいいんだけど、僕もそれに合わせるべきだろうな。今後名前を書くときは樹央をちゃんとカタカナで書くようにしよう。

「あとはこれを丸めて、渡しあうの?」

「そうだ。書いた方を相手に渡すことがこの申請書の効果を発揮させる条件だからな。丸めるだけじゃなくリボンもつけるんだぞ?」

「了解。でもそういうのも申請書に全部書いておけばいいのにね。」

まぁ説明してもらったから間違えてやることもないんだけどと思いながら、ガロにと申請書をちゃんと丸めてリボンもつけて渡す。

「そもそもパートナー申請は慎重に行わなきゃいけないものだからな。ギルドがちゃんと立ち会ったという経歴のためにギルドで説明するんだろ。俺の場合は俺が説明してもいいほどランクが高く、じじいにもわかってもらってるからいいけんだどな。」

「あ、なるほど。」

「それよりその書類をギルドカードに当てるんだ。光が入りきるまであてつづけっろよ?」

「了解。」

またあのきれいな淡い光が見れるかなと、言われた通りに所隠した後の書類の時のようにギルドカードに書類を当てると、紫色の淡い光の線のようなのが書類から出てきて、僕のギルドカードの中に入っていく。
びっくりしたけど、離したらまずいと聞いていたから光が入りきるまでちゃんと手は離さなかった。ガロのほうも書類をギルドカードから離したから僕も離す。

「よし、書類の中を確認してみろ、ちゃんと白紙になってるか?」

「え?白紙になってるか?うわ!ほんとだ、白紙になってる!」

また封を開いてみると中に書かれてたあのきれいな紫色の魔方陣のような、文字と線と円でできたの模様も、僕とガロの書いた真名も消えていて真っ白な書類になっていた。

「よし、そっちも大丈夫そうだな。この書類でほかの奴が真名を知ることはこれでない。じじいのところに行くぞ。書類はまた封をしておいてくれ。」

「あ、うん。」

今度はさすがに引っ張られなかった。正直引っ張られてきつかったからよかった。ビャクラクさんのところに行くとまた書類の一つを片付けているところだったようだけど、その書類は横にずらしてる。ノックの時に入ってよいぞといてったし、急ぐものじゃないのかな?

「書類は返却するぜ、じじい。」

「うむ、中を見ても問題ないかの?」

「あぁ、確認している。じじいも確認してくれ。」

僕とガロがそれぞれ渡した書類を二つともを虫眼鏡を使って見始める。しっかり隅々まで確認しているようだ。2枚とも見終わって軽くうなずいた。

「大丈夫のようじゃの。これでお主らは正式にパートナーじゃ。」

「おー、やったね、ガロ。」

「そうだな。このあと最低でも1,2個依頼はこなした方がいいだろ?キオがこの調子だから明日からにはするつもりだけどな。」

「・・・その件について、少し謝らなくてはいけないことがある。ガロ、お主のSランク昇格をきいて王都のギルドが招集をかけた。ギルドグランドマスターが会って話をしたいそうじゃ。」

「はぁ!?なんで俺と?」

「わからん。じゃがずっとAランクでいいと言っていたものが急にSランクになるためにあれだけの業務をこの数日でこなしたのだ。興味が出たのではないかの?」

「そりゃ、そうかもしれねぇけどよ。」

うわぁ、なんかこれって王都に行かなきゃいけない流れだよね?グランドマスターだって、マスターよりもきっと上なんだろう。

「それだけではなく、キオ君のことも関連しておる。パートナー登録をする話も入れておるからの。これは必要じゃからしょうがないのじゃが。おそらくパートナーがどういうものかという興味も持たれたの。」

「まじかよ、そりゃめんどくせぇな・・・」

「僕にも興味を持たれてるんですか。」

それはちょっと面倒なことになりそうだ。人間であることはできうる限り隠さなきゃだけど、どういう出生なのかと聞かれたときにどうこたえればいいのか難しい。うーんどうしよう?
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