29 / 67
第1章 異世界転生
第29話
しおりを挟む
露天風呂に入った後夕食会場の食事処へ向う。
ホテル内は館内着で過ごすのだがこれが正に浴衣だ。この世界に俺の他にも日本人の異世界転生者がいたのかと思うほどで、本当に日本の温泉地に来たようだ。
食事処に行くと個室に案内された。と言うか全室個室だそうだ。なんでも貴族同士が鉢合わせしないよう配慮されているとのことだが、それならいっそ一流旅館並に食事を部屋出しにすればいいのに。まあそれを贅沢だと思うかどうかはわからないけど。
と言うわけで部屋に入ると、伯爵が既に護衛の兵士達と酒盛りをしていた。
『うお。くっそ飲みて~!風呂上りはビールだろ!』
風呂上がりに浴衣で一杯。これもここでこそ初めてだがよーく馴染んだ光景だ。これで俺だけ飲めないなんて何の拷問よ。
「おぅ、二人とも良く来たな。好きなものを注文するといい。今回の野盗の討伐の報奨金がたんまりあるからな」
『じゃ、酒をくれ!』
毎回毎度そう言いたい。今日は言ってもいいかな。だって温泉よ?しかも心臓のことなんて気にしなくていいんだぜ?そもそもこっちで酒飲めない年齢って設定したっけ?
それからジュリエッタと席に座り、3種の肉ステーキセットを頼んだ。
鉄板の上に乗った牛、豚、鳥のステーキが来ると、にんにくと肉好きの自分にはたまんない匂いがする。口にすると貴族専用の宿に相応しい上品な味わいでとても美味しい。
「おいしいわね。でもヴェルこれ全部一人で食べれるの?」
「大丈夫だと思う。お腹が空いてるからね。少し食べてみる?」
「ええ。それじゃ私のも少しあげるね」
ジュリエッタはビーフシチューを頼んだようだ。取り分ける小皿を貰いお互いに分け合う。美味い。でもビールも飲みたい。そう思いながら食べ進めると、伯爵から髪の毛の艶についてやはり追求された。そりゃ気になるだろうな。
「これは、コラーゲンという素材とレモンの果汁を石鹸に混ぜて洗っただけです」
「して、そのコラーゲンとはどうやって手に入れるのだ?」
「なかなか言いにくいのですが大丈夫ですか?」
「ああ。問題無い」
それならばと清流スライムの体液だと話すと、普通に納得された。
「言われてみれば、スライムの体はほぼ水分だし、死骸を触った事はあるが粘りがあったな」
「それでヴェル様はスライムの事を聞いてきたり、欲しがったりしたのですね。納得ですよ」
「隠すつもりは無かったんです。あの時はまだ、実験をする段階だったので、成功する確信は無かったですし」
「それで、清流スライムしか駄目なのか?」
鑑定結果では清流スライムがベストではあったが、他のスライムでも問題は無いんじゃないかな。それに鑑定スキルの事がバレるのはマズい。
「他のスライムは知りませんが、スライムはほぼ水分で出来ています。水分が失われないようにこのコラーゲンで体を維持しているのでしょう。なので、そこに目を付けて石鹸に配合してみたら、上手くいった。それだけです」
「…それだけですでは済まないよ。これを製品化したら結構なハレーションが起きるだろう。見た目で直ぐに分かるだろうから、黙っておくのも無理がある。明日王都に行ったら、早速商業ギルドに登録するとしよう。ヴェル君は王族への手土産として、何か製品を作ってくれないか?」
「分かりました。何か作ってみます。ところでこの近くに石鹸の工場はありますか?」
「あるが、それがどうかしたのか?」
「石鹸を作る過程で、グリセリンという副産物が出ると思うのですが、そちらが欲しいのです」
「分かった。エルド。悪いが買って来てくれないか?グリセリンは薬品扱いだが、一般でも買えるからな」
グリセリンで通じるとはね。コラーゲンもそうだが。何故かは知らないけど呼び名が同じようだ。と言うか、エルドさん…食事中なのに買いに行かされるのか。悪いことしたな…
まあ、グリセリンが手に入るなら化粧水を作って献上しよう。
こうして、暫く経つとエルドさんが戻って来た。
「お食事中に買って来てくれて、ありがとうございます」
「いや、こんな事ならいつでもどうぞ。それより閣下。野盗のアジトの件なんですが、人質も野盗の仲間も居なかったと連絡がありました。金品が大量にあったそうですが、その対応はどうされますか?」
「ヴェル君、これは君の物だ。どうしたい?」
酒が飲みたいです。はおいといて、野盗から取り返した金品は取り返した者が自由にしていいと言う事だが、正直9歳児の自分には持て余してしまう。
「持ち主が分かる物に関しては返してあげて下さい。行き場の無いお金は孤児院に寄付して下さい」
「ふふふ…ヴェル君らしい答えだね。まだ正式には決まっていないから話しをしていなかったけど、このコラーゲンの件を置いといたとしても、経口保水液、消毒液、マスク、生理的食塩水と、これだけでも君は一生遊んで暮らせるお金を手に入れることができるだろう」
そう言われてもピンとこない。大金持ちになるのはいいけど、子供のオレにどうしろと言うのか?
「一生遊んで暮らせる大金を手に入れるのは嬉しいのですが、使い道がいまいちわかりません。どうしたらいいのですか?伯爵閣下と家族に半分づつあげるとか、孤児院に全額寄付とかって無理ですよね?」
「無理に決まってるだろう。家族のことはともかく私はお金には困っていない。それに、寄付なんかしてみろ、教会が着服する可能性だってある。身に余る大きな金や地位は人を惑わす。決めかねているのなら陛下に相談するがいいさ」
「そうですね。そうします」
「それにしてもヴェルらしいわね。全額寄付だなんて」
「だってさ、使い道が思いつかないんだもん。溜めておく死に金より、経済を回したり、人の役に立つお金の方がいいと思うんだよね」
「死に金か」
「ええ。貯め込んでも使い途に困ります」
「まったく子供らしからぬ、いい言葉を使うもんだな。それでは、君達二人はもう部屋に行きなさい。王族に献上する品も作らなければなるまい」
「はい。それでは先に休ませていただきます。ごちそうさまでした。おやすみなさい」
「それでは皆さん、おやすみなさい」
「ああ。おやすみなさい」
部屋に戻ると早速化粧品の調合に入る。温泉効果も期待してそのお湯に溶かしてシェイクした化粧水を顔に塗ってみる。
「これは照かり過ぎかな。少しコラーゲンとクエン酸の量を調節してみるか。ぶつぶつぶつぶつ……」
そう言いながら何度か試行錯誤すると満足するものが出来上がった。
「この化粧水って言ったっけ?どんな効果なの?」
「保湿成分だから、僕達みたいな子供には効果が薄いかも知れないね」
「そっか。それじゃ私はこの髪の毛専用の石鹸水だけでいいわね」
「うん。それで充分だよ」
そんな話をしながらついでにリンス・イン・シャンプーの開発もした。それをジュリエッタに渡すと大喜びだ。
「これ、お父様に渡してくるね。どうせなら全員髪の毛、艶々で王都に行きましょうよ」
「ジュリエッタがそうしたいのなら構わないよ」
それから、配合のレシピと効能を紙に書き留めておく。商業ギルドの登録に必要らしい。
ジュリエッタが伯爵に、リンス・イン・シャンプーを渡して戻って来ると、伯爵達も試してみたかったと笑っていたようだ。みんなにも気に入って貰えて良かった。
ホテル内は館内着で過ごすのだがこれが正に浴衣だ。この世界に俺の他にも日本人の異世界転生者がいたのかと思うほどで、本当に日本の温泉地に来たようだ。
食事処に行くと個室に案内された。と言うか全室個室だそうだ。なんでも貴族同士が鉢合わせしないよう配慮されているとのことだが、それならいっそ一流旅館並に食事を部屋出しにすればいいのに。まあそれを贅沢だと思うかどうかはわからないけど。
と言うわけで部屋に入ると、伯爵が既に護衛の兵士達と酒盛りをしていた。
『うお。くっそ飲みて~!風呂上りはビールだろ!』
風呂上がりに浴衣で一杯。これもここでこそ初めてだがよーく馴染んだ光景だ。これで俺だけ飲めないなんて何の拷問よ。
「おぅ、二人とも良く来たな。好きなものを注文するといい。今回の野盗の討伐の報奨金がたんまりあるからな」
『じゃ、酒をくれ!』
毎回毎度そう言いたい。今日は言ってもいいかな。だって温泉よ?しかも心臓のことなんて気にしなくていいんだぜ?そもそもこっちで酒飲めない年齢って設定したっけ?
それからジュリエッタと席に座り、3種の肉ステーキセットを頼んだ。
鉄板の上に乗った牛、豚、鳥のステーキが来ると、にんにくと肉好きの自分にはたまんない匂いがする。口にすると貴族専用の宿に相応しい上品な味わいでとても美味しい。
「おいしいわね。でもヴェルこれ全部一人で食べれるの?」
「大丈夫だと思う。お腹が空いてるからね。少し食べてみる?」
「ええ。それじゃ私のも少しあげるね」
ジュリエッタはビーフシチューを頼んだようだ。取り分ける小皿を貰いお互いに分け合う。美味い。でもビールも飲みたい。そう思いながら食べ進めると、伯爵から髪の毛の艶についてやはり追求された。そりゃ気になるだろうな。
「これは、コラーゲンという素材とレモンの果汁を石鹸に混ぜて洗っただけです」
「して、そのコラーゲンとはどうやって手に入れるのだ?」
「なかなか言いにくいのですが大丈夫ですか?」
「ああ。問題無い」
それならばと清流スライムの体液だと話すと、普通に納得された。
「言われてみれば、スライムの体はほぼ水分だし、死骸を触った事はあるが粘りがあったな」
「それでヴェル様はスライムの事を聞いてきたり、欲しがったりしたのですね。納得ですよ」
「隠すつもりは無かったんです。あの時はまだ、実験をする段階だったので、成功する確信は無かったですし」
「それで、清流スライムしか駄目なのか?」
鑑定結果では清流スライムがベストではあったが、他のスライムでも問題は無いんじゃないかな。それに鑑定スキルの事がバレるのはマズい。
「他のスライムは知りませんが、スライムはほぼ水分で出来ています。水分が失われないようにこのコラーゲンで体を維持しているのでしょう。なので、そこに目を付けて石鹸に配合してみたら、上手くいった。それだけです」
「…それだけですでは済まないよ。これを製品化したら結構なハレーションが起きるだろう。見た目で直ぐに分かるだろうから、黙っておくのも無理がある。明日王都に行ったら、早速商業ギルドに登録するとしよう。ヴェル君は王族への手土産として、何か製品を作ってくれないか?」
「分かりました。何か作ってみます。ところでこの近くに石鹸の工場はありますか?」
「あるが、それがどうかしたのか?」
「石鹸を作る過程で、グリセリンという副産物が出ると思うのですが、そちらが欲しいのです」
「分かった。エルド。悪いが買って来てくれないか?グリセリンは薬品扱いだが、一般でも買えるからな」
グリセリンで通じるとはね。コラーゲンもそうだが。何故かは知らないけど呼び名が同じようだ。と言うか、エルドさん…食事中なのに買いに行かされるのか。悪いことしたな…
まあ、グリセリンが手に入るなら化粧水を作って献上しよう。
こうして、暫く経つとエルドさんが戻って来た。
「お食事中に買って来てくれて、ありがとうございます」
「いや、こんな事ならいつでもどうぞ。それより閣下。野盗のアジトの件なんですが、人質も野盗の仲間も居なかったと連絡がありました。金品が大量にあったそうですが、その対応はどうされますか?」
「ヴェル君、これは君の物だ。どうしたい?」
酒が飲みたいです。はおいといて、野盗から取り返した金品は取り返した者が自由にしていいと言う事だが、正直9歳児の自分には持て余してしまう。
「持ち主が分かる物に関しては返してあげて下さい。行き場の無いお金は孤児院に寄付して下さい」
「ふふふ…ヴェル君らしい答えだね。まだ正式には決まっていないから話しをしていなかったけど、このコラーゲンの件を置いといたとしても、経口保水液、消毒液、マスク、生理的食塩水と、これだけでも君は一生遊んで暮らせるお金を手に入れることができるだろう」
そう言われてもピンとこない。大金持ちになるのはいいけど、子供のオレにどうしろと言うのか?
「一生遊んで暮らせる大金を手に入れるのは嬉しいのですが、使い道がいまいちわかりません。どうしたらいいのですか?伯爵閣下と家族に半分づつあげるとか、孤児院に全額寄付とかって無理ですよね?」
「無理に決まってるだろう。家族のことはともかく私はお金には困っていない。それに、寄付なんかしてみろ、教会が着服する可能性だってある。身に余る大きな金や地位は人を惑わす。決めかねているのなら陛下に相談するがいいさ」
「そうですね。そうします」
「それにしてもヴェルらしいわね。全額寄付だなんて」
「だってさ、使い道が思いつかないんだもん。溜めておく死に金より、経済を回したり、人の役に立つお金の方がいいと思うんだよね」
「死に金か」
「ええ。貯め込んでも使い途に困ります」
「まったく子供らしからぬ、いい言葉を使うもんだな。それでは、君達二人はもう部屋に行きなさい。王族に献上する品も作らなければなるまい」
「はい。それでは先に休ませていただきます。ごちそうさまでした。おやすみなさい」
「それでは皆さん、おやすみなさい」
「ああ。おやすみなさい」
部屋に戻ると早速化粧品の調合に入る。温泉効果も期待してそのお湯に溶かしてシェイクした化粧水を顔に塗ってみる。
「これは照かり過ぎかな。少しコラーゲンとクエン酸の量を調節してみるか。ぶつぶつぶつぶつ……」
そう言いながら何度か試行錯誤すると満足するものが出来上がった。
「この化粧水って言ったっけ?どんな効果なの?」
「保湿成分だから、僕達みたいな子供には効果が薄いかも知れないね」
「そっか。それじゃ私はこの髪の毛専用の石鹸水だけでいいわね」
「うん。それで充分だよ」
そんな話をしながらついでにリンス・イン・シャンプーの開発もした。それをジュリエッタに渡すと大喜びだ。
「これ、お父様に渡してくるね。どうせなら全員髪の毛、艶々で王都に行きましょうよ」
「ジュリエッタがそうしたいのなら構わないよ」
それから、配合のレシピと効能を紙に書き留めておく。商業ギルドの登録に必要らしい。
ジュリエッタが伯爵に、リンス・イン・シャンプーを渡して戻って来ると、伯爵達も試してみたかったと笑っていたようだ。みんなにも気に入って貰えて良かった。
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる