そこは獣人たちの世界

レクセル

文字の大きさ
上 下
40 / 303
第一章

*突き入れた欲

しおりを挟む
ゆっくりゆっくりと慣らしながら、三本の指を突き入れていく。始める前はほんとに無垢にきつく閉ざされていたのに、もう指は半分以上くわえ込んでいる。
だけれど慌てないように、俺の指で一番太いのは根本だ。そこまで入らないようじゃ俺のを入れたときに半分あたりの太いところがきつすぎるだろう。
根元のこぶ以外は全部入れるつもりだ。そうしたいと思っていて、こればっかりは止められない。だからこそしっかり慣らしてやらないといけない。
なかは柔らかいから指先は動かせるが、やっぱり入り口が最難関。中を少しかき回して股間のほうに快楽を与えてやって、そうやって緩んだところをすこし突き入れていく。
そうやってほんとにゆっくり指を奥に奥にと進めていく。確かに早くキオ俺のを入れたいと思う気持ちもあるが、こうやってキオを開発している時間もいいと思ってしまう。
だいぶきつくなってきたのか、キオもくぐもった声を漏らすだけじゃなく、体が少し無意識にうねってしまうようだ。ただそんな動きをされると誘われてるかのような感覚になる。どちらかといえば本能の逃げる行動のはずなのに。
それでも俺がいじりやすいようにと広げ続けている脚も、さらに深く入ることでちょっとだけ閉じそうになっている。まだ耐えてくれてるようだが、股間に触れていた手を離す。

「ガ、ガロ?」

「そろそろきついだろ?無意識に足が閉じそうになってる。体も動いてる。この体勢だとこれ以上入れるのも難しい、少し腰を浮かせてくれるか?」

「うん、うん、こ、こんな感じ?」

「あぁ、そう、そんな感じだ。」

脚を上にとあげたのを狙うように、脚をがしりとつかんで、そのままさらに尻を上げさせる。俺にしっかりと見えるように。つかんだ脚はいいが、捕まれてない脚がふわふわと行き場をなくしてさまようようにうごめく。

「ガ、ガロ!こ、この体勢は・・・」

「恥ずかしいってか?でも入っていくかしっかりと見ないとな?それにこうやって上からのほうが、入りやすい。」

「んぁぅ!」

ずずっと一気に指を入れるとキオの体が一層に震え上がって、脚の指もぎゅっと握られる。ずっと立ちっぱなしのキオのものもびくりと震え上がっていた。

「もう少しで指3本とも入りきるからな。」

「ふわぅ、う、うん。」

脚を掴んでいた手をまた股間に戻して撫でてやりながら、あと少しの指を入れていく。そして根元までくわえ上げてくれた穴は、俺の指を離したくないというかのようにきつく締めあげている。
だけれどこれが本番のものじゃない。軽くもう少し広げるようにならしてやりながら、ゆっくりと指を引き抜いていく。

「あっ・・・」

「ん?どうした?名残惜しいか?」

「い、いや、そ、そんなんじゃないと思うんだけど、なんか声出ちゃって。」

名残惜しそうな眼をしながらそんなこと言っても、完全に引き抜いたときに上げた声も含めて、さすがにキオも後ろで得る快楽に名残惜しいんだろう。

「安心しろ、また中を埋めてやるからな。」

「う、うん。」

俺のものをピトリとつけながらそういうと、意を決するかのようにキオはゴクリと喉を鳴らす。まぁすぐに入れたりはしない。ちゃんとこれにも潤滑油をなじませないとな。
そのまま入れて流血沙汰になんかにはしたくない。だいぶ慣らしたからそうはならないだろうが、やっぱり入れるなら潤滑油は必須だ。焦らずにしっかりとなじませる。
そしてたっぷりなじませたところで、いよいよキオの穴に狙いを定める。

「ほんとに入れるぞ?」

「わ、わかってる。できるだけ力は抜くようにするよ。」

「あぁ、そうしないと痛いかもしれないからな。」

それだけ言って突き出したキオの腰をがっちりと両手でつかみ逃がさないようにして、俺のものをキオの中にと突き入れていく。
たっぷり慣らし、たっぷり潤滑油をなじませたかいがあってか、キオは声を漏らしながらも半分まではすんなりと入る。だがこぶ以外の部分で一番太い部分で少し詰まる。

「ちょっと突き入れるぞ?」

「ぁ、ぁう・・・」

それがちゃんとした返事かはわからなかったが、少し強めに腰を押し出して、一気にずぶりと突き入れた。

「ひぅ!」

「悪い、痛かったか?」

「だ、大丈夫、そ、そんなに痛くないよ。」

少しは痛かったようだが、俺はそれどころじゃない幸福感に包まれていた。俺のがキオの体温に包まれてとても暖かい。前やった時も似たように感じたが、キオの体温は何というかちょうどいいんだ。
あぁ、このまま体温を感じていたいが、仰向けの尻を突き出す態勢で、キオは少しつらかっただろう。挿入したまま両手でがしりとつかんでいた腰を床に下ろした。

「す、すごい、ガロのが、中にあるのが、わかる。」

「あぁ、俺のはキオの体にはちょっと大きいだろうが、根本以外は入りきったな。」

「な、なんか、満たされてるような気分。」

「そうか。でも俺は結構限界だ、動いていいか?」

「・・・うん。」

キオからの許しももらった。暖かなのを感じていたいという気持ちよりも、入れ切ったことでむさぼりたい欲のほうが大きくなった俺はまさにけだものだろうな。
しおりを挟む
感想 61

あなたにおすすめの小説

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで

キザキ ケイ
BL
親を亡くしたアルビノの小さなトラは、異世界へ渡った────…… 気がつくと知らない場所にいた真っ白な子トラのタビトは、子ライオンのレグルスと出会い、彼が「獣人」であることを知る。 獣人はケモノとヒト両方の姿を持っていて、でも獣人は恐ろしい人間とは違うらしい。 故郷に帰りたいけれど、方法が分からず途方に暮れるタビトは、レグルスとふれあい、傷ついた心を癒やされながら共に成長していく。 しかし、珍しい見た目のタビトを狙うものが現れて────?

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

王太子が護衛に組み敷かれるのは日常

ミクリ21 (新)
BL
王太子が護衛に抱かれる話。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる

塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった! 特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。

処理中です...